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コンセプチュアル・アート

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得票数 7

著者 トニー・ゴドフリー
出版社 岩波書店
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784000089272
登録日 2014/05/15
リクエストNo. 60094

リクエスト内容

アートとは,世界にひとつしかない,高価な品物でなければならないのか.物として形をなすことのない概念でありうるのか.1960年代以降,欧米のみならず,日本,アルゼンチン,旧ソ連など世界各国に広まったコンセプチュアル・アートの起源とその展開を,豊富な図版と明快な解説により紹介する,はじめての入門書.

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最新欧米事情には現地の庶民よりも詳しいともいわれる日本の読者にも,本書には新たな発見が多いだろう.インスタレーション,パフォーマンス,社会的インターアクション,ハプニングと,多くの作品・発表行為が一過性,仮設的であったこと,またその現場が美術館や画廊といった制度の外であったこと,そして既成のアートの分類には当てはめにくいものが多かったことなどの理由から,まとまった記録や評論,分析の書がきわめて少ない.また,現場にいて目撃しない限り知り得ない,知っても再現性がないため,看過されてきたことも多い.だが,最近では日本の現代美術館などにもこの方面のコレクションが増えてきているので,見る機会もあろうが,もはや存在しない多くの作品(行為)については,本書はとくに貴重な資料ともなるだろう.
(「訳者のことば」より)

■コンセプチュアル・アートとは

コンセプチュアル・アートの主眼はかたちや素材ではなく,思想や意味である.それを媒体やスタイルをもって規定することはできず,芸術とは何か,その問いかけの方法がコンセプチュアル・アートの定義をなしている.とくに,個有のもの,収集対象あるいは販売の対象となるもの,という従来の美術品の位置づけに疑問を呈するのがコンセプチュアル・アートだ.コンセプチュアル・アートの作品は伝統的な形態におさまっていないため,見る人からの従来以上の活発な反応がなければ成立せず,見る人の意識が関与してはじめてコンセプチュアルな芸術作品は本当の意味で存在しうる,という見解があることもたしかだ.形態もさまざまである.日用品,写真,地図,ビデオ,図のたぐい,そしてとくに言語そのものを使うなど,これらのものを組み合わせることもしばしばある.芸術,表象,そしてそれらの使われ方に対して徹底した批評を加えるコンセプチュアル・アートは,おおかたのアーティストたちに思考方法を決定づける影響を与えてきた.
(「序 コンセプチュアル・アートとは)

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投票コメント

全7件

  • 芸大関係者の多くが参考書として購入を進めるほどに内容の充実した本書ですが、絶版品薄による価格高騰により、とても安易に手が出せる状況にはありません。
    芸大生や業界人等への需要、研究資料としての意義の深さを考えると、とてもプレミア本で終わっていい書籍ではないため、一刻も早い復刊を希望します。 (2015/04/16)
    GOOD!3
  • アマゾンでは18000円から。日本の古本屋で検索してもヒットしないという品薄状態です。美大の人間なら喉から手が出るほど欲しい一冊と言われています。
    復刊が強く望まれます。
    ちなみに原版のペーパーバックは3000円程度でてにはいります。 (2014/05/15)
    GOOD!3
  • 英語版の原本を所持しています。Phaidon社刊、22ユーロで購入。1960年代後半〜70年代のコンセプチュアルアートの主要作品を網羅する、教科書的な本。

    読みやすい文章と豊富なカラー図版で、いわゆる現代アートと呼ばれるものが一体何なのか、その歴史を知る入り口としては最適の一冊です。(欧米の現代アートシーンでサバイバルしようとする者にとっては、英語版を通読している事が必須だと個人的には思っていますが…。)

    一つ疑問なのですが、なぜこの本はファイドン(Phaidonの日本法人)からではなく、岩波書店から発刊されたのでしょう? 権利的な問題はあると思いますが、岩波書店側が今後発行する気がないのであれば、ファイドン側に権利を譲渡して復刊する、という手もあるのはないでしょうか。

    もしこの本が日本の本屋で平積みで置かれるようになれば、日本のすべての芸大・美大生の手に届くようになれば、日本の現代アートの状況はもっと良くなるはず…と、切に願います。 (2016/07/28)
    GOOD!2
  • コンセプチュアルアートに関する体系的な良書は実に少ない。もしくは本書以外にはない。是非ともはやく復刊願いたい。 (2019/10/10)
    GOOD!1
  • このシリーズの「キュビズム」を読んで入門書として、すごく勉強になりました。「コンセプチュアル・アート」も是非読みたい。

    キュビズムに関する本は他にも読みましたが、作品の制作年やアーティストの個人的なストーリーのものがほとんどで、"キュビズムにおいて何がなされているのか"について書かれた本は少ないです。

    コンセプチュアル・アートに対してはさらにいい加減な本が多い。

    このような良質な本が日本語で読める事は非常に貴重な事です。

    決して、よく売れる本ではないと思いますが、日本のアート、文化の発展に寄与するして頂きたいです (2019/05/26)
    GOOD!1

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読後レビュー

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NEWS

  • 2014/05/15
    『コンセプチュアル・アート』(トニー・ゴドフリー)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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