20 票
著者 | T.H.ホワイト |
---|---|
出版社 | 東京創元社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784488549015 9784488549022 |
登録日 | 2003/01/25 |
リクエストNo. | 14408 |
リクエスト内容
T.H.ホワイトは寡作ですが、その少ない著作の主題にアーサー王物語を選びました。
あらすじ的にはよく知られているものと大差ないのですが、「永遠の王」の特徴はアーサーの少年時代にあります。
少年時代のアーサー(ウォート)を将来の王たる人物にするため、度々魔術師マーリンが訪れては様々な教育・感化を行うのですが、マーリンの人物像とその教育方法が実にユニーク。
後半は大人になったアーサーの様子を読むことになりますが、「あぁ、あの時のマーリンの感化がアーサーの中に生きている!」と改めて感じることができます。
何時の時代にも「平和」を口にしながら戦争を行うのが人間ですが、著者は、少年アーサーに自然界の動物達の暮らしを垣間見させることによって、この永遠の矛盾をアーサーと読者に突きつけてきます。
投票コメント
全20件
-
この本については、アーシュラ・K・ルグウィン『いまファンタジーにできること』で言及されており、存在を知りました。GOOD!1
好きな作家のおすすめする本なので、ぜひ読みたいです。
(ルグウィンさんは第一部『石に刺さった剣』について言及していました) (2021/08/21) -
アーサー王伝説の小説としては代表的な作品です。時代の置き換えなどもあるのでストレートなアーサー王物語とは別物になっていますが、それがこの作品世界を奥深く豊かにしている。人物描写が魅力的ですし、中世の生活描写もうまい。4部作という長編ですが、すべてのエピソードと人生がラストへと収束していくさまは、何度読んでも溜息が出るほど見事です。 (2004/05/15)GOOD!1
-
(上・下巻)1992年1月31日初版発行 森下弓子訳 各定価780円GOOD!1
原題"The Once and Future King" 1939年,1940年,1958年
第1部「石にさした剣」 第2部「風と闇の女王」 第3部「悲運の騎士」 第4部「風の中の灯」
復刊を希望するとともに、幻の第5部といわれている「マーリンの書」(1941年,1977年)を増補という形で加えて出版するよう希望します。 (2003/09/20) -
1950年代に発表されたアーサリアン・ファンタジーの金字塔。GOOD!1
児童書系ファンタジーでユーモアに満ちていますが、戦争に対する是非をテーマにした深遠な物語でもあります。
ファンタジーが粗製濫造気味な昨今ですが、一方でこのような名作が失われていくのは忍びないことだと思います。 (2003/01/25) -
読んでみたい、と思ったら店頭・取り寄せもありませんでした。GOOD!0
ずーっと探しています。ファンタジー・SFはタイミングが遅いとすぐ消えてしまうのが残念です。 (2004/07/29)
読後レビュー
NEWS
-
2012/08/16
『永遠の王 上』復刊決定! -
2012/08/16
『永遠の王 下』復刊決定! -
2004/08/04
『永遠の王 上』販売開始しました! -
2004/08/04
『永遠の王 下』販売開始しました! -
2003/01/25
『永遠の王 上・下』(T.H.ホワイト)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ポルチェーリ