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著者 | エマニュエル・レヴィナス |
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出版社 | みすず書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784622030775 |
登録日 | 2017/07/14 |
リクエストNo. | 65421 |
リクエスト内容
〈本書で言及されたマルチン・ブーバー、ガブリエル・マルセル――そして全面的にとは言わないまでも多くの点でフランツ・ローゼンツヴァイク――は、客体化する主体の外なる知解可能性を強調した。が、彼らのみならず、ジャン・ヴァール、ウラジーミル・ジャンケレヴィッチ、モーリス・メルロ=ポンティ、アルフォンス・ド・ヴェーレンス、ミシェル・レリスもまた、人間的なものをそれぞれの仕方で描きつつ暗黙のうちにそうしていたのだった。異なる仕方で表現された問題群を携え、異なる言語を用いてはいるが、ブーバーらと同様に高貴な哲学的着想を出発点とすることで、彼らもまた、人間のうちに有意味なものを聴取するに際しては主体―客体の相関関係に甘んじることがなかったのである〉
「隣人の近さ」。人間の他者性を考えるとき、著者はこの表現を好んだ。本書は、同じように人間の存在について思索をめぐらせた「隣人たち」への論考を集める。作家論を中心に14篇。20世紀思想とユダヤ思想の関係を知るうえにも絶好の書である。
投票コメント
全1件
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忘れ去られた名著は世に数多あれど、これほどの内容と今日における重要性を持った書はそれほど多くない。日本における移民・難民受け入れの進まなさや、ポスト・トゥルースと嘯いて世論を蔑ろにせんとする権力情勢。これらをその根本から考察するにあたり、他者論の重要性は本書刊行当時よりもいやましているだろう。他者論の第一人者にして悪筆で知られるレヴィナスによる小論集だが、彼の著作の中では飛び抜けて読みやすいのも復刊を希望する所以。内田樹氏への注目が盛り上がり、レヴィナス思想の需要も定着しつつある今こそ、復刊への最良のタイミングなのではないか。 (2017/07/14)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2017/07/14
『外の主体』(エマニュエル・レヴィナス)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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参宿星