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著者 | アンドレイ・アルセーニエヴィチ・タルコフスキー、鴻英良 |
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出版社 | キネマ旬報社 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784480511300 9784873760308 |
登録日 | 2000/07/24 |
リクエストNo. | 1240 |
投票コメント
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タルコフスキーはその映画作品のみを知るばかりだったけど、ここ数年の間でもこの本について3度耳にする機会がありました。ある人は「タルコフスキーに関連する書籍の中でも、最も重要な内容がつまっている本だ」と称え、またある人は「濃厚なチョコレートのような思考の層が、繊細なテクストで緻密に書き表されていて、これ自体一本の映画を追従する感覚になった」と感動し、またかの坂本龍一の愛読書の一冊だとか。なんて好奇心をそそられる一冊なのか。ぜひ手元に留め置き、私にも浸らせていただきたいです。 (2022/06/03)GOOD!2
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本書の執筆期間は1986年の監督の逝去から遡ることおよそ20年間に及び、「日記」や「映画術」を語る上での精神面での支柱とも言えます。さらに映画というメディアを超え芸術一般を論じた書籍の中で最も密度の高い作品のひとつと思います。章立ては時系列に沿い、自身の作品の背景、同郷の先達であるエイゼンシュテイン、ドヴジェンコを継承し、同胞意識の強いブレッソン、ベルイマン、アントニオーニ、ブニュエル、黒澤、溝口などに言及し、時に美術、文学、俳句に周遊します。芸術家の矜持が縦糸として貫かれており、映画を知る上での助けになること請け合いの名著です。是非復刊され一人でも多くの映画好きの目に触れることを希望します。 (2017/10/04)GOOD!2
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タルコフスキーと作品について語り合いたい。GOOD!1
遺された映像作品を何度となく見て、その深遠さに厭きる事はない。評論も多く出版され、それを踏まえて見ると新しい発見がある。
この著書は、タルコフスキーの言葉で書かれている数少ない書籍である。その言葉をかみしめ、映像と向き合うのも一興である。
いずれにしても、このまま埋もれさせてしまうのは惜しい。 (2019/01/26) -
単なる映画論ではない。イメージというものを通して世界を捉える行為についての哲学。ドゥルーズの『シネマ』のように、哲学者がイメージを考えたのではなく、イメージ的に思考し、卓抜なイメージを創造しえた者によって紡がれた証言としての稀少価値がある。 (2015/04/16)GOOD!1
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タルコフスキーの映画哲学がびっしり詰まった素晴らしい本なのですが、長らく絶版状態で高額なプレミアがついています。ここのところ、タルコフスキー作品のブルーレイ化が話題となり、ランキングを賑わしていますが、本書をはじめ、著作すべてが絶版というのは寂しい限りです。 (2015/03/09)GOOD!1
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