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ウルリヒさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧 4ページ

復刊リクエスト投票

  • 映画をめぐる冒険

    【著者】村上春樹・川本三郎

    この本は持っている。1985年クリスマスイヴ発行で、わたしは1986年1月5日に購入した。その時読んだきり長い間忘れていたが、最近本の整理をしていてひょっこり再会した。川本より村上の批評のほうがすぐれている。「地獄の黙示録」評などどの批評家も指摘しえなかった盲点をついているし、「ジュリア」評のハメットに関する部分には完全に同意する。「ビッグウェンズデー」評や「スカーフェイス」評には思わず笑ってしまった。ユーモアがあり、ついその映画を見たくなってしまう魔力がひそんだ文章のかずかずだ。本当に読みたいのなら、高額古書でも買う価値があると思うが、それでも冊数が足りないので、みなさんのために復刊希望に1票を投ずる。(2009/09/16)
  • 修理屋

    【著者】バーナード・マラマッド

    マラマッドは戦後アメリカ文学の最重要作家である。その代表作は読まれてしかるべきである。(2009/09/15)
  • ガン病棟

    【著者】ソルジェニーツィン

    ソルジェニーツィンが体制告発だけの作家ではないことを知らしめる群像劇の傑作。ロシアの民族性を濃密に反映させており、ゴーゴリの再来といえるのではないか。小笠原豊樹の味わい深い名訳で、ぜひ読み継がれてほしい。(2009/09/14)
  • 妻帯司祭

    【著者】バルベー・ドールヴィイ

    この本は持っている。しかし、読んでいないので、内容を語ることはできない。いずれ読んだら、情報を追加しよう。帯の文章「破戒僧とその娘とが古城に繰りひろげる血と残酷の壮大なドラマ。その過激なロマンティシズムのためパリ大司教より発禁となった、ボードレールの精神的盟友ドールヴィリの伝説的名著。」なお、短編「罪のなかの幸福」はきわめて魅力的だった。(2009/09/14)
  • 白鯨

    【著者】ハーマン・メルヴィル

    岩波文庫の新訳もすぐれているが、阿部知二訳のリズムと格調の高さは比類がない。わたしは気分が落ちこんだ時、よく取り出して一節を読み、立て直しを図る。どこか他の文庫から出てくれるといいのだが。(2009/09/12)
  • 青春

    【著者】ナボコフ

    マルチンとソーニャの恋のかけひき…。大作『アーダ』の前奏ともいうべき作品で、ナボコフ芸術の真髄がここにはある。後書きによると、訳者の渥美昭夫が不明な箇所をナボコフに手紙で質問したところ、ヴェラ夫人から懇切な手紙が届いたという。今となっては、貴重なエピソードである。20世紀文学の巨匠として、ナボコフは今後ますます声価を高めていくだろう。(2009/09/12)
  • プニン

    【著者】ナボコフ

    このユーモアとノスタルジーにあふれた秀作はもっと多くの人に読んでもらいたいと思う。『青白い炎』が読者を容易には寄せつけぬ極北の作品とすれば、『プニン』はもっとも親しみやすいナボコフ作品であろう。それにしても評価が高く有名なわりに、ナボコフほど本が手に入らない作家も珍しい。(2009/09/12)
  • スヘヴェニンゲンの浜辺

    【著者】ポール・ガデンヌ

    多くの人に読んでほしい。私事だが、ミスター・チルドレンの「イノセント・ワールド」を初めて聞いた時、この小説のことを思い出した。個人的に好きな恋愛小説である。(2009/09/11)
  • 楽園のこちら側

    【著者】フランシス・スコット・フィッツジェラルド

    この本は持っているが、翻訳がひどくて最後まで読めなかった。美しい文章の新訳を期待する。(2009/09/11)
  • ガザに盲いて

    【著者】オルダス・ハックスレー

    これはぜひ多くの人に読んでもらいたい小説だ。ガザという地名をニュースで聞くたびにこの作品を思い出す。パレスチナ問題とは直接関係はないが、主人公はハクスリー自身を投影していて、裕福なイギリス人が平和運動家としてめざめていく過程を描いている。時間的配列をばらばらにした前衛的な構成、生彩に富んだひとつひとつの章、心と魂に食いこんでくる真摯な言葉など、非常に魅力的だ。知性で書かれた『恋愛対位法』や『すばらしい新世界』よりもはるかに感動させられる傑作である。(2009/09/11)
  • ドクトル・ジバゴ 上・下

    【著者】ボリス・パステルナーク

    わたしはこの文庫本を持っているが、見ているだけでワクワクさせられるお洒落な装丁なので大事な宝物として扱っている。もちろん小説の内容自体も素晴らしい出来ばえといえる。ロシア革命の動乱のなかで、愛し合うジバゴとラーラが引き裂かれていく悲痛な運命を、パステルナークは詩人らしくシンボルを散りばめた豪奢な文体で描いている。この江川卓の名訳を新潮文庫が無理(版権切れか)なら他の文庫から改めて出版してもらいたい。(2009/09/11)

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