40 票
著者 | 松永義弘 |
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出版社 | PHP文庫 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784569565583 |
登録日 | 2001/10/28 |
リクエストNo. | 6267 |
リクエスト内容
新選組副長・土方歳三の評伝。土方歳三については小説も含めてさまざま出ていますが、これは比較的に史実に沿ってます。特徴は、土方歳三が江戸前言葉でなく、多摩弁を使うこと!ちょっと無骨な歳三さんです。この作品で気に入っているのは、新選組創設時からの幹部、斎藤一(山口二郎)との会津での主義主張や生き方の違いがきっちり書かれていることです。
投票コメント
全40件
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土方歳三が主人公になっている小説を沢山読み散らかして来ましたがこの作中の歳三が一番リアルな人間像として心に響きました。変に青春青春していないし、変に格好良すぎたりもしない、少し泥臭く屈折していて、それでいてひたむきで男らしい。GOOD!1
策士といわれる歳三ですが、この作中の歳三は本当に(悪)知恵者で策士です。芹沢鴨に気に入られる如才ない歳三、伊東甲子太郎をおびき出す策を考える歳三、成る程!そうするかぁ!と感心する程、他の歳三小説より際だった策士ぶりです。
物語の進行も、歴史上の出来事を淡々と辿るのではなく、近藤や沖田、斉藤、榎本達との人間関係を印象的なセリフ回しでドラマ化しており、心を打つシーンも多いです。特に斉藤との別れのシーン、沖田との別れのシーンは感情の吐露を極力抑えた中にも切実に悲しい表現でした。
美化された青春ドラマの様なバラガキ歳三小説が多い中、きっと本当の新選組副長土方歳三は、この作品の様に沈鬱気味で冷静で怜悧、融通が利かない程の一徹さを持った、純粋な多摩の男だったんだろうな、と思えます。お勧めです。 (2005/01/15) -
多摩弁の歳さん、ぜひ読みたいです!GOOD!1
新選組の史実を追い掛けているところですが、莫大な本の数で、
どれを読もうか迷いながら選んでいます。生まれ育った多摩の言
葉の歳さん、史実にそった話をぜひぜひ読みたいです! (2004/03/06) -
おおお、懐かしい……GOOD!1
私が一番最初に出会った、小説の土方さん!
私はまず歴史資料本を読み漁って彼のイメージを作ってから虚構の世界へ入ってきた人間だったのですが、書かれた当時明らかになっていた史実に比較的忠実で、殆ど違和感なく読めました。
「ちったぁ、苦労されるがいいだ」……怒ると多摩の地言葉が出る、恰好良過ぎない土方さん、好きです~(笑)。
あと、芹沢鴨や山南敬助などの「対立者」に対して、温かなまなざしを向けている……と申しますか、彼らを「敵役」扱いして切り捨てていない辺りにも、好感が持てましたよ。
ちょっと厚めながら文庫本1冊と長さも手頃ですし、是非、他の皆様にも読んでいただきたい作品です。
自身は持っているのですが、もし復刊されたら、即刻購入して、最近この世界へやってきた友人に贈りますっ(笑)。 (2001/11/20) -
新選組に関する本を集め始めて1年半、だいぶ絶版本も集めましたが、これを入手するのに結構時間がかかりました。PHP文庫の歴史人物ものの中でも、この本は重刷重版がないようで残念です。同じシリーズで早乙女貢氏の『原田左之助』も最近発行されましたので、新選組ものとして復刊して欲しい。できれば表紙の肖像は、現存する写真の肖像に近いものがいいのですが(笑)。 (2001/10/28)GOOD!1
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土方さんと斉藤さんの事が詳しく書かれているようなので読んでみたいです。 (2010/11/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2001/10/28
『土方歳三 「剣」に生き、「誠」に殉じた生涯』(松永義弘)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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