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著者 | 佐藤正英 |
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出版社 | 筑摩書房 東京大学出版会 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784130130028 9784480086730 |
登録日 | 2009/02/02 |
リクエストNo. | 45564 |
リクエスト内容
【内容】
かつて、隠遁とは世俗世界を離脱して辺境に赴くことであった。
そして、その背後にはもう一つの世界の存立が予感されていた。
原郷世界である。原郷世界とは、
人びとが本来そこに在るべきはずの世界であり、
自己の生の究極の拠り所とは何かの問いに対する答えてして存立した。
隠遁とはまさに、その原郷世界を目指すことに他ならなかったのだ。
西行の隠遁を中心に考察される本書は、
原郷を失って久しい現代人に、
そこに近接する通路を示す。
【目次】
序章 なぜ隠遁か―夏目漱石『行人』をてがかりとして
第1章 世俗世界からの離脱
第2章 辺境への往還
第3章 原郷世界の夢想
【著者】
1936年、長野県生まれ。
東京大学文学部倫理学科卒業。
同大学院博士課程満期退学。
東京大学文学部教授を経て、
東京大学名誉教授、
共立女子大学文芸学部教授。
投票コメント
全4件
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最近のメディアを見ていると、孤立社会だの孤独死だのという言葉が頻出し、「一人=良くない」と見なされている感もありますが、「いや、人とのつながりをあえて絶つ人は昔からいっぱいいたはずだが」と疑問に感じていました。昔の人の隠遁が実際のところどのようなものだったのか、興味があります。 (2020/09/02)GOOD!1
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隠遁、したいですよね(笑)。とはいえ社会との隔絶はできそうにないけれど。世の中にゴマンといそうなハーミット願望者を満足させてくれそうな気がします。 (2013/02/20)GOOD!0
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自らの存在を前提としつつ隠遁するとはどういうことかに興味があるから。 (2013/01/22)GOOD!0
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辺境に赴きたいから。 (2009/02/02)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2009/02/02
『隠遁の思想―西行をめぐって』(佐藤正英)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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厨坊主