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著者 | 安田武 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | エンタメ |
登録日 | 2006/07/28 |
リクエストNo. | 34736 |
リクエスト内容
文字通り、人形は古く“ひとがた”といった。そして人間を介して神を招く信仰の対象であった。神の座から降りた人形は傀儡となって庶民に親しまれた。全国津々浦々、海に山に人形を政り、操る芸能が花開いた。春の信州黒田、夏の佐渡、秋の淡路・阿波、冬の志摩安乗等々、四季折々に懐かしい笛太鼓に乗って村祭りとともに人形芝居が甦る。
立教大学講師の著者が日本各地に残る人形芝居を巡ってその文化的背景を探る探訪記。倉持承功・森田拾史郎氏による、上演の模様、人形のかしらなどを捉えた写真も貴重な資料である。平凡社カラー新書44として1976年出版。141頁で価格は550円。
登録者の評価★★★★★★★★☆☆
【目次】
◇カラー版8頁:神々に捧げる舞
■人形との出会い
若き日の文楽通い 人形のさまざま
◇カラー版16頁:佐渡の人形芝居~古浄瑠璃のかしら10撰
■夏 古き人形の島‐佐渡
説教・のろま人形 勇壮な合戦劇のはじまり 文弥人形 小木の町
◇カラー版16頁:淡路の人形芝居~阿波人形のかしら27撰
■秋 渦潮を渡った木偶‐淡路・阿波人形
谷崎潤一郎「蓼喰ふ蟲」の舞台へ 渦潮を見下ろして 人形遣い「隠密」説
◇カラー版8頁:安乗文楽‐志摩の人形芝居~文楽系のかしら8撰
■冬 海に舞う三番叟‐安乗
古式ゆかしい神事人形
◇カラー版8頁:黒田人形‐信州の人形芝居
■春 山里の荘重な舞台‐信州黒田
春はまだ寒き夜の芝居 黒田人形芝居の由来 芝居に打ちこむ子どもたち 眠れる人形の町・上郷
◇カラー版8頁:仕掛け人形さまざま
■旅の寄り道
燈篭に浮かぶ大屋台‐福岡県八女の燈篭人形
夏空のページェント‐茨城県小張の綱火人形
自在に動く不思議の筐-東京都八王子の車人形
■人形芝居の系譜(山路興造)
投票コメント
全1件
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失われつつある貴重な人形の数々が観られる得難い著です。復刊の際は写真製版を向上させて欲しい。 (2006/07/28)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/07/28
『日本の人形芝居』(安田武)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎