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瀬戸の住人さんの公開ページ レビュー一覧

レビュー

  • マクロス ヴァリアブルファイター デザイナーズノート

    GA Graphic

    一癖ありの画集、但しVF好きには堪らない!

    「超時空要塞マクロス」から「マクロスΔ(TV版)」までの映像作品(ゲームに登場した機体も一部出て来る)に登場した可変戦闘機・バルキリーの画稿集(マクロスゼロとF、Δとゲームの「マクロス30」についてはCGあり)ですが、本当に画集です。
    歴代バルキリーの画稿以外、殆ど何もありません。
    その上、各バルキリーに関する説明も一切無しと言う“かなり癖のある画集”ですが、これだけでも270頁を超えるボリュームがあり、その内容には圧倒されます。
    正直言うと、マクロスのバルキリーファン以外には響かない内容ですが、好きな人には手放せない本です。
    ですので、私も購入してから大切にしています。

    ※内容に誤りがありましたので、訂正しました(2019/7/11)。(2019/07/03)

  • ロボットバトルV -横山宏作品集(フルメタルジャケット 3)

    横山宏

    "キカイの人"対"人のキカイ"の戦いを描いたSF劇画です

    元々月刊PC雑誌「ログイン」(アスキー出版)のPCゲームとして展開された企画の劇画版で、私は90年代に古本屋で購入しまして、現在も多少状態は悪いですが持っています。
    実は最近、本書が高額で取引されると聞いていたので、面白半分で地元の古書店に行って査定してもらいましたが、値が付きませんでした。
    状態が悪いからかも知れませんが、本当に数万円もするのかなと疑問を感じています。

    内容は人間のかつての「友人」だった、コンピュータの暴走から始まった「機械対人間」の戦争を3話分収録していますが、1話完結の小品とは言え、30年以上前に描かれたとは思えない世界観は現在でも通用する奥深さがあります。
    あと、本書には番外編としてとり・みきさんが書いた番外編の漫画と本作の主役級メカの一つ"メドウサ"のガレージキット発売の広告としても番外編漫画が掲載されていますが、これも面白いですよ。

    本作はSF3Dとはまた違った魅力を持っていますし、最近でも本作に登場するメカがキットされる程の人気がありますから、ぜひ復刊を祈っております。(2018/08/25)

  • PANZER臨時増刊 2011年6月号 ケッテンクラート解体新書

    小林雅彦

    復刊しました!!

    復刊リクエストを投稿した者ですが、その後2017年12月17日にオリジナルと同じ版元であるアルゴノート社より「WAR MACHINE REPORT(63)」として、本書が復刊されました。
    (一度、本HPに復刊情報を送ったのですが、反応が無いので、改めてこちらに投稿します)

    早速、この復刊書を入手して読んだのですが、著者がレストアしたケッテンクラートの記録が主題でありつつも、本車の開発史やメカニズム、更にはレストアの際に深く関わったチェコのケッテンクラート事情についてまで詳細に書かれています。
    恐らく、日本で出版されている戦闘車両の書籍で、ここまで1台の車両にこだわっている本は無いと思う位、内容の濃い1冊です。
    また、モリナガ・ヨウ氏による漫画と小林源文氏による短編劇画も掲載されているので、これも楽しいですよ。


    2018年2月現在、既に品薄の様なので、見付けたら購入する事をお勧めします。(2018/02/15)

  • 復刻版 大正っ子の太平洋戦記

    美濃部正

    前線部隊指揮官による率直な回顧録

    本書の復刊リクエストに投票後、復刊したので入手後、今も読んでいます。

    まだ熟読中ですが、本書の内容は単なる「特攻を拒否した前線部隊指揮官の回顧録」に留まっていません。
    自身が生まれた大正時代の雰囲気から始まり、海軍軍人として生きた昭和の戦争の時代を率直に語っている所に、好感が持てます。
    率直に語っている以上、自身が関わった作戦や戦闘を指導した上層部に対して、時には激しい口調で批判している所もありますが、同時に奮戦した部下や同期生に対しては丁寧に書いており、自らの体験や部下達の戦いを出来る限り、ありのまま書き残そうとした意思が伺えます。
    本書の記述内容については、他の史書で裏付けをとる必要がある個所もありますが、全体としては特攻作戦への批判だけに止まらず、太平洋戦争における日本海軍の戦いを知る上で、貴重な証言の連続であると言えます。

    あの太平洋戦争の実態を知りたい方には、一読する事をお勧め出来る1冊だと思います。(2017/12/31)

  • ガールズ&パンツァー アニメ版権イラスト画集 戦車道少女寫眞集・壱

    バンダイビジュアル

    ファンならたまらない、純度の高いイラスト集

    『戦車と美少女』と言う取り合わせで大ヒットしたアニメ『ガールズ&パンツァー』のイラスト画、それもアニメ雑誌のグラビアや各種広告(タイアップ含む)等に使用された「版権絵」だけをまとめた画集です。
    その為、ファンならどこかで見かけた絵が数多く収録されています。
    実は「バンダイビジュアルクラブ」と言う、バンダイビジュアルが運営するHPでのみのネット通販で期間限定販売された為、存在すら知らなかった人も多いと思います。

    私は2016年に復刊された際に本書を購入しましたが、内容はズバリ、ガルパンのキャラ中心で、戦車とかのメカは背景程度です。
    その代わり、アニメのキャラデザイン担当が直接書いたグラビアが多いので、イラスト画としての『純度』は高いですから、ガルパンのキャラが好きな人にはお勧めです。

    ちなみに…実はこの画集、弐と参もあります。これもネット通販・期間限定販売でしたが。(2017/08/04)

  • 20世紀の戦争

    三野正洋/田岡俊次/深川孝行

    戦争の百科事典

    20年ほど前ですが、県立図書館で本書を読んだ事があります。
    内容は20世紀、正確には1901年1月から94年9月末までの戦争の事柄、状況について簡潔に書いた「戦争の百科事典」と言うべき本です。
    図書館で読んだ時「こんな戦争まであったのか」と驚いたほど、数多くの戦争についての概略が紹介されています(内容的にはただそれだけなのですが…)。
    かなり分厚い本ですが、テーマについては簡潔かつ要領よく書かれているので、復刊すべき1冊であると思います。

    なお、本書の巻末で94年10月から2000年12月までの戦争、紛争を加えた改訂版が予告されながら実現しなかった理由は、言うまでも無く2001年9月11日に起きた米国同時多発テロの影響でしょう。
    まさか、21世紀最初の年が「新たな戦争」の始まりだとは、本書が出た当時は全く予想できなかったでしょうから…。(2017/02/10)

  • 第二次世界大戦ブックス (全シリーズ)

    ブライアン・フォード ジョン・キーガン 碇義朗

    第2次大戦を知る切っ掛けになった好シリーズ

    1970年代に刊行されて、日本を含む世界でベストセラーになった第2次大戦戦史シリーズです。
    全部で100巻以上を超える大作でもあります。

    実は1985年頃に、このシリーズの一部が「第二次大戦文庫」の名前で、本シリーズと同じ版元から出版されており、私はこちらの方の「ドイツ機甲師団」「空母」「大砲撃戦」を中学1年生頃に購入し、今でも大切に持っています。
    何故なら、本書を手にした事が、戦史や軍事に関する興味を高める原点になったからです。
    恐らく、現在40代以上の戦史・軍事史マニアの方は本シリーズを読んでこの分野への興味を持ったのではないかと思います。

    今、手元にある3冊も新刊で購入してから30年以上経ち、随分とヨレヨレな状態となりました。
    本文の内容も現在では研究の進展によって訂正を要する部分もありますが、今でも頁を開くと少年時代に「戦争とは何だろう」と純粋に知ろうとした情熱を思い出し、胸が熱くなります。
    長大なシリーズであるだけに再刊は非常に難しいと思いますが、もしも、その情熱を新刊で思い出せる事が出来たなら、大変嬉しいですね。(2016/08/06)

  • ラバウル烈風空戦録 全15巻+外伝3巻

    川又千秋

    本書についてのお知らせ

    本シリーズを現在所持しておりませんが、一応全巻読んだ事があります。
    史実とは異なる太平洋戦争を戦い抜いた海軍戦闘機隊搭乗員の回想と言う形でストーリーが進むのですが、実は諸事情で完結せず、後に角川文庫で『翼に日の丸』シリーズとして全3巻+外伝1巻として再編集されて一応完結できたのですが、これも現在は品切れ絶版です。また結末はやや消化不良になっているかも知れません。

    ちなみに、本シリーズは外伝も含めて全巻電子書籍化されておりますので、紙書籍にはこだわらない方は、そちらをお求めになってはいかがでしょうか。

    個人的には、SF3Dシリーズ等で熱狂的ファンの多いイラストレーター兼モデラーの横山宏氏が制作した烈風艦戦等の「架空戦闘機」の模型の数々と作中で鹵獲した英空母インドミタブルを改修した設定の「剛龍」が好みでした。(2016/02/19)

  • 図解・ドイツ装甲師団

    高貫布士・文、上田信・画

    コンパクトにまとまった解説書です

    第二次大戦の戦場を一変させた、ドイツの装甲部隊に関して、簡単にまとめた解説書です。

    内容は、WW2のドイツ戦車はもちろん、突撃砲や自走砲、装甲車、火砲等の装備、装甲部隊の創設から最後までの歴史や部隊編成(1944年型戦車師団と各時代の戦車連隊の編成の変遷を大まかに紹介)、著名な指揮官クラスの人物紹介など、簡素ですが基本的な情報は概ね網羅されています。
    特に、戦車や自走砲に関しては、米英ソ等のライバル国の物も紹介しているので、WW2の戦車戦を理解するには便利だと思います。

    本書は1995年刊行の古い本ですが、私は初版を入手してから20年以上に渡り愛読しており、戦車好きとしては手放せない一冊です。
    現在でも、アニメやPCゲームの「WORLD OF TANKS」等で戦車を知った人達が、基礎的な情報を学ぶには打ってつけの一冊だと思います。
    ですから、復刊できれば嬉しいですね。(2015/09/02)

  • 戦闘機対戦闘機

    三野正洋

    初心者向けのWW2戦闘機解説本だと思います

    今は手放してしまいましたが、以前本書を持っており、熟読していた者です。

    本書は、第二次世界大戦に参戦した主要国(日・米・英・独等が中心)による戦闘機の戦いを簡単に紹介しつつ、各国の戦闘機の性能を、カタログデータや戦果等を元に数値化して、優劣を検証しようと試みた内容になっています。
    そのデータの数値化に関しては、今振り返るとデータ化にこだわり過ぎて、当時の各国の技術事情を無視した結果になっている部分がある等、疑問を感じる内容ですが、試みとしては悪くなかっただけに、今後このテーマの本を新たに作り直すのもアリなのでは…と思っています。

    個人的には、近年国江隆夫氏が検証した事で明白となった、ドイツ空軍のハインケルHe219夜間戦闘機の「一般に流布されていた最高速度670km/hが実は根拠の無い数値である」事に関して、この事がまだ問題視されていなかった1995年当時に著者が本書の中で「He219の最高速度がその出力と重量に対して釣り合いが取れていない」として、恐らく日本では最初に疑問を唱えていた事が記憶に残っています。(2015/04/06)

  • 征途 全3巻

    佐藤大輔

    佐藤大輔・長編唯一の完結作の魅力を味わえ!(笑)

    本書は1993~94年にかけて全3巻が出版された架空戦記小説です。
    私は初版発売直後に購入し、今ではだいぶくたびれましたが全巻持っています。

    物語の内容は「リクエスト内容」に書かれている通りですので、詳細は略しますが、実は主役となる藤堂家一族が辿る運命の流れが物語の中心でありながら、それを取り巻く登場人物(大半が実在の人物)や世界観が最大の魅力です。
    リアルさと説得力を重視しながらも、エンタメ小説として充分に楽しめる内容となっているバランスの良さが、本作最大の特徴でしょう。
    特に、著者は歴史だけでなくメカやアニメにも造詣が深いので、その分野での遊び心といえる描写が満載です。
    架空戦記が好きな人だけでなく、メカ・アニメマニアなら思わずニヤリとさせられるシーンや台詞が随所にちりばめられています。
    ここから先はネタバレになるので余り詳しく言えませんが「宇宙戦艦ヤマト」や「超時空要塞マクロス」シリーズが好きな方なら、必ず楽しめると思いますよ。

    思えば、本書初版発売当時20代だった私ももう40代を迎えていますが、今でも本書を手に取ると最初に読んだ時の楽しさと当時の自分を思い出しては懐かしんでいます。
    そして、これまで多数の架空戦記を読んできましたが、本書を超える作品は現在でも殆どありませんから、これからも末永く読まれて欲しいと願っています。(2014/09/20)

  • 日本の大砲

    竹内昭・佐山二郎 共著

    確かに、貴重な本なのですが…。

    私は、県立図書館で借りて読んだ事がありますので、その時の感想を含めて書きたいと思います。
    本書は、投票コメントで「チョビ髭野郎」さんが書かれていた通りの内容で、日本陸軍が使用・保有した口径20mm以上の火砲を網羅したいわば「カタログ本」です。
    ですから、例えば海軍の火砲は対象外(但し、陸軍が海軍から要塞砲として譲り受けた戦艦用の主砲塔「保転砲塔」は収録されていたはず)ですので、タイトルを額面通りに受け取らない様に注意して下さい。

    また、本の内容ですが日本陸軍の火砲の写真と図、開発経緯やカタログデータを中心に淡々と書かれていますので、読み物としては余り面白くないです。
    反面、火砲の基礎データを知りたい人には非常に楽しめると思います。実際、私のその点で楽しめました。

    なお、本書の共著者である佐山二郎氏はその後、光人社NF文庫(潮書房光人社)から「日本陸軍の火砲」と言う文庫本のシリーズを2010年~12年にかけて全7巻を完結させており、私も全巻持っています。
    このシリーズに関しては佐山氏自身が最終巻に当る「野戦重砲 騎砲 他」のあとがきで、「日本の大砲」を下敷きとして誤りを正すと同時に足らざるを補った物であると語っており、実際読んだ限りにおいても、事実上「日本の大砲」の改定新版と言うべき内容になっています。
    と言う訳で、僭越ですが本書の復刊を希望される方は、ぜひ「日本陸軍の火砲」シリーズの方を手に取って見てはいかがでしょうか。
    このシリーズは発売からそんなに時間が経っていませんし、光人社NF文庫シリーズは重版・再刊される確率が比較的高いので安心して手に入れられると思います。

    ※2014/4/7・文中に誤記がありましたので、訂正いたしました。(2014/04/03)

  • 北欧空戦史

    中山雅洋

    軍用機ファンなら、是非読んで欲しい快作

    本書は1982年に朝日ソノラマから出版された、空軍が主題の戦記本です。
    WW1開戦前の航空黎明期からWW2終結までのフィンランド・スウェーデン・ノルウェーを中心とする北欧諸国の航空部隊の歴史が分かりやすく語られています。
    一番目立つのは、WW2におけるソ連・ドイツ等を中心とする大国との航空戦ですが、それだけでなく航空黎明期における北欧諸国の軍用機発達史やスウェーデンの国産機開発史も充実していて、非常に内容が濃く他に類書も無い貴重な文献だと思います。

    実は82年の初版出版後、本書の内容が模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」(大日本絵画/刊)で紹介されただけでなく、登場するWW2フィンランド空軍機の模型作例も掲載された事から、軍用機モデラーを中心に現在でもミリタリーファンの間で人気の高い一冊です。
    恐らく、日本人が書いた海外戦史の中では古典的な名作でしょう。

    実を言うと私は、朝日ソノラマ版と2007年に学研M文庫から出版された復刻版を持っています。両者を読み比べると、時間の経過を反映して前者にあった「あとがき」が後者では省略された代わりに、本文の前に「はじめに」と一章が設けられていて、89年のソ連崩壊を踏まえた簡単な解説がされていますが、それ以外の本文の内容では両者に殆ど差は無い様です。
    むしろ学研版では原書には皆無のカラー頁でフィンランド空軍機が幾つか紹介されており、本文内の写真も学研版の方が充実していると思います。

    ※本書は既に、学研から復刻版が出ていましたが、既に版元品切れになっていた所、2017年8月にホビージャパンから『北欧空戦史 ―なぜフィンランド空軍は大国ソ連空軍に勝てたのか 』のタイトルで再販が決まりました。
    特に最近の学研は、この分野の書籍の再刊に不熱心である為、必要であれば他の出版社からの再刊も考えるべきと思っていましたので、この名著を復刊したホビージャパンの決断には感謝します。
    あと、読みやすいのでミリタリー初心者にもお勧めですよ。
    (2017/8/7、改訂の上で追記)(2013/11/14)

  • マンガ第2次大戦史

    上田信

    WW2の戦車が手軽に分かる本です。

    この本は、田宮模型が一般の書店ではなく模型店向けに販売している「タミヤニュース」の別冊として1987年に出版した物です。
    内容ですが、第2次世界大戦史とは言っても欧州戦線の陸戦が対象で、それも戦車・自走砲や火砲等を中心にした1作1ページの漫画集であり、読者は主にタミヤのMMシリーズに代表される戦車模型ファン向けです。
    従って、日本陸軍を含む太平洋戦線の戦闘は一切扱っていませんし、欧州戦線であっても海戦や航空戦は対象ではないので、第2次世界大戦の通史を知ろうとして本書を求めると馬鹿を見ます。
    その代り、欧州戦線のドイツ・イギリス・ソ連・アメリカ等の戦車や自走砲等がページ数は少ないながらも漫画で生き生きと描かれていますから、初心者レベルの戦車ファン(特にアニメ「ガールズ&パンツァー」から戦車の世界に入った人)には打ってつけの入門書だと思います。

    ちなみに、私はボロボロになった初版を未だに手元に持っていますが、今回このリクエストに本書がリストアップされたので、久しぶりに読んで見ました。
    すると上田信さんの生き生きしたタッチの漫画が未だに新鮮で、現在でも充分楽しめました。これから戦車に興味を持つ人の為にも復刊できればいいなぁと思います。(2013/04/04)

  • 歴史群像アーカイブ volume 2 ミリタリー基礎講座戦術入門

    歴史群像編集部編

    近代陸戦のやり方を知りたい人にお勧めです。

    本書は学研の「歴史群像」誌で、田村尚也氏(イカロス出版の「萌えよ!戦車学校」シリーズで執筆を担当している事で知られる)が連載されていた【戦術入門】をベースに関連記事4本(執筆者は宇垣大成氏と瀬戸利春氏が2本ずつ)とコラム(樋口隆晴氏執筆の物が2本と編集部による「各国歩兵師団の編制」)で構成された解説書です。

    主題である【戦術入門】は、WW2時の陸戦における基本的な戦術を解説した連載記事です。
    特に歩兵・戦車部隊についてはそれぞれ歩兵分隊から師団までと戦車単体から機甲師団までの編制や装備に関する考え方や戦い方を簡潔ながらも噛み砕いて解説しており、比較的初心者でも軍隊の戦術を理解できると思います。また師団砲兵についても概略が分かる様になっていますし、更に攻撃機動、防御、追撃・離脱・遅滞行動に分けて、実戦での軍隊の基本的な戦い方についてもしっかり述べていますので、初心者に限らず中級者以上の方にもお勧めです。
    また、この記事はWW2を基準に論述されていますが、ここで述べられている戦い方・考え方自体はそれ以降の時代でも応用が利きますので参考になるでしょう。あと関連する記事についてですが、それぞれ戦時における鉄道輸送、兵站システム、師団、参謀本部に関する歴史についての記事で構成されています。

    実は、私は古書店で「歴史群像」を読み漁っていた時に【戦術入門】の連載を知り、この記事目当てで「歴史群像」を買い集めていた最中に本書が発売されたので大変嬉しかった記憶があります。
    今回、こちらで本書が絶版になっているだけでなく、古書価格が非常に高額で取引されているのに驚きました。本書は少なくとも新刊価格の5倍近い値段で取引されるべき物ではないし、今後も長く売れる内容であるだけに、出版元が下した判断が全く理解できません。
    更に、今の出版元は一時期よりも軍事関連の書籍の出版に対する熱意が冷めており、もしかしたら二度と再刊しない可能性があります。
    可能ならば、出版社を変更してでも再販すべき価値があると、本書を持っている者として断言します。(2012/12/06)

  • 対ゲリラ戦 アメリカはなぜ負けたか

    パク・ソニュップ大韓民国退役大将

    今でも通用する、対ゲリラ戦のノウハウ本

    初めてレビューします。私は、たまたま図書館で借りたのがきっかけで、それから借りては読んでます。
    著者は、韓国陸軍で初めて大将になった人で、太平洋戦争中は満州軍の士官として中国大陸で対ゲリラ戦に従事していた経歴を持っています。本書はその時代から韓国独立~朝鮮戦争開戦までの韓国軍の実態や共産ゲリラの活動を含め、朝鮮戦争から戦後まで続いた対共産ゲリラ討伐戦を主題に解説しています。
    本の内容ですが、全文日本語で読みやすく(著者は日本語が堪能の模様)、本題の対ゲリラ戦に関するノウハウや実態だけでなく、建軍から朝鮮戦争終結までの韓国軍の実情・事件や余り知られていない韓国陸軍の将官の人となり等にも踏み込んでおり、これらの分野に興味のある方にはお勧めの一冊です。(2012/05/20)

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