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近世の遊廓と客 遊女評判記にみる作法と慣習

髙木まどか

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著者 髙木まどか
出版社 吉川弘文館
判型 A5
頁数 310 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784642043342

商品内容

多くの文学や歌舞伎の題材とされ、文化の発祥地という華やかな一面を持つ近世の遊廓。そこでは日常の身分秩序は排除され、すべての客は差別なく平等に扱われるとされた。その言説に疑義を唱え、吉原遊廓を中心に実証的に分析する。
遊廓に遊ぶ人の目線で記した遊女評判記から、遊女や店との関係、さらに客同士の関係性を描き出し、その実態に迫る。

▼目次

近世遊廓の研究史と視角
--近世遊廓に見出される江戸への憧れ -研究史の整理と問題点
 --近世遊廓=「公平に通用する世界」の展開
 --「公平に通用する世界」をめぐる問題点とその背景
--吉原遊廓における客の取締り -公儀との関係をめぐって
 --客の取締りに関わる法
 --取締りの再確認と形骸化
 --吉原の衰微をめぐる公儀の姿勢
--遊女評判記の当代性 -その書き手と読み手
 --遊女評判記とは
 --評判物の書き手・読み手・遊女
 以下細目略
吉原遊廓における客の関係性
--吉原遊廓における客と客
--遊女に矛先を向ける客 -遊女評判記にみる「さし合」
遊廓で忌避された客
--吉原における客の貴賤
--客として嫌がられた役者
--補論 長崎丸山遊廓で捕縛された被差別民 -『犯科帳』を主として

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