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尊属殺人罪が消えた日

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得票数 193

著者 谷口優子
出版社 筑摩書房
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784480854087
登録日 2008/05/08
リクエストNo. 42056

リクエスト内容

14歳のとき実父に犯されて5人の子を産んだ娘の殺意。
1973年、最高裁大法廷は、尊属殺人罪の違憲判決を下した。
わが国刑法の歴史を塗り替えた画期的判決の背後に、
過酷な運命を背負って生きようとしたひとりの女性の痛哭の涙があった。
長編書き下ろしノンフィクション。

【目次】

1章 父親殺し勃発
2章 父親に犯される
3章 母親語る
4章 綾子、これまでを語る
5章 小さな命
6章 確執
7章 起訴
8章 第一審判決
9章 第二審判決
10章 最高裁判決

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投票コメント

全193件

  • 尊属殺人罪が違憲とされる契機となったある女性の悲劇、そして彼女の苦闘の道のりについて述べられている。
    彼女は実の親から筆舌に尽くしがたい虐待を長きに渡って受け続けたが、彼女の苦しみは、周囲の大人、時代、社会に100%責任がある。
    そして彼女に二次被害を負わせた裁判官は、人権意識ゼロのセクシストと言っていい。司法界の屑、日本の恥さらしだろう。

    また、この当時も女性の人権の為に闘っていた活動家がいたと思うが、彼らは一体何をしていたのだろうか?彼女を支援し、共に闘う活動家はいなかったのか?

    暴力加害者が野放しにされる一方で、罪も無い弱者の尊厳が蹂躙される腐った世の中など、
    奴隷制時代の米国や、ナチス政権下のドイツと、何ら変わらないではないか?

    彼女の為に尽力した親子二代の弁護士は、本当にカッコ良過ぎる。

    そして、彼女のような犠牲者を生む野蛮で残酷な時代・社会を、私達はもう存在させてはいけない。

    彼女の背負わされた苦しみと、理不尽な悪法に終止符を打つことになった裁判に、真っ向から向き合って執筆された著書は貴重だと思うので、是非復刊して頂きたい。 (2015/06/22)
    GOOD!4
  • 「尊属殺人罪が消えた日」は、法律関係の本で一番感動した本です。何度読み返しても、その都度泣いてしまいます。

    『最高裁では徹底的に戦います。尊属殺人罪の違憲性をはっきりさせなけりゃ、このままでは被告人はかわいそうでしかたがないんです。今後、綾子さんには人間として生まれてきてよかったといえるような人生をおくらせてやりたい、というのが私の願いです』(第十章 最高裁判決 大八の遺志~同書211頁) 

    今もそうですが、この件に来ると必ず目に涙があふれてきます…。 

    大きな図書館に行かないとなかなかないかもしれませんが、時間はかかっても取り寄せは可能だと思います。私が今まで生きてきた中で一番感動したのがこの「尊属殺人罪が消えた日」です。

    これを超える本には恐らく巡り合うことはないだろうと思います。法律や裁判というものに関心のある人は勿論、ない人にも是非読んで頂きたい本です。とくに法律家を目指して勉強中の方は、ぜひ一度手にとって見てください。いろんなことを考えさせてくれるでしょう。 (2008/11/21)
    GOOD!3
  • とある方のブログの記事でこちらの本の存在を知りました。発行された年には幼児とは言え生まれていたにもかかわらず、お恥ずかしながら尊属殺人という単語をこの本のタイトルで初めて知りました。これがフィクションだとしても衝撃的な内容なのに、ノンフィクションという事実に愕然としています。現代で同じようなことが起きたとしても、果たしてこのときより良い結果になるだろうかと考えると、自信を持って肯定出来ない現実があり、それで良いのかという疑問も同時に浮かび上がります。図書館で取り寄せられるのならそちらでも読みたいと思いますが、しっかりと本と、過去に起きた事実と向き合うためにも借りるのではなく買って読みたいので、復刊をお願いしたいと思います。 (2023/05/03)
    GOOD!1
  • 今の日本だからこそ「生きる権利」と言う事を改めて知らせるべき作品。
    理不尽な大人共の欲で殺される子供達を少しでも減らして行けるように、
    教育自体を変えなければならない、その資料として絶対に必要な一冊。 (2022/10/17)
    GOOD!1
  • 法律学を学んだ人間ならだれでも知っている事件でありながら、世間的にはあまり知られていない事件かも知れません。大学一年の時、憲法の判例集で事件の概要を読み、罪を犯してしまった女性がどんなに辛かっただろうかと、胸を痛めた覚えがあります。この本が出版された時、本屋で手にしました。でもその時はどうしても購入し読む気持ちにはなれませんでした。そして現在、ようやく辛い事実をきちんと受け止めることが出来るような年齢になったように思います。読んでみたい。 (2013/10/17)
    GOOD!1

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読後レビュー

全1件

  • 憲法の解釈は

    その時代に生きる人々の価値観に左右される。
    そう思わざるを得ない判例だった。

    Amazonでも中古で販売されているが、プレミアがついているのかかなり高額になっていて、多くの人が手に出来るものではない。
    同じ判例をモデルに扱っている書籍を見つけたので、それを参考にするのもいいかも知れない。

    届かぬ悲鳴―尊属殺人罪が消えた日―
    https://www.amazon.co.jp/dp/B07H6LHTK3 (2018/11/04)

    GOOD!0
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NEWS

  • 2008/05/08
    『尊属殺人罪が消えた日』(谷口優子)の復刊リクエスト受付を開始しました。

最近の復刊活動

  • 2009/08/26
    「尊属殺人罪が消えた日」「チェーホフ全集(文庫判)」にリクエストいただいた皆さまにお知らせです。

    《交渉結果》打診後の進捗を確認

    復刊の可能性をご検討いただけるよう、関係各所へ改めてお願いいたしました。皆様へお伝えできる情報が入りましたら、ブログにてお知らせいたします。

  • 2009/08/10
    「尊属殺人罪が消えた日」にリクエストいただいた皆さまにお知らせです。

    《交渉結果》打診後の進捗を確認

    復刊の可能性をご検討いただけるよう、関係各所へ改めてお願いいたしました。皆様へお伝えできる情報が入りましたら、ブログにてお知らせいたします。

  • 2009/07/29
    「チェーホフ全集(文庫判)」「尊属殺人罪が消えた日」「作家の日記」「オイラーの贈物」「魯迅文集(文庫)」にリクエストいただいた皆さまにお知らせです。

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