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著者 | 坂本多加雄 |
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出版社 | 筑摩書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784480856555 |
登録日 | 2007/05/13 |
リクエストNo. | 38587 |
リクエスト内容
著者は、2002年に52歳でなくなった日本政治思想史学者。保守派論客に属するが、このグループには極めて珍しい、インテリジェンスの持ち主で、学問的な間口も広く、知的柔軟性も有する。
本書は、著者の論文集。その明敏犀利な知性で、日本の近代を、次々と再考していく手腕と文が見事である。特に、その兆民論は出色。
これほどの名著を「ちくま学芸文庫」に入れない、筑摩書房の商売っ気のなさがちょっと理解できない。
参考までに、目次を表示しておく。
1 「万国公法」と「文明世界」―戦争と平和をめぐる日本の対外観の系譜
2 福沢諭吉「脱亜論」をどう読むか―明治期の「日本異質論」をめぐって
3 中江兆民『三酔人経綸問答』再読―「理想主義」と「現実主義」のあいだ
4 民主主義・市民・愛国心―フランス革命と自由民権運動
5 「日本の時間」と「世界の時間」―大杉栄における「瞬間の充足」
6 徳富蘇峰と戦後日本―反時代的考察の行方
7 日本は自らの来歴を語りうるか―「世界史の哲学」とその遺産
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読後レビュー
NEWS
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2007/05/13
『日本は自らの来歴を語りうるか』(坂本多加雄)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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