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著者 | アラン・マクファーレン |
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出版社 | 南風社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784931062146 |
登録日 | 2005/08/15 |
リクエストNo. | 30235 |
リクエスト内容
イングランドの個人主義は、ルネッサンス・宗教改革に始まるのではなく、中世から既にそうであったという、大胆な発想で世界史の段階論(古代-中世-近代)を破壊し、私的所有という観念の歴史的成立過程を探る英国歴史学界を賛否に二分した俊英の問題作。
投票コメント
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マルクスが「アジア的生産様式」と呼び、また、かつての日本のマルクス主義者が前近代的な制度の残滓をもって「封建的」と呼んだ、帝国的な国家体制こそ文明の歴史の本流であり、いわゆる「封建体制」が開花したのは、ゲルマン、スラブ、日本という、当時の文明国(ローマ、中国)の周縁に属する地域に限られるものであった。そして、資本主義的な私的所有の観念は、当時の文明のなかでも最も周縁に存在していたイングランドから発生したものである(そして、もうひとつの極が日本であった)。GOOD!1
このような歴史観を以前より岩田弘が提唱しており、かつ最近は柄谷行人も120年反復説の一環として同様の主張を行っている。本書は、後者の柄谷が上記主張の論拠として参照する本である。良書であるのでぜひ復刊を。 (2005/08/15) -
ぜひ読みたい。 (2008/05/24)GOOD!0
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アングロサクソンの個人主義的私有財産制の起源について考えるにあたって必読の文献。 (2008/04/16)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2005/08/15
『イギリス個人主義の起源 家族・財産・社会変化』(アラン・マクファーレン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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kazu