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著者 | ハルドール・ラクスネス |
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出版社 | 工作舎 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2006/04/18 |
リクエストNo. | 33525 |
リクエスト内容
アイスランドのノーベル文学賞受賞作家Halldor Laxness(oにアクセント記号)の1968年作。
原題"Kristnihald undir Jokli"(oにウムラウト)
(英題"Under the Glacier")
渡辺洋美=訳 羽良多平吉=造本
A5変型 332頁 1979.3
主教の命により「私」はアイスランドのスナイフェル氷河一帯の調査に赴いた。そこには謎の人物が待ち受けていた…。ノーベル賞作家にしてタオイズム研究家として知られるラクスネスの“魂のサスペンスドラマ”。
(工作舎ホームページより)
大氷河の麓に奇妙な教儀が広められている
錬金術師の策謀か?魂の再生の秘儀か?
天地創造の渦中にある宇宙人たちの奇譚
イタリア未来派とアイスランド・伝紀が合体する
魂のサスペンス・ドラマに「道(タオ)」はめぐる
(同書表紙より)
投票コメント
全2件
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非常にユニークな小説です。GOOD!1
思弁SFや幻想小説のようであり、それでいて全体のトーンは軽くふざけた調子。報告書という形式を利用した、戯曲と小説の融合。
奇しくも彼女の遺稿となったらしい書評においてスーザン・ソンタグが書いているように、容易には類書の見つけがたい逸品です。珍作と言ってもいい。
訳文の方も独特の文体を終始維持しており、ちょっとした駄洒落などにも苦心のあとが見えます。訳註も、本篇の長さのわりにはなかなか充実しています。
工作舎の本らしい装丁・造本で、これはこれで魅力的なのですが、個人的にはどこか比較的マイナーな文芸作品や俗に言う「奇書」の類を扱う文庫(例えば河出など)に収録されることを希望します。尚、後半にかけて誤植が目立ちますので、改訂版、あるいはその後の研究を踏まえた改訳版の登場を期待したいと思います。 (2006/04/18) -
読んでみたい!! (2007/04/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/04/18
『極北の秘教』(ハルドール・ラクスネス)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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naoki_takemura