2 票
著者 | 佐藤 晃 |
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出版社 | 光文社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784334933876 9784334933883 |
登録日 | 2010/09/20 |
リクエストNo. | 51430 |
リクエスト内容
帝国海軍の暴走はこうして始まった!
大東亜戦争における帝国海軍の戦跡をたどっていくと、
1つの不可思議な問題が浮上してくる。
それは、海軍の軍隊にもあるまじき作戦知識の欠如である。
まず、国家総力戦の認識がまったくない。情報重視の観念もない。
後方兵站がまったく疎かにされている。
戦術すらまことに拙劣なのである。
正直なところ、帝国海軍に見るべきものは、
何一つないといっても過言ではない。
では、なぜそのような体たらくになってしまったのか?
それは、日露戦争での華々しい勝利が原因である。
実は日本海海戦をはじめ、旅順封鎖や黄海海戦など、
海軍の戦争はほとんどたまたま勝てたようなものである。
ところがこの勝利に酔った海軍は、
我が国の統帥権を分離させてしまった。
つまり、日本は陸軍と海軍がてんでバラバラの組織になり、
「最高指揮官」が欠落したまま大東亜戦争に踏み込み、
真珠湾の勝利に舞い上がったのである。
つまり、帝国海軍こそが日本を敗戦に追い込んだ「A級戦犯」であり、
海軍の栄光は戦後につくられたフィクションにすぎない。
本書は、帝国海軍の権威主義の実態、
独立統帥権を手中に収めた経緯、
それが大東亜戦争に及ぼした悪影響、
そして作戦研究の驚くべき過ちと怠慢、
それらの大東亜戦争惨敗の根本的原因を、
日清・日露の2つの戦争にまでさかのぼって解明し、
検証しようとするものである。
投票コメント
全2件
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東京裁判が事後法による戦勝国のリンチであったりすることはGOOD!1
それなりに知られていますが、
大東亜戦争に敗れた理由が物量ではないことはさほど知られていません。
実際は、日露戦争後に陸軍と海軍の統帥権がバラバラのまま
戦争に突入し、陸軍と海軍が作戦を共同で実施することが無かった。
さらには、海軍が目も当てられない程戦争を理解していなかったことが敗戦の理由にも関わらずです。
著者が陸軍出身であることで著書の価値を下げようとする輩がいるようですが、
戦後書かれた戦記本の大半は海軍出身者ですから本質を突いた指摘ではありません。
名著であるにも関わらず
海軍関係者からの圧力でもあったのか分かりませんが、
絶版になってしまいました。
物量敗戦史観、海軍善玉史観を払拭するために復刊を希望します。
私は、日本の為に正常な軍隊が復活することを望みます。 (2010/09/20) -
確かに読んでみたいです.GOOD!0
正しい歴史を!! (2011/02/24)
読後レビュー
NEWS
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2010/09/20
『帝国海軍が日本を破滅させた 上下巻』(佐藤 晃)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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シェンムーIIIを待つ者