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ギリシァ人と非理性

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得票数 2

著者 E・R・ドッズ:著 岩田靖夫、水野一:訳
出版社 みすず書房
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784622019640
登録日 2020/05/22
リクエストNo. 69673

リクエスト内容

ギリシァ文化は、〈理性的精神の勝利〉という、人類の歴史にかつて例を見ない現象の果実であった、と考えられてきた。そこには、原始心性や非理性的なもののはたらく余地はなかった、ともいわれる。
だが、ギリシァ人は、人間の経験や行動において非理性的な要素がもつ重さについて、盲目だったのだろうか。「すべての人間の精神のなかには、原始心性の抜き難い根が牢固として存続している」(レヴィ・ブリュール)のであるし、「原始心性は、現代人の精神活動を充分見事に描写している」(ニルソン)のであってみれば、ギリシァ精神の歩みを、たんに非神話化・合理化の進展という面からのみとらえることは、もはやできないことではあるまいか。

ホメロスの時代から紀元3世紀までの厖大な文学的著作の分析を通して、ギリシァ人の宗教的経験における、きわめて重要なしかし従来は知られることの少なかった面に、著者は新しい光を投げかけている。広い視野と深い洞察に満ちた本書は、ギリシァ古典学の新しい方向を示した画期的名著として知られている。
宗教学、社会学、人類学、心理学などにおける近年のめざましい成果を援用しつつ古代人の精神世界に迫った本書は、人間の行動の根源を理解することに関心をもつ人々すべてに大きな示唆を与えるであろう。

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投票コメント

全2件

  • ほかの人が言うとうり、名著らしいが、中古本が高すぎるので。 (2020/07/04)
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  • 読んでみたい。出版社の方で品切れ。Amazonで中古品がやたら高価になっている。 (2020/05/22)
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読後レビュー

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NEWS

  • 2020/05/22
    『ギリシァ人と非理性』(E・R・ドッズ:著 岩田靖夫、水野一:訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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