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バリの親族体系

C・ギアツ、H・ギアツ・著  吉田禎吾、鏡味治也・訳

5,170円(税込)

(本体価格 4,700 円 + 消費税10%)

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著者 C・ギアツ、H・ギアツ・著  吉田禎吾、鏡味治也・訳
出版社 みすず書房
判型 A5判
頁数 280 頁
ジャンル 実用書

商品内容

書はインドネシアのパリ島に特有の社会制度〈ダディア〉に関する考察であり、これをバリ社会全体の解明のいとぐちにしようとするものである。
「〈タディア〉とは、男系的で、内婚を好み、共通の祖先を持つと信じている人々の、強い団体的性格を持つ集団である。しかし〈タディア〉のもっとも興味深い点は、集団形成にふさわしい人々がいたとしても、必ずしもすべての場合〈タディア〉を形成するとは限らない、その偶発性である。〈ダディア〉は、形成・膨張・縮小・分解を容易に柔軟にやってのける。第二に親族集団であり同時に宗教的集団であり、カーストの中の小さいカーストであり、地域的党派である。第三にそれは地域社会によってつねに制約され、侵食されている存在であるが、地域社会に対してつねに自己を確立しようとする。」
本書は〈ダディア〉が、バリの文化――宗教・政治・経済・芸術について論じ、分析する上で避けて通ることのできない、社会生活における重要な制度の一つであることを明らかにしている。「著者はバリの社会を広い意味での象徴体系の-環として捉えようとし、それに見事に成功していると言えよう。捉えにくいバリの社会に関して、一つの有効な枠組みを提示した。グッドイナフは、本書は親族体系や社会組織の研究のなかで最も革新的なものの一つで、詳細でかつ読みやすく、理論的にも重要な研究であり、やがて〈古典〉となるだろう、と
述べている。」(訳者あとがき)

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