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旅路-ピランデルロ短篇集

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得票数 7

著者 ルイジ・ピランデルロ著 内山寛訳
出版社 早川書房
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784150401139
登録日 2006/12/08
リクエストNo. 37102

リクエスト内容

ピランデルロは1867年シチリアに生まれた。パレルモ、ローマ、ボンで大学生活を送った後、自然主義文学の指導者であったルイジ・カプアーナにすすめられて小説を書き始めた。結婚の数年後、ピランデルロの実家が没落し、生活の糧を失った彼の家は危機に陥った。生活苦、妻の発狂死などの度重なる苦難に遭遇した彼は、絶望の淵から創造の世界に救いを求めたのだった。これがピランデルロの作品の背景をなすものである。本書は、彼のその苦難の時期に書かれた作品を中心に、ノーベル賞作家が精魂をこめて謳いあげた傑作18篇を収録。(カバー解説文)
早川文庫として1976年出版。289頁、定価は320円。

なお、収録作品の「旅路」は、ソフィア・ローレン、リチャード・バートン主演で、ヴィットリオ・デ・シーカ監督によって1973年に映画化されました。

登録者の評価★★★★★★★★★★

【目次】

旅路

大きいわたくしと小さいわたくしとの問答

よその家のあかり

さらば、レオノーラ

自分で

回想の下宿人

夢の中の現実

手押車

背中に、死が

思春期

宵になると、一輪の

訪問

狂おしき家

挑戦



途切れた夢の後に

一日

猫と鶸(ひわ)と星

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投票コメント

全7件

  • 古本は異様な高値になってしまっていて、東京都の図書館では見当たらず、国会図書館でも複写不可になっているから。ちなみに、現在公開中のパオロ・タヴィアーニ監督の映画『遺灰は語る』の原題は、ここに収録されている「さらば、レオノーラ」。 (2023/06/29)
    GOOD!1
  • 僕も古本屋でいちども見かけたことがない本書。ただでさえ日本での紹介が立ち遅れている印象のあるピランデッロのそれも短編の邦訳が、ハヤカワ文庫から出ていたことを知っている人さえ今では少ないのではないでしょうか。きわめて重要な仕事と思われます、ぜひ復刻をお願いします。 (2009/09/18)
    GOOD!1
  • かなり昔の話です。もう本屋の棚から本書が消えていたころ、偶然に入った都下のある駅の本屋で、本書を見つけました。ホコリをかぶって端もすこしボロになっていたもののその場ですぐ買ったのは幸いでした。その夜ひもといていった一篇一篇の印象が忘れられません。
    恐ろしいことです。以来長年にわたり、訪れた都内の有名古本屋(や穴場的な古本屋)は数知れませんが、一度として本書を見かけたことはないのです。
    ピランデルロの本領である戯曲と同じで、強い印象を残す流れるような筆致と奇妙な戸惑いを残す「あの感じ」は短編でも生きています。かつて『カオス ―シチリア物語』という見事なオムニバス映画にもなった彼の短編は、これから日本で再評価していくべきものです。 (2007/06/14)
    GOOD!1
  • パオロ・タヴィアーニ監督『遺灰は語る』を
    観てその原作とされる数編をぜひ読みたいと思ったので。 (2023/10/31)
    GOOD!0
  • どの短編も強く印象に残るものばかりです。 (2021/05/21)
    GOOD!0

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読後レビュー

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NEWS

  • 2006/12/08
    『旅路-ピランデルロ短篇集』(ルイジ・ピランデルロ著 内山寛訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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