48 票
| 著者 | 佐山和夫 |
|---|---|
| 出版社 | 潮出版社 |
| ジャンル | 文芸書 |
| ISBNコード | 9784267011726 |
| 登録日 | 2000/12/13 |
| リクエストNo. | 2524 |
リクエスト内容
かつてアメリカに皇帝がいた!?
19世紀後半、ゴールドラッシュのすぐ後の時代、サンフランシスコにアメリカ皇帝がいた。アメリカ合衆国皇帝、メキシコの護国興、ジョシュア・ノートン一世。サンフランシスコ市民に最も愛された人・・・
「アメリカに皇帝?」
「彼自身がそう信じ、町の人もそう扱ったのだったら、彼は皇帝だったのじゃないかしら。あなただって彼を知れば、きっとその話を信じるこよになりますわよ」
サンフランシスコのウェルズファーゴ銀行史料室の責任者の女性の言葉は正しかった・・・
世に奇人と呼ばれる人々は数多いかもしれないけれど、このノートン一世は特別な存在だった。彼について知れば知るほどファンになってしまう。この時代、他にも皇帝やら王やらを名乗った奇人がいたそうだが、我らがノートンとは比ぶべくもない。この本を読んで彼について知った後は、つい”我らが”と付けたくなる。
彼の在位期間である1859年~1880年は、アメリカが華やいでいた時代でもあり、その頃の風俗、歴史などにも触れる事が出来て、大変興味深い。また彼のような人物を受け入れたその時代のサンフランシスコという町に好印象を持ってしまう。そしてウェルズファーゴ銀行にも。
世に奇人は必要だ、奇人を暖かく受け入れられる町はいい町だ、とそんな気持ちにさせられる。
復刊ドットコムスタッフ
作家 佐山和夫による、米国の皇帝を名乗った“ノートン一世”を題材にしたノンフィクションです。1987年刊。
1859年、サンフランシスコにて、自らをアメリカの皇帝と宣言したジョシュア・ノートン。当時のサンフランシスコ市民は彼を皇帝として敬愛し、受け入れていました。本書はノートン一世の数々のエピソードを描いています。
現在では絶版となっており、一度読んでみたいと多くのリクエストが寄せられています。
投票コメント
全48件
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2024年の米国大統領選挙が終わった今、米国内の分断状況は一層ひどくなっていると感じる次第。その原因は、格差拡大や行き過ぎた「正義」にあると個人的には思っている。米国に“皇帝陛下”がおわした時代、今よりはおおらかな社会があったはずで、そうしたことを想起し、今の混乱を解きほぐすきっかけになってもらいたいと願い、復刊を希望いたします。GOOD!1
正直に言えば、私が読みたいから、というのが一番大きな理由です。 (2024/11/11) -
アメリカ初代皇帝の話の本だ。「あの」世界最大最強の民主主義国、アメリカに皇帝がいたのだ。それもただ「自称」したわけではない。彼は、きちんと皇帝としての職務を果たし、国民に愛され、そして崩御した。この話はジョークのように滑稽であり、あまりにもばかばかしい、そして最高の話をきちんと読んでみたい。 (2006/06/22)GOOD!1
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皇帝を名乗った男とそれを歓迎した市民のファンタジーにも似たこの物語を読んでみたく、また人にも勧めたいと思います。GOOD!1
当時のアメリカ市民社会の懐の深さを省みるに現在の状況と比べて今こそこのような寛容とユーモアの精神を再度見つめなおす必要があると思います。 (2005/09/29) -
ノートン1世の本あったんですね。GOOD!0
読んでみたい。 (2025/10/22) -
読みたいから (2023/07/23)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2000/12/13
『アメリカ皇帝になった男の話』(佐山和夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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タイバーン・ヘルミ