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朝からキャビアを—科学者セント・ジェルジの冒険

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著者 ラルフ・W. モス
出版社 岩波書店
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784000050043
登録日 2008/04/13
リクエストNo. 41769

リクエスト内容

20世紀のハンガリーからは、様々な分野で天才・異彩が輩出した。
音楽のバルトーク、コダーイ
数学のポール・エルデッシュ、あるいはフォン・ノイマン
物理学のウィグナー、テラー、シラード
医者で感染防御(といっても手を洗うことだが)のゼンメルワイス

そして生物学ではこのセント・ジョルジ。筋収縮のアクチン、ミオシンの発見。F-actinなんていうのもこのセント・ジョルジが見いだした。クレブス回路の相当部分はセント・ジョルジの発見だし、世間的にはなんといってもビタミンCの発見者として名高い。重要な仕事はほとんど故郷のハンガリー時代、それも南部のセゲトという街で行ったというのが素晴らしい。

19才で医学生として初めての論文を書き(肛門上皮の組織学20世紀の生理学、薬理学を次々と開拓し40台でノーベル賞をもらい、政治的にも大活躍をし、戦後ハンガリー大統領候補になり、大統領になり損ねた動乱期にも次々と生物学的に重要な発見を続け、後半生はアメリカに渡り、ボストン郊外の海洋学研究所で40年に渡りがんの研究を続け、アメリカ時代はほとんど見るべき成果をあげ得ず、しかし20才も年下の女性と2度の結婚をし、70年近く論文を出し続けた男の波瀾万丈の物語である。

1920年代の一葉の写真がある。ハーレーのようなオートバイに妻と子供と一緒に乗っている写真である。妻がハンドルを握っている、後部座席の革ジャン風のセント・ジョルジはまるでジェームス・ディーンだ。颯爽として格好のいいこと!

いろいろな研究者の伝記があるが、一つの究極の生涯だろう。40台でノーベル賞を貰うことの後半生への負担は余りに重い。

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投票コメント

全1件

  • ノーベル医学賞の伝記としては最も波瀾万丈に富む。90年代には皆が争って読んでいた本なのに、絶版になっていたとは、余りに惜しい! (2008/04/13)
    GOOD!0

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NEWS

  • 2008/04/13
    『朝からキャビアを—科学者セント・ジェルジの冒険』(ラルフ・W. モス)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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