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著者 | 杉浦明平・小川敏男 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784582810837 |
登録日 | 2006/07/31 |
リクエストNo. | 34771 |
リクエスト内容
自分の家の味噌を一番美味いと自慢することを手前味噌と言うが、三河に生まれて育った私は、糀を用いず、もっぱら大豆と塩とで作られる八丁味噌を愛好しているが、上方育ちの女房は、白味噌に愛着をもっている。私は、「白味噌の味噌汁など砂糖水を飲んでいるみたいだ」と言うのだが、漬けものにもどうやら味噌に似たところがあるらしい。
小説家、杉浦明平氏による漬け物専科。日本各地の漬けものの歴史や製法を紹介し、日本人と漬けものとの関係を探る食文化論。田舎の食べ物と連想しがちな漬けものだが、その奥深い魅力に迫った好著である。写真は秋山忠右、佐藤晴雄氏が担当。平凡社カラー新書83として1978年出版。143頁、定価は550円。
登録者の評価★★★★★★★★★☆
【目次】
◇カラー版8頁:漬けもののふるさと
■漬けもの、今と昔(杉浦明平)
漬けものは味噌に似ている 戦前・米の飯と漬けもの 戦後・パンと肉食と漬けもの 手作りから工場生産へ 自家用の味と商品の味
■沢庵と私(杉浦明平)
我が家のまずい沢庵 Nじいさんの沢庵は天国の味 鈴鹿おろしと渥美大根 新漬けは「く」の字、ひね漬けは「の」の字 Sさんの漬けこみ ひね漬けが最高の味
■日本人と漬けもの(杉浦明平)
漬けものの内容はさまざま 江戸時代と漬けもの 漬けものの代表は沢庵 家庭の漬けものは糠味噌 糠味噌は母から娘、姑から嫁へ 現代は糠味噌に不利な時代 現代漬けもの産業 全国に進出する沢庵メーカー 信州・小諸の野沢菜工場 古漬けより浅漬けの現代
◇カラー版16頁:京の漬けもの
■漬けもの旅行(杉浦明平)
東京の漬けもの、その思い出 福神漬とべったら漬と白菜漬 旅と漬けもの 漬けものは観光みやげ 東北と信州の漬けもの 京の漬けもの はるかに西国の漬けものを想う
◇カラー版16頁:東北と信州の漬けもの
■漬けものの科学(小川敏男)
漬けものの色 漬けものの風味 塩と漬けもの 酢と漬けもの
◇カラー版8頁:漬けものの道具
■全国漬けもの銘選-北海道から沖縄まで(小川敏男)
◇カラー版16頁:全国漬けもの42選
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読後レビュー
NEWS
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2006/07/31
『漬けもの手帖』(杉浦明平・小川敏男)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ガンビー