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アウステルリッツ

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著者 W・G・ゼーバルト 著 / 鈴木仁子 訳
出版社 白水社
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784560027349 9784560047675
登録日 2012/02/24
リクエストNo. 54812

リクエスト内容

建築史家アウステルリッツは、帝国主義の遺物である駅舎、裁判所、要塞、病院、監獄の建物に興味をひかれ、ヨーロッパ諸都市を巡っている。そして、彼の話の聞き手であり、本書の語り手である〈私〉にむかって、博識を開陳する。それは近代における暴力と権力の歴史とも重なり合っていく。
歴史との対峙は、まぎれもなくアウステルリッツ自身の身にも起こっていた。彼は自分でもしかとわからない理由から、どこにいても、だれといても心の安らぎを得られなかった。彼も実は、戦禍により幼くして名前と故郷と言語を喪失した存在なのだ。自らの過去を探す旅を続けるアウステルリッツ。建物や風景を目にした瞬間に、フラッシュバックのようによみがえる、封印され、忘却された記憶……それは個人と歴史の深みへと降りていく旅だった……。
多くの写真を挿み、小説とも、エッセイとも、旅行記とも、回想録ともつかない、独自の世界が創造される。欧米で最高の賛辞を受けた、新世紀の傑作長編。

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投票コメント

全15件

  • ゼーバルトの作品は和訳されたものは図書館で借りてほぼ読みました。それからしばらくたって、気になってまた読み返したくなり、いくつか借り出して再読しています。ゼーバルトによって解体され、紡ぎ出され、新たに創造されていく「歴史」というイリュージョンに何故となく惹かれます。翻訳の日本語はすばらしく、たいへんな訳業だと思います。他の品切れになっている作品も合わせて是非復刊してください。(因みに「アウステルリッツ」の改訳版は未読です。) (2017/11/28)
    GOOD!2
  • 季刊誌「kotoba」2019年秋号「新しい古典を探せ!」特集で、池内紀氏が遺したエッセイでも紹介されていましたが、せめて「アウステルリッツ」だけでも、復刊して欲しい。もちろん、現在、入手困難な作品すべての復刊を望みます。 (2019/09/29)
    GOOD!1
  • 中古が高いのと、新品で欲しいから。 (2019/09/13)
    GOOD!0
  • 是非読んでみたいので。 (2019/07/07)
    GOOD!0
  • 読みたいです! (2019/06/06)
    GOOD!0

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タイトル 価格 サイト
アウステルリッツ 新装版 3,300円 アマゾン
※こちらの商品は販売先の状況によって品切れになる可能性があります

NEWS

  • 2020/01/08
    『アウステルリッツ 新装版』復刊決定!

  • 2018/11/30
    『アウステルリッツ』が10票に到達しました。

  • 2012/02/24
    『アウステルリッツ』(W・G・ゼーバルト (著), 鈴木 仁子 (翻訳))の復刊リクエスト受付を開始しました。

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