<現成公案>
この現象界、人間生活のすべてが活きた仏道であることを謳いあげた『正法眼蔵』大綱の巻を読み解き、道元禅の真意義を明らかにする。「普勧坐禅儀参究」も併せて収録。

<山水経・有時>
山水こそが仏法を説く一巻の経であると禅の自然観を高らかに謳いあげた「山水経」。究極の時間論・存在論が展開される「有時」。難解で鳴る両巻を曲解なく読み解く最高の手引。

<弁道話>
実地の修行を軽視する昨今の風潮に対し、道元禅師の帰朝第一声である『眼蔵』首巻の、正伝の仏法に参入する道は端坐参禅以外ありえないとの真意を、委曲をつくして闡明する。

<仏性>
人間に内在する成仏の可能性と理解される仏性を、人間さらには生き物の枠を超えて、草木国土・日月星辰の全てが現に仏であるとする『眼蔵』最重要巻の真義を詳細平易に開示。

<谿声山色・礼拝得髄>
悟りの体得は決して画に描いた餅ではないことを示した「谿声山色」。年齢性別を問わず得道の人の指導を仰ぐべきとする「礼拝得髄」。両巻の参究から悟りの真意義に迫る。
（以上、春秋社ホームページより）