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イルカ放送




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得票数 6

著者 レオ・シラード
出版社 みすず書房
ジャンル 文芸書
登録日 2005/05/21
リクエストNo. 29136

リクエスト内容

20世紀の代表的物理学者で核の連鎖反応を発見したレオ・シラードのSF中短編集。標題作「イルカ放送」は近未来を予言するものとして秀逸。そのほか、異星の高度な精神(マインド)を有する非有機体(機械)が、はるかかなたの惑星に有機物による高度な精神をもった生物が存在するのではないかという仮説を議論する物語や、NWの廃墟と思われる地域を探索する異星の調査隊が様々な地球人の生活の痕跡の解釈に頭を悩ます物語など、皮肉の利いた作品が収録されていた。

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投票コメント

全6件

  • ウェルズのSFを現実にしてしまった原爆開発の提唱者も、ノーベル賞を受賞しなかったせいなのか、他の有名な科学者の影に隠れて現在では一般の知名度がそれほどでもないように見えてしまいますが、いろいろ他の書籍を読むにつけあらゆる面で特異な想像力の持主だったように思えます。そういう人物が戦後どのような小説をあらわすことになったのか是非とも知りたいものです。 (2006/12/04)
    GOOD!2
  • 火星人と呼ばれた天才が予想した、もうひとつのポスト冷戦の世界史

    著者レオ・シラード(1898~1964)はアメリカのユダヤ系物理学者で、アインシュタインと共に原子爆弾の開発を大統領に進言した科学者。戦後は核開発に関わったことを後悔し、核抑止と平和運動に身を捧げた。冷戦の最中ソ連のフルシチョフと会談し、米ソトップのホットライン設立のきっかけを作った。

    シラードは1959年に癌を患い病室で小説『イルカ放送』を口述した。人類以上の高い知能があるイルカたちが、人類の科学者たちと共にウィーン研究所を設立し技術革新を起こし、世界を変えていく未来SFだった。

    『イルカ放送』とその他の短編が描く未来予想は当たった部分もあるが大きく外した部分もある。中国の成長、東西ドイツの統一、中東の宗教革命は予想が当たったが、それ以外は大きく外した。まったく違う形のドイツや日本がある。国連で拒否権を連発するのはソ連ではなくアメリカという設定である。インドは中国に習って社会主義化失敗している。今読むと外した部分が異世界モノとして面白い。 (2023/02/21)
    GOOD!1
  • 先日たまたま新聞のコラムでレオ・シラードの名前を見つけてこの本の事を思い出しました。
    表題作の「イルカ放送」は科学者達の機転と科学の発展で平和と安定した社会が(一応)実現した、冷戦期から少し進んだ世界の話です。正直うまく行き過ぎな感じはするけれど…あまりにも強力な兵器の開発に加担してしまった科学者が、彼なりに考えた、科学者に可能な解決策を読み物に仕立てた感じ。自分が関わった兵器のせいで危機に陥った世界の為に、何とかせねばという気持ちがあったのだろうと考えさせられます。
    世界の情勢は変わりましたが、人類が人類を滅ぼしてしまう、これからも決してありえないことではないと思います。この、今より世界がもうちょっと危なかったころの当事者による本、手元に置いておきたい本ですし、もっと沢山の人に読んでもらいたく思います。 (2021/01/23)
    GOOD!1
  • 面白そうなので。 (2008/10/07)
    GOOD!1
  • 不思議な人レオ・シラードのSF 読んでみたいです。 (2007/09/10)
    GOOD!1

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読後レビュー

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NEWS

  • 2005/05/21
    『イルカ放送』(レオ・シラード)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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