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著者 | 吉田健一・高城明文 |
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出版社 | ラスタープレス/駸々堂出版 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784397500602 |
登録日 | 2007/01/09 |
リクエストNo. | 37404 |
リクエスト内容
パブ・クロウリングという言葉がある。いかにもイギリスらしい。文字通りパブを這い歩くという意味である。これがアメリカならば、バー・ホッピングとなる。バーを飛び歩く。アメリカ人の行動的な性格がよくうかがえる。日本ならばさしずめ梯子酒ということになるのだが、同じ梯子でも何とも対照的で、それぞれの国民性の違いを期せずして反映しているのがおもしろい。
ロンドン在住の経済学者、高城明文氏が書いた、イギリス人の身近な社交場であるパブについての周遊的論考。英文学者の吉田健一氏が寄せたテキストも素晴らしく、ロンドンの有名パブを捉えた森下茂行氏の見事な写真とともに、小冊ながら味わい深い書籍である。駸々堂ユニコンカラー双書29として1976年11月出版。装幀は田中一光。144頁で定価は500円。
登録者の評価★★★★★★★★★☆
【目次】
◇カラー版14頁:ロンドンの有名パブ1
■ロンドンの飲み屋(吉田健一)
◇カラー版16頁:ロンドンの有名パブ2
■暮らしに溶け込んだパブ1(高城明文-以下のテキストも同じ)
歴史の中のパブ パブリック・ハウスとその歴史 酔っ払い登場 その素晴らしい隠れ家 禁酒党なるもの グリニッジ社交シーズン
◇カラー版16頁:ロンドンの有名パブ3
■暮らしに溶け込んだパブ2
レジャー産業出現 コーチング・インからステーション・ホテルへ パブリック・ハウスとビール産業
■大衆演劇や文学の中のパブ
■パブ散策
◇カラー版16頁:ロンドンの有名パブ4
■ビクトリアン・パブの魅力
ビクトリアン装飾グラス 幻のサルーン
■イギリス人と階級意識
いまだに残る階級制度 アルコールと子供たち 神聖なる学問の場に居酒屋あり 娯楽 ローカル・パブ パブ食い歩き パブ飲み歩き
投票コメント
全1件
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味わい深い一冊です。私は下戸ですが、本書を読んだらイギリスのパブに行ってみたくなりました。刊行から30年が経ち、古くなった記述もあると思いますが、機会あるごとに読み返したい内容です。森下茂行氏の写真も実に素晴らしい。なお、小林章夫氏によると、本書は日本で出版された「パブ」と名のつく最初の書籍だそうです。 (2007/01/09)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2007/01/09
『ロンドンのパブ』(吉田健一・高城明文)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎