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著者 | 梅田晴夫 |
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出版社 | ジャパン・パブリッシャーズ |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2006/02/22 |
リクエストNo. | 32796 |
リクエスト内容
フランス文学者の梅田晴夫氏が、ご自身のパリに対する思いの丈を綴った随筆集。滞欧されていた氏の若きころを回想しつつ、今も薄れないフランスへの郷愁が横溢した内容となっており、フランスのプールヴァール演劇に関する豆知識なども盛り込まれた、劇作家の氏ならではの凄い蘊蓄も披露してくれます。また、戸川隆介による瀟洒なカバーデザインも素晴らしい。B6判ソフトカバーで1978年6月出版、270頁。当時の定価は980円。
登録者の評価★★★★★★★★★★
【目次】
■プロローグ
■それでも花の都・パリ
マーク・トウェインとパリの案内人 マーク・トウェインとパリ3つの詐欺
■街・パリのたのしみ
ブールヴァール演劇 新名所を歩く 贅沢とは何かを知る 美容院での変身 近ごろ、パリの心配
■フランスの美食術・美飲術
フランス料理世界をのし歩く ビアン・ボアールその歴史 ビアン・マンジェ その歴史
■フランス人てだれ
ほんまもんのフランス人 フランスの貴族 フランス人の三大情熱=節約・食欲・飲酒 フランス人の三大関心=破産・姦通・遺産 フランス人の隣の芝生
■パリを愛した人びと
パリの異邦人 パリにいるヘンな連中 パリの日本人
■エピローグ
※上記「プールヴァール演劇」の章で以下の戯曲について解説されています。
クロード・マニエ「四角関係」「オスカー」「睡眠薬」
アンドレ・ルッサン「巴里の魔女同盟」「ラ・マンマ」
フランソワーズ・ドラン「男なんて…?」
投票コメント
全1件
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著者のフランスに対する想いが読み手に痛いほど伝わってくる名著です。現在ではフランスの社会状況もやや変化していると思いますが、フランスに関する随筆では現在も屈指の内容であります。また、本書にはプールヴァール劇に関する章がありますが、プールヴァール劇は現在でも上演される機会があるにもかかわらず、資料が少ないので、ぜひ復刊して欲しいと思います。 (2006/02/22)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2006/02/22
『新フランス読本 パリ熱愛記』(梅田晴夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎