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わたぼうし翔んだ : 奈保子の闘病スケッチ

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著者 河合奈保子
出版社 ワニブックス
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784584200674 9784835458199
登録日 2018/07/08
リクエストNo. 67035

リクエスト内容

昭和55年(1980年)~平成9年(1997年)まで、アイドル歌手・シンガーソングライター・女優などで活躍していた河合奈保子さんの著書です。

昭和56年(1981年)10月5日に、NHKホールで転落事故に遭遇し、命を落としかねなかった重傷のため歌手活動を一時停止するほどでありました。この書籍では、その際の顛末と入院・療養生活についてご自身により克明に記載されています。

河合奈保子さんの思想や感情が当時の可愛らしい10代女性の筆致で書かれています。また、当時の彼女の考える将来についても記載されており、現在の彼女との一致についても驚かされます。

80年代清純派歌手として未だ衰えることの無い人気を有する河合奈保子さんの人となりを知るには素晴らしい好著です。当時のファンの方々のみならず、生まれてもいなかった若いファンの方々にもお勧めします。

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投票コメント

全308件

  • 昭和55年(1980年)から平成9年(1997年)まで約17年に亘って、清純派のアイドル歌手・シンガーソングライター・女優などで活躍された河合奈保子さんの著書です。

    昭和56年(1981年)10月5日に、歌番組のリハーサル中に4.5mの深いセリに転落し、生涯車椅子の身体になりかねない重傷(腰椎骨折)を負い、入院・療養を余儀なくされました。状況が悪ければ命を落としかねなかったそうです。

    この書籍では、その顛末が当時の10代女性の可愛らしい筆致で記述されています。

    また、アイドルの著書と思えない書籍の装丁や真面目な内容で、彼女の真摯さが伝わってきます。

    私はこの書籍を読了し、河合奈保子さんは「アイドル(偶像)」ではない、私たちと同じ「人」なんだと知りました。

    可愛らしさと美しさ、歌唱力の高さ、そして虚飾の世界にあっても飾らずに優しく気さくで誠実であり続けた河合奈保子さんの人となりを知るためには必読です。

    先日21年ぶりに肉声を聴かせてくれた河合奈保子さん。変わらぬ心優しきお声に、この「わたぼうし翔んだ」の復刊を快諾していただけるような印象がしました。 (2018/07/08)
    GOOD!36
  • 世間一般の河合奈保子さんに対するイメージは未だに「胸が大きい」や「グラビアアイドル」みたいなのが大半です。
    彼女のファンの人達は彼女が本当に音楽が好きで、圧倒的な歌唱力に加え、楽器演奏、曲作りまでこなす豊かな才能を知っています。でも、河合奈保子さんの一番の魅力は容姿よりも音楽的才能よりも、彼女の人柄であると思っています。飾らない人柄、優しい人柄、素直な人柄、真面目な人柄、全てメディアを通じてしか知らない事ですが、メディアが彼女を批判的に伝えているのを見た事がありませんし、彼女の周りの人達のコメントも彼女のそんな人柄を伝えるものばかりです。河合奈保子さんの本当の魅力を伝える書籍は写真集などよりも、彼女の言葉を綴ったこのようなエッセイだと思います。特にこの本は大怪我をして自身が大変な時に周りへの感謝の言葉が溢れており、彼女の人柄がよく表れている本です。一人でも多くの方に読んでいただきたいお勧めの一冊なので復刊を強く希望します。 (2018/08/05)
    GOOD!29
  • 私はブラジル人のビクトリアといいます。「わたぼうし翔んだ」を復刊して欲しいです。何故なら、河合奈保子さん自身について、そして1981年に彼女が遭遇した事故の時からの彼女の人としての在り方への深い考えについて知りたいからです。
    この本が発売されてから10年後に私は生まれました。私は昭和時代の日本のアイドルに興味を持ち、河合奈保子さんに憧れを抱くとともに彼女がこの黄金時代の真のアイドルとしてあり続けていると思っています。
    奈保子ちゃんは大変興味深い方です。どうぞ私たちがこの彼女の著書を再び読めるようにしてください。 (2019/01/08)
    GOOD!20
  • 河合奈保子さんのような方は、芸公人にはなかなかいないタイプです。この本を読むと、音楽や歌から本当の心が伝わって来るように、彼女の人柄の良さが伝わってきます。「根っから良い人」て気がします。 (2018/08/08)
    GOOD!20
  • 歌手デビュー2年目、18歳の女の子が
    下半身不随になったかもしれない大怪我にあいながらも
    治療してくれた病院の医師や看護婦・スタッフ・親族・療養先の宿のみなさん・支えてくれたファンへの感謝にあふれている本です。

    周りを押しのけて自ら前に出てくる方が多いのが芸能界なのに
    自分の事よりも周囲を大切にしてた河合奈保子さんの
    心遣いに触れられる本です。 (2018/09/05)
    GOOD!19

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読後レビュー

全3件

  • 復刊ありがとうございます

    ようやく読むことが出来ました。

    原版を素通りしてしまったので、院内での様子や退院〜療養時の具体的な事実を知ることができ。また何より奈保子さんの心の葛藤、ご家族の事を。
    素直にそれぞれが書かれ、この出来事・入院生活がさまざまな転機になったのだなぁと、あらためて思いました。

    「とてもよくできた人柄」が語られることがありますが、素養はあったとしても、吐露されている振り返りの中で自身を顧みる点も。歳相応の弾けているところも垣間見えます。それが却って共感になり、読んだ者として自身への参考になると思いました。

    復刊ありがとうございました。 (2021/08/18)

    GOOD!3
  • 永遠の「純真な女の子」

    この著作を読むと、河合奈保子本人が記述したことが分かる。多忙な人物や不真面目な者(タレントや政治家等)は往々にして代筆させるのである。この著作では、デビューまで住んでいた大阪の公団住宅などの情景が細かく記述されている。筆者は実際に現地に赴いたが、そこには彼女が描写する昭和50年代の風景が今でも記述通りに広がっていた。彼女の「秘密の花園」で筆者も時を過ごすことができたのだ。彼女の復帰からこの著作の上梓までに一年半弱を要している。関係者に脱稿を急かされたことだろう。多忙ながらも、彼女は「自分の」著作に拘ったのだと思う。

     カバーは河合奈保子の妹・由佳里による、一人の少女と犬とが夕焼けの草むらを駆けている遠景の絵である。表紙を開くと最初に河合奈保子自身の物憂げな写真があるのみで、他に写真は無い。挿絵には妹によるイラストが数点あるのみである。ピンク色の帯には河合奈保子の写真とともに故・森光子の寄せ書きもあるが、広告としての帯が無ければ、実に素朴な装丁である。アイドル本として異色の作品であろう。筆者はこの著作を文芸書だと考える。

     この著作には、転落事故に関する書物ながら河合奈保子の関係者への「愛」で満ちている。自らの不注意による事故だったこともあり自分を責めているのだが、一方では著作に登場する人物たち皆に感謝し、愛していることがひしひしと伝わってくる。特に彼女の家族への愛は特別であろう。家族愛を強く感じるのである。この家族愛、それが「河合奈保子」という稀有な麗しい性格の女性を生み出したのだ。

     また、彼女は「良く泣く」ことを示唆している。関係者の証言によれば、彼女は人前で泣くことがほぼ無かったそうだ。しかし、彼女の顔は「泣き顔」である。著作の中で彼女はよく泣いている。事故によるコンサートの中止や一人暮らしの寂しさなどからである。我々の殆どは、コンサートや握手会を除けばメディアを通じてのみしか彼女に触れ合うことができなかったが、そこには「元気で明るい笑顔の奈保子ちゃん」があった。しかし、彼女はこの著作を通じて「私も普通の一人の女の子」、笑いもすれば悲しんだり泣いたりするんです、と伝えたかったのだ。河合奈保子は通例の「アイドル」「芸能人」にはなりたくなかった。自らそれに言及する記述もあるが、筆者が最もそれを強く感じたのはトイレに関する記述である。立ち上がれるようになって一番嬉しかったのが「トイレ」であったと。動けない入院患者が男女問わず最も嫌になるのが排泄行為であろう。彼女はそれをはっきり記述している。「アイドルはトイレをしない」考えれば有り得ない馬鹿げた思い込みであるが、それを壊す記述に芸能関係者は難色を示しただろう。飾らない彼女に筆者はさらに好印象を抱くとともに、河合奈保子は「アイドル(偶像)」ではなく、我々と同じ「人」でありたいのだと確信した。

     なお、彼女が極めて不快感を顕わにしている箇所が一つだけある。初めての紅白歌合戦出場についてである。転落事故に遭遇したのがNHKホールであった。出場が事故の賠償としての取引ではないかと。敢えて記述したのは、お淑やかな彼女ですらこの噂(事実だったかもしれぬ)だけは決して容認できなかったからだと思う。

     当時の彼女が考える将来についても記述されている。その後の彼女を知る読者は、オーストラリアのくだりでは驚くとともに、恋愛観のくだりでは悲しくなるのである。彼女の将来に関する記述のみならず「本当の歌とは何か?」という問いに関する記述でも感じるのであるが、彼女は音楽などの物事をよく考え、行動し改善しようとしていたと思う。ラジオであったか、尾崎亜美が「河合奈保子さんは賢い女性だった」と云っていた。この著作を通じて筆者も彼女に優れた知性と行動力とを感じるのである。

     握手会で会った盲目や聾唖の男の子、退院後に投宿した旅館に彼女を見に来た子供たちの記述がある。そして、著作名の由来ともなったわたぼうしコンサート(障碍者によるコンサート)の観覧シーンの記述もある。河合奈保子は保母になりたかった。大好きな子供たち、そして自らもその一人になるかもしれなかった障碍者たちといった弱者への優しい眼差しや温かい想いが感じられる。後に彼女は、このわたぼうしコンサートや、KBS京都主催のチャリティー「かたつむり大作戦」などに出演者として参加したのだった。

     河合奈保子は「オトナにはなりたくない」と明らかにしたことがある。保母になって子供と触れ合いたい、同じ子供であり続けたかった彼女。還暦が見えてきた現在でも「可愛い純真な心の女の子」なのだろう。河合奈保子の魅力の一つでもあり、「子供の温もり」が感じられる35年前のこの著作に旧さを感じない理由の一つでもある。いつかお会いしたい。(敬称略) (2018/10/07)

    GOOD!21
  • 音楽だけでない

    音楽に強い思いを持ったアイドルが手記を残しています。
    音楽だけでも、また闘病記だけでもない、いろいろ心にあることを書いてあります。
    本書著述でも本当に頭が良くて心優しい人柄がうかがえます。 (2018/09/22)

    GOOD!17
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