最新の復刊投票コメント(理想社)
全101件
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ショーペンハウアー
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アリストテレスの存在論 アリストテレスに於ける存在者の諸意味
オーストリア学派の祖にしてフッサールの師であるブレンターノによる学位論文。ハイデガーに影響を与えた論文でもある。
『現代哲学の主潮流(法政大学出版局)』の著者シュテークミュラーによれば「ブレンターノが行なった研究は、あいかわらずひどく過小評価されている。彼なしには、全現象学的哲学は考えられないだろう」「ブレンターノは存在論と形而上学に関する彼の研究によって、とくに彼のカテゴリー分析によって、またそれにならんで彼の徹底的なアリストテレス研究によって、現代の存在論に決定的な影響を及ぼした」「ブレンターノの方法は多くの点で、今日の経験哲学、とくに分析哲学のやり方と著しい類似点を持つ」「一切の概念は彼[ブレンターノ]によれば経験的な起源を持っている。しかし、それでもやはり、彼にとってはア・プリオリな現実判断が存在するのである。カントとは対照的に、彼にとってア・プリオリな認識はいかなるア・プリオリな概念をも前提しない。そのうえ、彼はカントの認識概念を超越論的・観念論的に解釈することはまったく誤っていると考える」と説く。
いかがでしょうか。この文章だけでもブレンターノに興味が湧いてきませんか? -
人間 幻像と世界
野本三吉の著作で当書の一部引用が載っており、短い言葉ではあったが心を揺さぶれたから。
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ヤスパース選集27 ニコラウスクザーヌス
ヤスパースがクザーヌスの影響を受けていたことが有名ですが、彼がどのように向き合っていたのが興味があります。
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アリストテレスの存在論 アリストテレスに於ける存在者の諸意味
岩崎勉訳『形而上学』の参考文献として挙げられており興味を覚えました。
アリストテレス研究の古典であり復刊を望みます。 -
『哲学的論理学』文庫化リクエスト
『真理について』だけでも選集で5巻ですが、ヤスパース哲学の全体像を知る上で遺稿の第2部・第3部の単行本化できれば文庫化を望みます。
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実存主義叢書17 運命・歴史・政治
まずあの厚い『西洋の没落』を前にビビっている読者(自分も含め)には、シュペングラーの思想を知るにはうってつけの本。シュペングラーの思想が手際よくまとめられている。異形の学者、八田の訳と解説もわかりやすい。
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図説 現代哲学入門
姉妹編『増補版 図説哲学入門』同様に哲学を学ぶ上では欠かせない本。哲学は言葉・専門用語の迷路、隘路に潜り込む前に、こうして視覚化してイメージしたほうが、断然わかりやすい。それを最初に行ったのが、姉妹版のところで書いたけどニコライ・ハルトマン。哲学をわかりやすくするということは、何も哲学を卑俗化することではない。本多修郎氏は、それがよくわかっていたということ。科学系の人は柔軟な思考の人が多い気がする。
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図説哲学入門
本多修郎のこの本は、確かニコライ・ハルトマンに触発されて書かれたはずである。哲学を視覚化すれば、言葉のジャーゴンにとらわれることなく、イメージとして思想を理解することがある程度可能になる。こうした試みは、大切だが、案外、なされていない。明晰な頭脳の持ち主でないと不可能だからだろう。それに成功しているのは、すでに挙げたニコライ・ハルトマンとこの本多修郎くらいかもしれない。
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哲学的信仰
ヤスパース哲学の中でも、著者自身による講義形式という比較的平易にヤスパース哲学の内容が説かれたものであり、更には、翻訳にあたり、ヤスパース哲学研究の権威である林田新二先生による詳細な解説が付せられており、これを読むだけでも大変大きな価値がある。単に原書を読むだけでは済まない大きな価値がある。
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哲学的信仰
ヤスパースはとても重要な哲学者だと思う。
危機的様相を呈する時代の中で、限界状況を越え出るヤスパースの哲学は必要とされるのでは。 -
認識の形而上学 ニコライ・ハルトマン認識形而上学概説(新興哲学叢書2)
『存在と時間』にも引用されたハルトマンの『認識形而上学』を読みたいです。
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歴史哲学基礎論 精神的存在の問題
ハルトマンの主著であり全訳を読みたい。
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「ヘーゲルの経験概念」文庫化リクエスト
ハイデッガーのヘーゲル論に興味があります。
なお参考までに東京大学出版会刊『ハイデッガー全集5 杣径』(「ヘーゲルの経験概念」収録)のISBNを追加しました。 -
西洋哲学史
哲学入門者必読
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ヤスパース選集28 現代の精神的状況
主著『哲学』と同時期に書かれ、補足する作品であり復刊を望みます。
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ヤスパース選集9 歴史の起源と目標
独創的な歴史哲学です。河出書房新社刊『世界の大思想 ヤスパース』にも収録されていますが、単独でも価値があります。
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哲学的信仰
後期ヤスパース哲学を代表する作品であり復刊を望みます。
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現代文化の哲人カント
ヴィンデルバント、リッケルトの著作は読みにくくなっており、とくにカントについて語った本作は貴重であると考えます。
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ヤスパース選集9 歴史の起源と目標
「枢軸時代」という、現在も歴史学者や評論家などから言及され続ける世界史上重要な概念を提唱した歴史学上重要な本でありながら、50年前の訳本しか残っておらず、入手困難となっている。
清水書院の人と思想シリーズの「ショーペンハウアー」で参考文献として紹介されていた。ショーペンハウアーの研究に役立てたい。