第4弾のテーマは「ヴァンパイア」＝吸血鬼。 『吸血鬼ドラキュラ』以降、ポピュラーになりすぎ戯画化までされた黒マントの貴族ではなく、中世ヨーロッパに疫病とともに現れ、現代もなお「生」と「死」の境界にいる...

十九世紀終盤から二十世紀初頭の西洋、ことイギリスでの怪奇小説は傑作の目白押し、書き手たちも名だたる文人墨客であることに、あらためて驚かずにはいられない。 そんな西洋怪談に惹かれた名訳者、平井呈一（一九...

現在は文学者として有名な宮沢賢治ですが、もともと彼は地学教師でもあり、その幻想的な作品の中には、地学の知識や表現がたくさんちりばめられています。 「なんとなくロマンチック」「おしゃれで幻想的」と感じら...

新「幻想と怪奇」第2弾の特集は、ヨーロッパに広く伝わる人狼の伝説。人と獣のあいだにあるその存在は、恐ろしい呪いの犠牲者なのか、あるいは人間を超える術を得た、選ばれし者なのか。 名のみ高い古典ホラー『人...

海外幻想文学の翻訳・紹介を先導した紀田順一郎・荒俣宏による『幻想と怪奇』（1973～74）。日本初の幻想文学専門誌が、休刊から45年を経てここに復活する。 第一号のテーマは「ヴィクトリアン・ワンダーラ...

蘇る伝説の幻想文学専門誌 紀田順一郎、荒俣宏の序文、鏡明、安田均の回想エッセイ、桂千穂インタビューを収録！ 1973年に「日本初の幻想文学研究誌」として、本邦幻想文学の泰斗、紀田順一郎・荒俣宏の...

男の合戦を描く『平家物語』には、魅力的な女性も多く登場する。 男勝りの武者巴（ともえ）、白拍子祇王（ぎおう）、義経の愛妾静、悲劇の女房小督（こごう）、平家を弔う建礼門院など、彼女らの背後にある歴史事象...

「片思い」が恋の根本である。 『源氏物語』の柏木、『伊勢物語』の業平、近世の仮名草子といった古典文学から、北村透谷、二葉亭四迷、田山花袋、そして恋する男の極北・近松秋江まで、日本文学を紐解けば、数多の...

私はこうして「唐十郎」になった----＜生きる伝説＞が語りつくした12時間！ 舞台・文学・映画などあらゆるテーマを、大学の教室を舞台に、希代の演劇人が縦横無尽・天衣無縫に語りつくす。ファンはもち...

風狂は、にんげんの深層にひそむ、＜逸脱＞への情熱である。この＜根源的旅情＞に殉じた、憑かれた夢の系譜をたどる、待望の一巻。

「変容」「氾濫」などの著作や「チャタレイ夫人の恋人」「小公女」などの翻訳で知られる伊藤整が1958年に著した文芸評論書、半世紀を超えて待望の復刊。 明治から戦後まで出てくる文学者の名前は800人余。文...

竹中が描いた珠玉の挿絵ととともに、昭和初期の怪奇小説を読む 『竹中英太郎』の第二弾。テーマは「推理」。 今回は、貴重な『探偵趣味』の表紙を巻頭カラーで紹介するなど、100枚以上の挿絵を掲載し、竹...

ミステリの女王が大切にした食事。作中の晩餐会で、登場人物の故郷の味として、殺人の凶器として登場する料理から見えてくるものは。

ベストセラー『日本現代怪異事典』の著者が、ホラー・SF・ファンタジー作品においても膨大な知識を元に、創作物に描かれた「怪異」「怪物」を取り上げて紹介。古今東西の映画・文学作品等に登場する怪獣・怪物・地球...

80～90年代にかけて少女小説を中心に活躍し、近年再評価の機運も高い作家・氷室冴子。 緻密な取材と資料調査からその実像に迫った傑作評伝を担当編集達への追加取材を行い、大幅増補！

珠玉の童謡詩の世界 やさしく慈愛に満ちた詩の世界を、みすゞさんゆかりの地の風景写真とあわせて選りすぐって紹介し、短くもひたむきに生きた26年の生涯をたどる。生誕120年を記念した愛蔵版。

歌人、劇作家、詩人など、短詩型文学の鬼才寺山修司。 没して37年、今も多くのクリエイターや、若者たちに影響を与え続けている寺山の全容を、齋藤愼爾氏編集により現す！ 寺山修司の短歌・俳句や「月光仮...