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著者 | 斎藤兆史 |
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出版社 | 東京大学出版会 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784130821308 |
登録日 | 2024/10/13 |
リクエストNo. | 76815 |
リクエスト内容
カズオ・イシグロ、キプリングなどの翻訳の演習を通して、文脈をどのように把握するのか、辞書をどう活用すれば良いのか、文体を理解するにはどうすればよいかなどを理解することができます。英文の読みや,文法・語法についても見事に解説されています。
投票コメント
全1件
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柴田元幸氏『翻訳教室』が実戦編とすれば、こちらは理論編。GOOD!1
理論とはいえ、そこには、筆者の英語の勉強の仕方の本来あるべき姿(それはもう
斉藤氏にとっての信念と化しているものであるが)が描かれている。
すなわち、辞書はこまめに引く、引いた回数が英語の力である、翻訳こそが英語
上達への近道だ、など。
柴田氏は理論を語らず、シバタイズムとでもいうべき軽快さ・疾さがあった。
しかし斉藤氏は、普遍的な理論をめざすための翻訳研究ではなく、英語学習の
本来のあり方を翻訳という視点から語ろうとする。それゆえ,The art of Translation
を「翻訳の技巧」と言わず、「翻訳の作法」と言う。あくまでもスタイルであり、
勉強の仕方である。
僕は本書を大学生はむろん、高校生にも読ませ、正しい英語勉強とはこういうものだ、
と示してやりたい。いまだに高校教師の中には訳読を軽視する者がいるらしいが、そういう
教師にこそ、読ませたい、いや読んでいただきたいと思う。 (2024/10/13)
読後レビュー
NEWS
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2024/10/13
『翻訳の作法』(斎藤兆史)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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