天台宗や日蓮宗など法華経系宗派（法華宗）において『無量義経』、『妙法蓮華経』、『仏説観普賢菩薩行法経』の3作を「法華経十巻」や「妙法蓮華経並開結」そして「法華三部経」と呼び珍重されています。
『妙法蓮華経』は岩波文庫に書き下し文・現代語訳が収録されていますが、ほか2経は角川ソフィア文庫・大角修訳『全品現代語訳 法華経』に抄訳が収録されるのみです。
『法華経』は多くの宗派で珍重され、より深く理解する意味でも『無量義経』、『仏説観普賢菩薩行法経』の文庫化を望みます。
なおテキストとして大蔵出版刊「新国訳大蔵経」所収の多田訳を選びましたが、その他アイディアがありましたコメント欄にお願いします。

構成▼
開経：曇摩伽陀耶舎訳『無量義経』1巻
・徳行品第一
・説法品第二
・十功徳品第三
本経：鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』8巻
・序品第一
・方便品第二
・譬喩品第三
・信解品第四
・薬草喩品第五
・授記品第六
・化城喩品第七
・五百弟子受記品第八
・授学無学人記品第九
・法師品第十
・見宝塔品第十一
・提婆達多品第十二
・勧持品第十三
・安楽行品第十四
・従地涌出品第十五
・如来寿量品第十六
・分別功徳品第十七
・随喜功徳品第十八
・法師功徳品第十九
・常不軽菩薩品第二十
・如来神力品第二十一
・嘱累品第二十二
・薬王菩薩本事品第二十三
・妙音菩薩品第二十四
・観世音菩薩普門品第二十五
・陀羅尼品第二十六
・妙荘厳王本事品第二十七
・普賢菩薩勧発品第二十八
結経：曇無蜜多訳『仏説観普賢菩薩行法経』 1巻