ハーンは20世紀前半の中国においてどのように受容されたか。 日中関係史を再検証しつつ作家没後のドラマを追跡。日本思想史における八雲の再評価とともに中国近代史における重要性を明快に論証。新たな作家像を描...

「詩人・谷川俊太郎の詩のために新しく活字を作るとしたら？」 1つのお題の元、書体設計士、活版印刷職人、手製本職人が集まり、やがて一冊の本が出来上がった。その過程を追った記録の書。

現代屈指の知性が、思想、哲学、文学から、メディア、サブカルチャーまで縦横無尽に語った文明の秘密。 「見えないもの」「陰謀」「絶対と相対」「炎は美しい」など。図版136点。 ▼著者プロフィール ...

いまだ代わるひとがいない、マンガ家、エッセイスト、江戸の案内人・杉浦日向子。単行本未収録の貴重なインタビューやエッセイをさらに加えた生誕60年増補新版。

幕末・明治から現代まで、＜未来＞はどう思い描かれ、＜もうひとつの世界＞はいかに空想されてきたか。日本的想像力の系譜をたどる画期的通史。日本SF大賞・星雲賞ダブル受賞作の完全版。 ▼著者プロフィール...

南北朝から江戸時代初期までの400年に次々と生みだされた絵入りの短篇物語群。一寸法師、浦島太郎、酒呑童子、鉢かづき…。子どもの頃に読んだ懐かしい作品の数々が、おおらかで開放的な時代の息吹を伝える。

聖書とならび西洋文化の根幹を成すギリシア神話は、口承文学として語り手によって永く伝え継がれてきた。 天空の支配者ゼウス、知恵と正義の女神アテナ、英雄ヘラクレスなど、幾人もの魅力ある神々が愛憎劇と戦いに...

楽しんでください。 贋作と評論を両輪として、本格ミステリをめぐる冒険を。 本格ミステリのさまざまな作家やテーマに、贋作と評論の二方向から切り込む。 読者から一歩進んだ本格ミステリの楽しみを発見...

男の合戦を描く『平家物語』には、魅力的な女性も多く登場する。 男勝りの武者巴（ともえ）、白拍子祇王（ぎおう）、義経の愛妾静、悲劇の女房小督（こごう）、平家を弔う建礼門院など、彼女らの背後にある歴史事象...

登場人物やあらすじは忘れても、不思議と記憶に残っている時代や時間がある。 気鋭の児童文学研究者が、世界中の、また日本を代表する児童文学の名作を、「時」をキーワードに読み解き、読者と「時」と物語をつなぐ...

今日まで存続する明治初期に成立した文体の諸条件を論じた「明治初期の文体」、明治政府による西洋文献の翻訳事業が広範・正確・短期間で成し遂げられた条件を考察する「明治初期の翻訳」ほか、「夕陽妄語」を主とした...

荷風を哲学的に分析した「物と人間と社会」、白鳥の作品から日本文学の状況を説く「現代日本文学の状況」ほか、政治問題が噴出した時代，政治を語る一方で文化・思想を論じた、その文化面での発言を中心に21本を厳選...

日本文化を分析した代表的著作「日本文化の雑種性」、戦後ヨーロッパの思想を紹介した諸論文ほか、天皇制に対する日本人の意識を論じ、戦時期の知識人の態度を鋭く批判する。フランス留学から帰国後の5年間・21本を...

旧制第一高等学校の学生新聞に発表した最初の著作から、フランス留学中に寄稿した小文まで17年分を収録。天皇制を批判した3本をはじめ、日本文学・文化論、フランス文学に関わる論稿など、小説・戯曲・詩を含む多彩...

「片思い」が恋の根本である。 『源氏物語』の柏木、『伊勢物語』の業平、近世の仮名草子といった古典文学から、北村透谷、二葉亭四迷、田山花袋、そして恋する男の極北・近松秋江まで、日本文学を紐解けば、数多の...

絵本作家・かこさとしの科学絵本の魅力を、科学者である執筆陣と共に再認識する一冊。 【対談】×養老孟司、×藤嶋昭 【論考】鎌田浩毅、長沼毅、丸山宗利ほか。 貴重な資料も多数掲載。

『不思議の国のアリス』の対訳本。『アリス』の英語を、日本語訳を参照しながら読み進めることができる。 原書（第6版、1897年）の全文と、全42枚の挿絵を掲載。 原文の魅力を伝える読みやすい新訳に、読...