1 票
著者 | H.B. キャレン 著 小田垣 孝 訳 |
---|---|
出版社 | 吉岡書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784842702728 9784842702735 |
登録日 | 2021/02/03 |
リクエストNo. | 70785 |
リクエスト内容
本書は、世界的に高い評価を得ている熱力学の代表的な教科書である。公理に基づく熱力学体系の構築は他に類をみないものであり、熱力学を学び必要とするものにとっては必携の書である。上巻では、まず巨視的な観測から自然に導かれる巨視変数が定義され、エントロピー増大の原理に基づいて平衡状態を定める条件が論じられる。示量変数と示強変数の関係がわかりやすく説明された後、熱機関の効率がどのようにして決められるのかが詳しく説明される。ついで、温度や圧力の示強変数を独立変数とした場合の平衡条件が明快に説明される。この時必要となるルジャンドル変換の説明は、論理的で大変わかりやすく類書には見られない特色となっている。
<上巻 目次>
I.古典熱力学の一般原理
1.熱力学の根本問題と要請
2.平衡の条件
3.有用な公式と例
4.可逆過程と最大仕事の定理
5.さまざまな定式化とルジャンドル変換
6.ルジャンドル変換された表示における極値原理
7.マクスウェル関係式
8.熱力学系の安定性
<下巻 目次>
9.一次相転移
10.臨界現象
11.ネルンストの要請
12.一般系に対する原理のまとめ
13.さまざまな系の性質
14.不可逆熱力学
II.統計力学
15.エントロピー表示におけるの統計力学:ミクロカノニカルの方法
16.カノニカルの方法:ヘルムホルツ表示における統計力学
17.エントロピーと不規則性:一般化したカノニカルの方法
18.量子流体
19.ゆらぎ
20.変分原理, 摂動展開, 平均場理論
III.熱統計学の基礎
21.考究追記:対称性と熱力学の基本概念
投票コメント
全1件
-
示量変数を軸とした、公理論的な熱力学の書。GOOD!0
このようなスタイルが威力を発揮するのは相転移の取り扱いだと思うが、下巻だけ、どこも売り切れなのでどうか復刊してほしい。 (2021/02/03)
読後レビュー
NEWS
-
2021/02/03
『熱力学および統計物理入門 (上・下)』(H.B. キャレン 著 小田垣 孝 訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
kamitoki