4 票
著者 | 安達 巌 |
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出版社 | ジャパンタイムズ |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784789004879 |
登録日 | 2003/11/21 |
リクエストNo. | 20831 |
リクエスト内容
1 南蛮文化の伝来とパン食文化の始まり(粉食文化の新旧対決
パンの再興と江川太郎左衛門
菜食か肉食かの論戦
パンは南蛮菓子の象徴
イースト菌発見の意義
鎖国時代の製パン法
外国人に評価された焼餅
パンに取って代った麺)
2 文明開化と食生活の洋風化(試行錯誤の軍用蒸餅
洋風化の先端を行く横浜
明治天皇とあんパン物語
世界のパンにならう日本人
文明開化の先頭に立つパン
パンをめぐる漢洋の脚気角力
近代製粉の事始め
欧化風潮とパンの広目屋宣伝
米騒動と付け焼きパン
シベリア出兵と代用食パン
侵略戦争のための郷土食パン)
3 戦後日本の食生活近代化(パン食黄金時代の到来
食生活洋風化の限界
劇的成長の洋麺と拉麺
発酵パン高度成長の秘密
青い鳥を探し求めて
食文化の未来)
欧米軍はパンやビスケットを戦地で食べ、食事中に煙を出さなかった。日本軍は米を炊飯していたために煙がたちのぼり、敵軍から隠れ場所を狙い撃ちにされ、連合軍の笑い者になり、以後パンを携帯食にした。等、パンの日本史がエピソードを交えて綴られている。大変面白く、為になる本である。
投票コメント
全4件
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こんなに面白く、優れた名著が絶版で入手不可能という現実に愕然とし、いたく衝撃を受けました。以来、八方手を尽くしている最中ですが、絶望的な現状です。『パンの日本史』はパン伝播に至る歴史や雑学のみならず、当時の時代の有り様や、草創期の人々の思考錯誤の経過が綴られ、日本史の好きでなかった私ですら、当時の時代を思いながら楽しんで読める本でした。ジャガイモ、香辛料、紅茶等、西洋の食と歴史にまつわる様々な話に比べ、今や日本に深く根付いているパンのドラマについては、身近でありながらあまり聞かないように思います。日本史に深く関わり、歴史の中をくぐり抜けてきたパン。この普及と発展の裏には幾多もの人々の、心血を注いだロマンの物語があったことを感じさせられます。『パンの日本史』は身近なパン一つに、深大な人々の歴史が込められていることを、楽しみながら実感できる一冊です。私の日本史への関心を呼び覚ます端緒にもなりました。幻の名著として滅びずに、復刊されることを切に願っています。 (2003/11/21)GOOD!1
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ラーメンが大好きだからです (2007/10/20)GOOD!0
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パンについての薀蓄がこんなに多く書かれている本は、そうないだろう。幅と深奥に触れてみたい。 (2004/01/20)GOOD!0
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「バンのみに生きるにあらず」というなかれ。 なかなか、GOOD!0
パンについてのウンチクが、いっばいの本です。
(ちなみに「バン」とはポルトガル語だそうです) (2003/11/21)
読後レビュー
NEWS
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2003/11/21
『パンの日本史 食文化の西洋化と日本人の知恵』(安達 巌)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ラムネ氏