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著者 | スティーブン・ワインバーグ |
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出版社 | ちくま学芸文庫 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784480089670 |
登録日 | 2017/11/30 |
リクエストNo. | 66041 |
リクエスト内容
電子・陽子・中性子の発見の過程をたどった本。高校では、当たり前のように、原子核の中に電子と陽子があって・・と見えない粒子が導入されていくが、それがどのような実験によってその存在が明らかになったかを、たどれる本。著者は、素粒子物理学の第1人者であり、物理のなじみのない初心者にも読んでいけるように、平易な文体で、数式は巻末に着けるなど、文章を読んでいくのに妨げにならないように配慮されている。また、読んでいくうちに、必要な物理が、必要な限度で導入され、この本だけで内容が閉じている。他を参照する必要はなく、この本を丁寧に読んでいけば、原子の発見の物語とともに、力学・電磁気・熱の素養が身につく。原子の発見の物語は、いわば高校物理の総まとめ的な位置づけであり、教科書だけでは物足りない人、電子・陽子・中性子の存在を実験を通して、「実感」したい人にはお勧めできる本である。現代物理学・素粒子物理への入門的な位置づけで読んでも含蓄のある本である。自分の教えている学生に是非呼んでもらいたいので、復刊を熱望する。
投票コメント
全2件
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自分の思いは、内容のところに書いたので、背表紙に書いてある内容紹介の一部を書いておきます。「100年ほど前まで、人類は原子核も陽子も中性子も知らなかった。これらの空局の物質は、すべて優れた科学者たちの深い洞察と巧みな実験によってその存在が突き止められた。Thomsonによる電子の発見、ミリカンによる電子の電荷の測定、ラザフォードによる原子核の発見、チャドウィックによる中性子の発見・・。彼らはどのように推論し、どのような実験で道の粒子を追い詰めていったのか。壮大なドラマが、物理的厳密さを貫きながら具体的に語られ、力学や電磁気学、熱学も必要に応じてわかりやすく解説される。ノーベル賞学者による20世紀物理学への格好の入門書。名著の最新改訂版」 (2017/11/30)GOOD!1
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電子・原子核が発見されていく歴史を振り返っていく内容がとてもおもしろそうです。中古の流通が少ない上にあっても定価以上なので復刊してほしいです。 (2022/02/20)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2017/11/30
『新版 電子と原子核の発見』(スティーブン・ワインバーグ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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shun_zo