43 票
著者 | 藤木英雄 |
---|---|
出版社 | 弘文堂 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784335350122 |
登録日 | 2002/07/11 |
リクエストNo. | 11123 |
リクエスト内容
入手し得た「はしがき」によれば、
著者は「伝統的刑法理論を出発点としつつ、市民生活と刑法との関連を重視し、既存の理論にとらわれず、刑法理論のあり方を再検討を試み、今日の社会の実態に即した、市民生活の基準としての視点を加えた刑法理論の構築を志」した。
そして「犯罪論の叙述については、故意犯と過失犯とを体系的に二元化するとともに、基礎理論的部分、構成要件・違法・責任という犯罪論の基本構造を説明したあとで、法技術論的な色彩の強い問題を展開する方式」を採っている。
初版発行:昭和50年(1975年)
投票コメント
全43件
-
この本の注目点は、なんと言っても危惧感説です。GOOD!1
危惧感説は今や少数説であり、様々な学者から批判されています。しかし、この総論を読むと危惧感説に対する誤解が解けます。なぜこの説が生まれたか、それを感じることができます。そして予備校などで述べられている批判が的外れであることがわかります。
過失犯の理解を深めるためにも、特に刑法を学んでいる学生、司法受験生には読んで欲しいと思います。 (2003/12/06) -
総論は学説の対立が激しく、その学者の立場や考え方が強くあらわれる分野です。著者は、既存の理論にとらわれない新たな視点から問題提起をする様々の著作を発表され、現在も多くの教科書などで参考文献として挙げられ引用されていながら、その著作のほとんどが入手不可能となっています。本当に残念でなりません。各論とあわせて是非復刊を! (2003/02/28)GOOD!1
-
著者は、市民生活と刑法との関連を重視し、伝統的刑法理論にとらわれず、刑法理論のあり方を再検討を試み、当時の社会の実態に即した、市民生活の基準としての視点を加えた刑法理論の構築を志向する。GOOD!1
概念法学的思考が多い今日において、法を支える社会、市民生活を重視し、法社会学からも離れない思考は、目から鱗が落ちるような思いがする。
著者が夭逝し、著書は絶版となって久しい。とにかく読みたい。名著であり、図書館の蔵書では満足できない。手元に欲しい。復刊されて、読む機会と読み手が広がれば、必ず、より名著と評される。 (2002/07/11) -
行為無価値論を学ぶ上で欠かせない一冊。当時としては時代を先取りしすぎていた理論も,現在であればさらに発展させる余地がある。夭逝の天才による一冊であり,復刊を希望する。 (2016/01/08)GOOD!0
-
今や伝説的存在だが、本書を読むと、藤木先生が何十年も先まで社会の変容を見通して、現代でこそ通用する刑法学を構築していたことが分かる。 (2013/09/05)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
-
2006/02/01
『OD>刑法講義 総論 OD版』販売開始しました! -
2002/07/11
『刑法講義総論』(藤木英雄)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ひまわり