| 著者 | 清水忠雄 |
|---|---|
| 出版社 | 朝倉書店 |
| ジャンル | 専門書 |
| ISBNコード | 9784254135855 |
| 登録日 | 2017/01/15 |
| リクエストNo. | 64520 |
電磁波の放射の過程を、マクスウェル方程式から丁寧に解いていき、加速された荷電粒子が作る電場や磁場を非常に丁寧に導いている。具体的には、遅延ポテンシャルの導出、遅延ポテンシャルから、観測点の座標と荷電粒子とともに動いている座標との微分関係式の整理にをした後、動いている荷電粒子が観測点に作る電場・磁場を導いている。これほどていねいな記述は、他の和書・洋書を見ても並ぶものがない。電磁波の物理は、電磁気学を一通り学習する人が最後にぶち当たる難所の一つであり、これを明解に解説している得難い一冊。全体構成は、電磁波の基礎的性質・境界条件などの取り扱う章から始まり、2章・3章で電磁波の放射を、4章で特殊相対論と電磁波、5章6章で電磁波の量子化をとりあつかっっている。この本は、電磁波の放射の詳しい解説が最大の特徴であるが他の部分も、重要項目を凝縮してあり、何度も読み返し、吟味していく価値のある本である。また、電磁波が関連する分野は広く、物性・天文・宇宙物理など幅広く、専門基礎として、また、学部3年くらいで電磁気学の応用コースに入って挫折しかけている人のための救いの一冊になるであろう。
投票コメント (全3件)
2017/09/25
2017/09/25
2017/01/15
2017/01/15
2021/03/12
2021/03/12