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著者 | 湯木貞一(文) 入江泰吉(写真) |
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出版社 | 保育社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784586010042 |
登録日 | 2005/03/19 |
リクエストNo. | 28399 |
リクエスト内容
日本料理研究家、湯木貞一(ゆき・ていいち)が主宰する料理店「吉兆」の懐石料理を器や建築などを含め、入江泰吉の写真で紹介した豪華本。撮影に8年をかけて、1978年に出版された。これ以降も、92年に入江泰吉が逝去するまで、湯木-入江の組み合わせで多くの本が刊行されましたが、本書が原点であり、到達点であると言えましょう。
オーナー評価★★★★★★★★★★
【湯木貞一】
明治三十四年(1901)神戸の料理屋「中現長」の長男に生まれ、十五歳から料理修行を始める。二十四歳のとき、松平不味の「茶会記」で、懐石に出会い、感動を受けて、料理を一生の仕事と定めた。
昭和五年(1930)に大阪で現在の「吉兆」グループの創業となる「御鯛茶処 吉兆」を開店。茶の湯の真情に根ざした料理は、季節を味わい、しつらえの演出が工夫され、「日本料理界は吉兆という風が吹いている」ともいわれた。その味と趣向を極め、気品のある日本料理は世界に誇るものとして、湯木は「世界の名物 日本料理」を標榜していた。
戦後間もなく、すでにベーコンや牛肉、アスパラガスなどの新しい素材を取り入れ、松花堂弁当を考案するなど、創作を続ける一方で、「食の基本と最高の料理は家庭にある」とし、『暮しの手帖』誌上の約二十年にわたる連載で「吉兆の手のうちも、洗いざらい」披露して、日本料理を守り育てようと努めた。湯木の美意識の発露である美術品収集も有名で、茶の湯の道具を中心とした作品は「湯木美術館」に所蔵、公開されている。
昭和六十三年(1988)料理界では初めての文化功労者の顕彰を受ける。平成九年(1997)逝去、享年九十五歳。(HPより引用)
投票コメント
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とにかく吉兆に関することはすべてに興味があります。湯木貞一氏の料理に対する考え方や湯木氏の生き様に感銘を受け、今となってはお会いすることは出来ませんが、せめて本だけでも購入してと思い湯木氏に関するものを現在集めているところです。どうか復刊お願いします (2008/04/14)GOOD!1
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今と違い、豪華本が流行っていた出版当時はあまりに高価で買えませんでした。この本は、柴田書店、講談社、淡交社、創元社と企画が持ち込まれては中止の連続の末にようやく刊行された労作です。不幸にして、本書の意味を履き違えた方々による亜流を生んでしまったため、本当は一連の「吉兆」本の最後にあたる「卒寿・白吉兆」をリクエストしたかったのですが、既に湯木、入江両氏とも幽冥境を異にされているので、この本の復刊を希望します。 (2005/03/19)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2005/03/19
『吉兆』(湯木貞一(文) 入江泰吉(写真))の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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かあくん