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著者 | ヴォルフガング・パウル |
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出版社 | フジ出版社 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2003/11/26 |
リクエストNo. | 20938 |
リクエスト内容
パウル・カレルが焦土作戦以降の巻を出すことなく亡くなったので、これが日本語で読めるドイツ末期戦全体を扱った唯一の本となってしまった。あまり知られていない本だが、ドイツ末期戦に興味を持つゲーマー必読の書である。トーランドの「最後の百日」やコーネリアス・ライアンの「ヒトラー最後の戦闘」で詳しく触れられたベルリン戦などは、当書では簡単に触れる程度で、それ以外のマイナーな戦い(東プロイセン、クールラント、コルベルク、ハンガリー、ウィーン、オランダ)に多くの紙面を割いているのが嬉しい。描写も密なので、読んでいて飽きない。(HJ)戦車戦のシナリオの多くがこの本の記述から製作されているだろう事も容易に想像がつく。
投票コメント
全45件
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パウル・カレルが焦土作戦以降の巻を出すことなく亡くなったので、これが日本語で読めるドイツ末期戦全体を扱った唯一の本となってしまった。あまり知られていない本だが、ドイツ末期戦に興味を持つゲーマー必読の書である。トーランドの「最後の百日」やコーネリアス・ライアンの「ヒトラー最後の戦闘」で詳しく触れられたベルリン戦などは、当書では簡単に触れる程度で、それ以外のマイナーな戦い(東プロイセン、クールラント、コルベルク、ハンガリー、ウィーン、オランダ)に多くの紙面を割いているのが嬉しい。描写も密なので、読んでいて飽きない。(HJ)戦車戦のシナリオの多くがこの本の記述から製作されているだろう事も容易に想像がつく。 (2003/11/26)GOOD!2
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ネーリングは「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」にあるようにチュニジアのユダヤ人を強制労働に駆り立てた将軍だが、著者は彼に謝辞を述べているので「指導部は兵たちにかくれて大量殺戮をなし、ユダヤ人を根絶し、かずかずの戦争犯罪を犯したのだ」と偽りを書いている。ヒトラーの誕生日にロードス島でパレードを実施したロードス突撃師団がロードス島のユダヤ人をアウシュヴィッツに送ったのを触れていないのと同じ。GOOD!1
それでもドイツで言うところの「零時」に向かう直前の戦いをドイツ人が書いて、まとまった量の本は類書は少ないかもしれない。 (2021/06/17) -
高校のときになけなしの金で買ったものでですが、実家の引越しのドサクサで行方不明になってしまった。終戦間際のドイツの状況をまとめたもの。トーランドの「最後の百日」と共にまた読もうと思っていたのに……。嗚呼、是非もう一度読みたい。 (2006/12/02)GOOD!1
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ドイツ目線でのベルリン攻防戦が読めるとのことで投票しました (2017/02/25)GOOD!0
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貴重な記録として是非ほしい (2013/06/09)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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パウル・カレルのように注意して読むべき
デーニッツ提督が「零時」の後、「SS関係者の多数が海軍編入を望んでいるということが問題とされ、デーニッツはそれを承認した。国防軍最高司令部は三軍を同じ条件下におくべきなのである」(393頁)という個所はグイド・クノップの「ヒトラーの共犯者」上巻363頁の「戦闘は終わった。いまや重要なのは痕跡を消すことだった。多くの親衛隊将校が海軍のなかにもぐりこんだ。前アウシュヴィッツ強制収容所所長のルードルフ・ヘースもまたかくまわれた」という個所と一致するので、実際はこの本もパウル・カレルのように注意して読むべき本なのだと思う。
「指導部は兵たちにかくれて大量殺戮をなし、ユダヤ人を根絶し、かずかずの戦争犯罪を犯したのだ」(307頁)と書かれている。しかし「退役装甲兵将軍ヴァルター・K・ネーリングは積極的な忠告を惜しまず」とあるが、「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」上巻490~491頁に書かれているようにチュニジアのユダヤ人を強制労働に駆り出す命令を発した人物であり、「総統誕生日のパレードは東エーゲ海ロードス島の守備隊がやった」(302頁)が、この部隊は同書下巻23~24頁に書かれているように1944年にロードス島のユダヤ人をアウシュヴィッツに送っている。 (2017/08/18)
NEWS
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2003/11/26
『最終戦 Der Endkampf um Deutschland:1945.1945年ドイツ』(ヴォルフガング・パウル)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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イディオーテン