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犬の心臓

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著者 ミハイル・ブルガーコフ
出版社 河出書房新社
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784309205878 9784309717364
登録日 2005/02/12
リクエストNo. 27959

リクエスト内容

火傷を負った野良犬シャリクは腹を空かせて路頭をさまよう。モスクワにいる4万匹にものぼる犬のうち、《ソーセージ》という文字を読めない犬というのはばかか何かだけである。どこに行っても肉の匂いを嗅げる時代ならば、肉屋を意味する《MSPO》という看板など読めるはずもないが、今は否応なく読める時代なのだ。
そんな折、外科医フィリップ・フィリッポヴィチは脳下垂体の交換実験で人体が若返るという仮説を証明しようとしていた。彼は、野良犬シャリクを手なずけ、犯罪者の脳下垂体を移植してしまう。人間の脳を得て徐々に人間らしくなっていくシャリクは、やがて党の活動に入れ込み、犬と犯罪者の性質も強めていく。そして教授を反革命分子として告発する…。
ソビエト・ロシア時代に不遇を託ちながらも、『巨匠とマルガリータ』や『悪魔物語』といった異色の作品を残したブルガーコフの忘れられかけているSF的諷刺作品。時代背景が過去のものになっても、物語としての強さがいまだ持続し、とても面白い。

水野忠夫訳:B6版・229頁

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投票コメント

全27件

  • とにかく入手困難。古書市場にも出てこない。図書館で借りて読んで、あまりにも面白いので検索しまくって1万円出して古書を買いました。時代を経ても、少しも色あせない内容です。こんな本が埋もれてしまうのは惜しいです。是非是非復刊を!! (2006/10/19)
    GOOD!1
  • いわゆるSFの感触というのはないけれども、政治小説とか風刺小説とかいうのとも違いますね。もっとグロテスクというか、奥深いコワさを感じます。ともかくまあ、筆力があるものだから、わけのわからない部分を、据え置き、据え置き、という感じで抱えさせられながら最後まで読まされてしまった。あれから何年も経つがいちども読みかえしていない。しかし作品のリアリティは印象に留めています。是非復刊を。 (2005/02/12)
    GOOD!1
  • ソ連版の映画を見ました。面白かったので是非小説も読んでみたいです。ロシア語原本は持ってますが、水野先生の訳が横にないと、とてもじゃないですが読めませんので、一票。 (2011/07/08)
    GOOD!0
  • 是非読んでみたい (2009/09/28)
    GOOD!0
  • 読みたくても読めないというのは本当に悔しいです、是非復刊を。 (2009/08/22)
    GOOD!0

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タイトル 価格 サイト
犬の心臓 2,420円 アマゾン
※こちらの商品は販売先の状況によって品切れになる可能性があります

NEWS

  • 2011/12/09
    『犬の心臓』復刊決定!

  • 2005/02/12
    『犬の心臓』(ミハイル・ブルガーコフ)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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