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著者 | サイエンス編集部 |
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出版社 | 日本経済新聞社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784532064631 |
登録日 | 2003/06/14 |
リクエストNo. | 17375 |
リクエスト内容
「マヤ文明の起源」はノーマン=ハモンドによるベリーズのクエジョ遺跡とそこから出土したマヤ最古のスワジー式土器でC14年代測定法で非常に古い値が出たことを発表している論文です。(最近では年代が新しく補正されていますが、年代補正前の論文、つまり生の最初の論文をデータ入りで邦語で読めるということでけっこうすばらしいことです。)「マヤ文明と商人階級」は、コスメル島の踏査や一部発掘調査を行ったジェレミー=サブロフとウィリアム=ラスジェ(訳者はラチェとする。)による画期的な論文です。
マヤ古典期諸都市の急速な衰退の直後の暗黒時代とされる後古典期前期(900~1200)は、チョンタル人によるユカタン半島沿いの交易路の確立とさかんな交易活動があって、新しい秩序ができあがった時代であり、ユカタン半島北部の諸都市も興隆していった時代であることを自らの調査成果から生き生きと論じています。
あと3編は、アンデスの金メッキ製品のメッキ技術、ナスカの地上絵が暦と関係することや地上絵とナスカ文化の土器の文様の相似について論じたり、インカのナイフを通さないほどの切石技術について図解入りで丁寧に説明している論文です。
投票コメント
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将来または現在、この分野の研究者を志す者にとっても、また、興味をもたれた一般読者の方にとっても、大変有用な書だと思われます。図書館などでは利用可能かもしれませんが、復刊することで、より多くの方に手にとってもらえるでしょうし、ひいては、マヤ・インカ文明に対するより科学的見地に基づく理解につながるのではないかと思います。 (2003/07/12)GOOD!1
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中南米の古代文明については、日本ではオカルトまじりの怪しげな言説がはびこりすぎていて、こういう「本物の」研究論文が一般に紹介される機会が少ないように思われます。GOOD!1
内容が多少古くても、実際に行われてきた学術調査の経緯を知ることはできると思いますので、一度は読んでおきたい本です。
わかりやすい図解がある、という点にも魅力を感じます。 (2003/06/14) -
オカルトではない、マヤ文明のことをきちんと知ることのできる書籍のようなので、読みたいと思います。 (2024/12/04)GOOD!0
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思春期に図書館で読みふけった一連の古代文明の本を、今また手元において、取り組んで見たいと思いました。 (2006/05/16)GOOD!0
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ファンタジーのネタ本として、興味アリ!GOOD!0
古代文明の崩壊
→ その後の通商ルート開拓、新秩序の制定
→ 新文明の勃興
乾燥地帯でなく、亜熱帯なら 方法に違いがありそうだから。 (2004/02/12)
読後レビュー
NEWS
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2003/06/14
『マヤ・インカ文明の謎』(サイエンス編集部)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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