39 票
著者 | 滝沢馬琴(現代語訳/羽深律) |
---|---|
出版社 | JICC出版局 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784796601825 9784880631080 |
登録日 | 2003/01/03 |
リクエストNo. | 13976 |
リクエスト内容
1980年後半-90年前半に、『南総里見八犬傳』の現代語完訳版として発売されていたものです。装丁や挿し絵も凝っており、非常にレベルの高い本でした。八犬伝は意訳/ダイジェスト版などは多いのですが、「完訳」ということで出されたものはほとんどなく、その意味でも貴重な本だと思います。
残念ながら、第4巻で挿し絵の門坂流さんが降りられてしまい、完訳作業自体も第6巻を最後に止まってしまっているようです。できれば、既刊のものだけでなく、全巻出していただきたいです。
投票コメント
全39件
-
八犬伝の原書に最も近い書がこれだと思います。本文以外のことでもほぼ完璧に訳してあって、原文に手が出せない人でもこの書を読めばダイジェスト本よりもずっと八犬伝の世界に肉薄出来ることでしょう。復刊希望します。 (2013/03/20)GOOD!1
-
高校生の時に初めて見かけ、高価な本だったので大学生になってから集めました。GOOD!1
その後原本を読下せるようになったので、あまり気にしてませんでしたが、続刊を揃えたいし、読みたいです。
と、その原本も今ないんですね?
原本も長らく絶版だったものが復刻したはずですが、また絶版になっていたとは…
文化として残していかないと! (2011/04/01) -
歌舞伎でしか見たことがないので原作を読んでみようと思いだいぶ前に探したところ、装丁が良かったのでこのシリーズで(第3巻を除く)6巻まで揃えました。全10巻とのことなので、ぜひ7巻以降も出していただきたい。 (2009/02/22)GOOD!1
-
第4巻まで持っているんですが、その後随分とさがしました。出版社名が変わったことも知らず、忙しさに紛れながらPCを手にして本検索サイトを知り、つい先日古本コーナーで第5巻をゲットしましたがなんと20年近くたってしまいました。最後まで読んでみたい本です。なんとしても復刊を希望いたします。 (2006/01/11)GOOD!1
-
雰囲気のある挿絵と分かりやすいのに濃密な文章が大好きでした。子供向け以外ではじめて読んだ八犬伝でもあります。可能であるなら同じ訳者の方で続刊を読みたい本でもあります。 (2006/01/07)GOOD!1
読後レビュー
全1件
-
旧岩波文庫版の完訳
予定は全十冊で六冊目の巻末にはその宣伝も出ている。が六冊目で長く中絶の儘である。
いわゆる、現代語訳と称するものは、その多くは抄訳やダイジェストである。中には訳文よりもおのれの意見を書いた部分が多いなどという本もある。
児童書などは原本が長いために端折ってありそのために設定の一部を改変しているものも多い。
別に「全訳」と称するものが他社より別訳で刊行されているが訳者が専科ではない所為か遺憾の点が少なくない、即ち(1)馬琴の序、跋などは、一番初め序以外は収録していない。(2)原文とは別の箇所で切って章立てをしている。(3)単位や時間などをいきなり現代のものに置き換えている。などの問題点があり更には羽深訳と比べると誤訳とすべきところ不適訳とすべきところなど遺憾の点も少なくない。
この羽深訳は、原本の文字遣いなども出来る丈いかし分り難いものは振り仮名で処理するなどをしている。
底本は旧岩波文庫版全十冊。途中から日本名著全集に収録(八犬伝は全3冊)の覆刻を参照している。
既刊は6冊で底本一冊が訳書一冊となっている。この後厚冊の第七冊、第九冊が待っている。須く全書の翻訳を刊行して欲しいと思う。挿絵は元版の四冊目までは門野流氏のものであるが、難しければ全て馬琴本の挿絵をその儘覆刻し、説明の文字を口語訳して画の外側に配置すれば良いだろう。判型は文庫判では挿絵を収録するとやや小さいと思われるのでB6判あたりが良いと思われる。
現在、多くの日本人に原文をその儘与えても意味を解する事すら難しいだろうと思う。が、八犬伝の面白さは端折ってしまっては半減以下のものになってしまう。優れた完訳が必要される所以である。未刊の箇所も含めて全書の刊行を心待ちにするものである。 (2013/08/12)
NEWS
-
2003/01/03
『南総里見八犬傳 全6巻(未完)』(滝沢馬琴(現代語訳/羽深律))の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
tamaki