2 票
著者 | 吉田秀和 |
---|---|
出版社 | 新潮社 & 中央公論社・中公文庫 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784122019904 |
登録日 | 2004/08/11 |
リクエストNo. | 25392 |
リクエスト内容
音楽評論家の吉田秀和氏がクラシック音楽を自らが取材・音楽会の鑑賞など仕事のためにアメリカやヨーロッパの各国を訪れた体験を通じて各指揮者・作曲家・オペラ・演奏スタイル・レコードなどを詳しく解説している本です。1957年に新潮社から単行本として出版されました(これにはISBNは付いていません)。1993年に中央公論社の中公文庫から文庫本として出版(ISBN:4122019907、印刷会社は分かりません)されましたが、この文庫本も絶版になったまま現在に至っています。クラシックや音楽自体に詳しくない若いビギナーから長いクラシック・ファンまで幅広い年齢層にも分かり易い内容の文章になっています。クラシックというと何か「インテリの占有物のような音楽鑑賞の対象での音楽ジャンル」というイメージが世間では広く流布しているようですが、この本を読めばそのような固定観念が無くなるはずです。また音楽評論家としての吉田秀和の才能・能力も十分に発揮されている文章内容になっているのも興味深い点です。また巻末に指揮者や作曲家の人名索引も詳しく記載されており、全体的に非常に丁寧な作りになっている本です。なお序文を福田恆存氏が書いているのも非常に興味深い点です。もし単行本として復刊するのが困難であれば先に述べた1993年に中公文庫から出版された文庫本(私は持っていませんが)でも構わないので復刊して頂きたいというのが本音です。なお今回登録した印刷会社の名称は新潮社の単行本の方で、中央公論社の中公文庫のものではありません。
投票コメント
全2件
-
著者吉田氏の著作、 全集物は所有しているがこの「音楽紀行」は不覚にも昨日7月1日のNHK TVを見るまで知らず、 何かポッカリと空洞の開いたおもいです。彼の音楽評論の初期のベース作りになった欧米紀行から得たものを音楽に携わる者の一人として是非読みたい。 これが小生の今後の演奏に何らかの良き影響があるものと確信する。 (2007/07/02)GOOD!1
-
私も既に持っている優れた本なので、今の若い人達も含めてもっと数多くの人たちに読んでもらいたいからです。またこのような非常に素晴らしい本がこのまま永久にオクラ入りになって歴史の彼方に埋もれて行ってしまうのは、非常に残念であると同時に悔しいというのも大きな動機の1つです。 (2004/08/11)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
-
2004/08/11
『音楽紀行』(吉田秀和)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
chaliapin