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著者 | ヴラジーミル・クラヴディエヴィチ・アルセーニエフ |
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出版社 | 河出書房新社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784309461380 9784309461397 |
登録日 | 2006/08/18 |
リクエストNo. | 35052 |
リクエスト内容
ロシア軍人である著者がシベリア東部を探検した時に出会った先
住民の男デルスー。極北の森で生き抜く知恵の宝庫であり、動物
や人間が残したわずかな痕跡から驚くべき情報量を読み取る。そ
の能力に感嘆すると同時に、彼のおかげで何度も生命の危機を回
避した著者は、この控えめで素朴な男に深い尊敬の念を覚え、そ
の感覚が文章ににじみ出る。昔、あの黒澤監督が映画化した。
投票コメント
全2件
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この本は、同じ長谷川四郎の訳で短縮版が入手可能である。このGOOD!2
短縮版は著者の2度目の探検から始まるため、初めて読む人は「私
達は再会を喜び合った」いう出だしの記述に当惑してしまう。私
は以前完全版を借りて読んだが、短縮版で省かれた1回目の探検に
印象的なエピソードが多く、なぜ省かれてしまったのか理解でき
ない。私としては、短縮するにしても、デルスーの寂しい死で終
わる後半部よりも、忘れ難いエピソードが連続する1回目の探検を
中心にするべきだったと思う。中途半端な短縮版ではなく、完全
版が復刊される事を強く望む。 (2006/08/18) -
子供の頃からずっと、ここではないどこかへの憧れを強く持っている。そのひとつが、あまり語られることのない極東、北アジア。社会人になり、北海道でアイヌについての仕事に携わる中で、アイヌ文化と北方民族との決して絶てないつながりを知るようになった。子供時代からの憧れと、大人になってから実際に見聞きしたことの両面が、極東への好奇心を加速させる。黒沢映画にもなったこの物語は、自分の憧れを知識に落とし込む上でいつかは読みたいものだと、数年来思い続けている。 (2020/09/09)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2006/08/18
『デルスー・ウザーラ 上下巻』(ヴラジーミル・クラヴディエヴィチ・アルセーニエフ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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