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著者 | バーバラ ピム |
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出版社 | みすず書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784622075615 |
登録日 | 2021/06/18 |
リクエストNo. | 71387 |
リクエスト内容
まだ食料配給がつづく戦後のロンドン。ヒロイン兼語り手のミルドレッドは30歳を過ぎた独身女性。両親の残してくれたささやかな収入に頼りつつ、パートタイムで働く彼女は、親しい牧師姉弟や旧友ドーラと交流したり、教区活動に加わったりしながら平穏な生活を送っていた。
そんな彼女の住むフラットの下に、文化人類学者のヘレナと海軍将校の夫が引っ越してきた。美人で魅力的だが家事はさっぱりのヘレナと、ハンサムで女たらしのロッキーという「華のある」夫妻の登場で、ミルドレッドの静かな生活に波風が立ちはじめる……
さしたる大事件も突出した人物もないのに読者をうならせる。定年退職小説『秋の四重奏』で日本の読者の心もつかんだ、バーバラ・ピム。没後に評価ますます高まり「20世紀のオースティン」とも称される英国女性作家ピムの代表作にして、「おひとりさま」小説の傑作を、瑞々しい訳文で楽しまれたい。
投票コメント
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ジョージ・オーウェル『一杯のおいしい紅茶』、へレーン・ハンフ『チャリング・クロス街84番地』を好きな読者は必ず好きだと思います。GOOD!1
物が不足していた時代だからこそ生まれた作品は、物に溢れてはいるものの本質を忘れがちな現代にこそ必要とされているのではないでしょうか。時代を超えて残したい1冊です。 (2024/05/14)
読後レビュー
NEWS
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2021/06/18
『よくできた女』(バーバラ ピム)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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そらはな