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「失われた時」を読み終えた人向き
物語中の登場順に、絵画作品が紹介されていない。
画家別に章が分かれている。
1章目 :モネ
2章目:ジョット
3:フェルメール
4:エル・グレコ
5:カルパッチョ
6:ギュスターヴ・モロー
興味がある画家の章をだけを読む事が出来る。
好きではなかった画家の事も、読めば彼の事を知りたくなるだろう。
巻頭にある、カラーページでは、9作品を見る事が出来る。
モネ 「睡蓮」
ジョット 「哀悼」「妬み」「慈愛」
フェルメール 「デルフトの眺望」
エル・グレコ 「オスガス伯の埋葬」
カルパッチョ 「悪魔に憑かれた男を治癒するグラドの総主教」
「巡礼団の殉教と聖女ウルスラの葬儀」(部分)
ギュスターヴ・モロー 「若者と死神」
それ以降に載っている絵画作品は、残念ながら色は白黒である。
プルースト作品に登場する絵画作品が多数載っている。
「失われた」を読んでいて、その絵画を知らなかったとしても、調べた事はない。
面倒くさがりには、有難い本である。
「失われた」は鈴木道彦氏の訳を読んでいる。
ただ今、5巻目。
この「プルースト美術館」には、各章、かなり詳しく「失われた」と、絵画作品の事が、書かれている。
5巻以降の話も、もちろん書かれている。
予習になった、と喜ぶべきか。
登場人物達に将来何が起こるのかが、分かってしまった、とがっかりしないといけないのか。
個人的には、「失われた」をすべて読んでから、この本を読むべきだったと思われる。
知識を得るのは、簡単だ。
知ってしまったら、それを知らなかった状態には戻せない。
あの大作を全て読み終えた時に、この本を読み返したい。 (2013/12/02)
NEWS
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2012/08/08
『プルースト美術館―『失われた時を求めて』の画家たち』(吉川一義)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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飛び込む蛙