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復刊リクエスト投票

  • 野蛮人のネクタイ

    【著者】石原慎太郎

    昔、文庫で読んだことがある。純文学だけでなく、ユーモア小説を書かせても超一級の才能が石原慎太郎にはあると思った。以来これほど面白い小説を読んだことがない。復刊を切に望む。(2019/01/17)
  • 地の果て 至上の時

    【著者】中上健次

    「枯木灘」「鳳仙花」とセットで読みたい中上文学の真骨頂。昔読んで、壮大で骨太の内容・文体に目眩がするほどだった。当時よりは少しは読解力もついたと思われるので再読したい。(2018/10/02)
  • セブンティーン第二部政治少年死す

    【著者】大江健三郎

    ネトウヨと呼ばれるヘイトスピーチを生きがいにしている愚かな連中によって右翼のイメージは劣化しているが、デビュー間もない大江健三郎が著したこの物語は純粋右翼ともいうべき少年を主人公に激烈な熱情でテロを志向する精神の動向を活写する。その政治的内容からこれまで書籍として刊行されていないが、近々発刊の大江健三郎全集には収録されるという。ならば廉価な単行本か文庫で是非発行してほしい。随分昔に国会図書館で初出誌に触れたが記憶が曖昧になっているので是非。(2018/07/10)
  • スキャンダル紅白歌合戦

    【著者】竹中労

    多くの著作がありながら、竹中労の作品は古書店以外で求めるのが難しい。いや古書ルートでさえ著作を探すのに苦労する。
    左右の思想に弁別できないオリジナルな発想は、他の誰とも違うかけがえのないもので、読めばこんな考え方もあるのかと得心すること必至。
    芸能スキャンダルに焦点を絞った本作でも独自の思想が発揮されているに違いなく、ぜひとも復刊を待ちたい。(2018/05/08)
  • 藤子・F・不二雄ランド(全152巻)

    【著者】藤子不二雄

    青年向けに書かれたブラックユーモア満載の作品をもう一度読みたいから(2018/01/16)

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レビュー

  • チャンピオン太 全5巻

    梶原一騎/吉田竜夫

    梶原作品の原点

    プロレスラーを主人公にしたスポ根漫画で、実名で有名レスラーや相撲界の関取等が登場する。後の「巨人の星」に代表される実名漫画の原点と言える。梶原一騎ならではの勝負に至るまでの人間関係の伏線が情緒的に描かれリアリティを生んでいる。序盤はやや単調だが、主人公がレスラーとして成長するに連れ、戦いの激しさや技のヴァリエーションで惹きつけられる。原作者梶原の成長も一巻ごとに感じられた。(2018/08/21)

  • 骨餓身峠死人葛

    野坂昭如

    文体のオリジナリティ

    屍を養分にして咲く花を愛でる女というキャラクター造形もさることながら、全篇に貫く性のリアルを徹底的に、読点を極力排した独特の強烈なタッチで描くその文体に引き込まれる。(2018/02/15)

  • 朝日の恋人(上)

    梶原一騎(原作)かざま鋭二(画)

    突出したヒロインの造形

    梶原一騎作品に登場するキャラクターは非常に特徴的かつ類型的だ。ヒーローたる主人公の男はあくまで強く暴力的でさえある一方、ヒロインは常に外形的に美しく、天使のように優しく、そして強靭なメンタリティを持っている。「愛と誠」の早乙女愛しかり、「夕やけ番長」の水の江洋子しかり。
    そうしてこの「朝日の恋人」の天地真理もその造形を踏襲しているが、先の2作に比べてより強烈な印象を残す。それはこの作品ではヒーローよりもヒロインに力点が置かれているからだ。少年向けの漫画の主人公が女であることの倒錯が、健康的なエロティシズムを発散し、梶原一騎特有の男系思想もここではなりを潜めている。
    作画のかざま鋭二のタッチが、印象をより強めているのは言うまでもない。(2017/08/03)

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