コンちゃんさんの公開ページ レビュー一覧 公開ページTOPへ レビュー 【バーゲンブック】アニメディスクガイド80’s レコード針の音が聴こえる MOBSPROOF編集部 編 かくも鮮やかなりき80年代アニソン 80年代アニメブームを彩ったサントラをシングル、アルバム各種別からレビューする一冊。レビュアー陣は放送作家氏からアニソンDJなどバラエティに富む執筆陣。レビューにはバンドメンバーや作曲家、作詞家の手癖などを読み解くマニアックなものもあれば、外形をなぞっただけの薄味なものまで、筆のムラはありつつも、それがまた凸凹なアニソン史を多様に語っており、魅力でもある。 80年代はアイドルブームとも重なっており、当時のレコード業界におけるジャンルの趨勢を読み解く上でも興味深い。出版ワークス社「オリジナルビデオアニメ80's」も携えながら読みたい。(2025/03/18) プラモウォーズ 4 今木商事 プラリーガーハートよ永遠に! Gタワー編終盤、ガンマジン戦をまるっと収録。 勇斗サイドは全員フルスクラッチ(サディスティックミカクイーンに関してはガレキでの作例のみ)だが、いずれのガンプラも商業展開も見込まれていたのでは、と思われるデザイン。ライバルの得物の射程が遠くて間合いが取れない、など、「いや、SD使わなければ良いだけでは」と思いつつも、他社ではビー〇マンが勢いがあり、バンダイもSDでもうひと勝負、という時代だったのでは、と思わせる。 敵方のガンマジンも進化(変態)など育成の設定が導入されており、随所に時代を感じさせる。 ていうかガンマジン、完全に有機生命体なデザインでガンダムとは違うような。あと、不破が操るガンダムロード、ロッ〇マンのライ〇アーマーにしか見えん…。随分高い素材で勝負したな。ガンプラは自由だ! 巻末には恒例の作例集に加え、コミックス各巻の表紙イラストも収録。作者の今木商事氏による描き下ろしのあとがきもあり、最後まで充実した内容。(2025/02/03) プラモウォーズ 3 今木商事 勇斗、武者頑駄無しか作らなくなる 作品とコラボした商品ということもあってか、とにかくムシャガンダムシンおよびガイを基本とした活躍オンリーになる。3巻でのリアルタイプの登場は首なしZガンダムのみ(!)という感じで、当時の武者頑駄無の人気ぶりがうかがえる。 嶺院はお色気要員として、もしくは勇斗のガールフレンドとしての登場が基本となり、ほとんどガンプラは作らなくなる(まともに操作したのは運動会くらい)。本巻収録のエピソードは、前巻に続くGタワー編中盤のもので、浩一などをはじめ各キャラの掘り下げエピソードも増える。(2025/01/29) プラモウォーズ 2 今木商事 武者頑駄無要素が強まり、バラエティに富むライバルが多数登場 プラリーガージャパンカップ'95の中盤戦からスタート。前巻のシャッフル四天王、本巻のデビルズヘッド戦とバトルものによくあるトーナメント戦はひとまずここで収束し、以降はバラエティに富むライバルたちとのバトルが続く。 (この後、ジャパンカップ'96は開催されない。トラブルだらけで中止になったのか?!) 序盤のライバルで非道の限りを尽くした怒門は、匂わせ的なゲストキャラになり(同級生だった気がするが何故か等身が勇斗より高くなった)、勇斗を陰ながら叱咤激励する形での登場に。 今回も巻末カラーページの作例再現は圧巻。ボンボン本誌にも未掲載のプラモは再現しない割り切った形での登場。(2025/01/29) プラモウォーズ 1 今木商事 プラリーガーハートが再燃する! ボンボンコミックス1~2巻の内容を収録。小学生時代、連載終了後(ビーストウォーズⅡにハマっていた頃)に1巻だけ購入したものの、程なく絶版になってしまい、地保出戦の前半までしか読めなかったので続きが気になっていましした。今回、約25年ぶりに続きが読めて感慨ひとしおです。 復刊版は関係者インタビュー(1巻は今木商事氏)に加え、巻末に当時の作例を再現したギャラリーもカラーで収録。コミックス巻末にも当時の特写(モノクロ)を再録していましたが、こんなところまで再現されていることに感動を覚えます。(2025/01/29) 手塚治虫 増補新版 河出書房新社 編 15年の時を経て、増補新版 1999年発行の「総特集 手塚治虫」に手塚プロ資料室長の森氏、単行本未収録インタビューを追加し、2014年に刊行された増補新版。2010年代の漫画家本ムーブメントの先駆けとも言える本著は、手塚治虫本人のインタビューを随所に挟みつつ、名だたるゲストの論評や鼎談が収録された、99年だからこその顔ぶれとも言える内容。トリビュートアルバムからの縁でキャスティングされた関係か、ミュージシャンの参加が目立つ。 増補版の内容としては、戦後の漫画界を代表する作家ならではの、原稿の品質管理維持の苦労が、森氏のインタビューから伺える。さらに新版刊行から10年が下った2024年現在、手塚プロ資料室の苦労はいかばかりか。 25年前のムックにして相当なマニア向けの内容であり、決して他の漫画家本のような入門編では無いことは確かだろう。(2024/12/29) 【バーゲンブック】アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ 三沢典丈 著 / 中川右介 監修 今となっては貴重なインタビュー集 中日新聞にて連載されたアニメ関係者へのインタビュー連載記事を再販した一冊。今となっては鬼籍入りをしてしまったレジェンドが多く、また、曲がり角にあったアニメ業界(人気の面でも、制作上の観点からも)の00年代半ばの時代感を写す内容という面からも非常に貴重な書籍。中村右介氏の肝入りで書籍化されたという点からも、「アニメ大国建国記1963-1973」と合わせて読みたい。(2024/08/16) 【バーゲンブック】サージェント・ペパー50年 マイク・マッキナニー ビル・ディメイン ジリアン・G・ガー 著 / 野間けい子 訳 うーん… ビートルズのサイケデリック期を代表する名盤「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リリース50周年を記念して刊行された懐古本。 正直、ビートルズは好きでも60年代当時の英米のカルチャー史にまで興味がない読者にとっては、全体の約1/3もの分量を占める第1章は苦痛であり冗長な章だと思います(私はここで一旦挫折しました)し、読み飛ばしてもまったく読後感には影響がありませんでした。 むしろ本題はそれ以降の章に書かれていることでは、と思います。 あとは洋書特有の、文章の途中で突然コラムが挿入され、コラム明けにはまた文章の途中から再開する、ひどく読みにくい構成も本著の難解さを助長しています。 とはいえ、装丁へのこだわりや豊かなビジュアルには目を惹かれます。色々もったいない著作だと思いました。(2024/07/05) 【バーゲンブック】吉田豪の巨匠ハンター 吉田豪 あっけらかんと巨匠の鬱屈を笑い飛ばす 掲載されているのは、いずれ劣らぬアニメ界の巨匠十傑。通底するのは、「アニメ界に西崎義展/宮崎駿/手塚治虫が残した爪痕」についての話。巨匠たちは、いずれも自身の業績を誇らない。謙遜からくるものではなく、率直にカルチャーとして一段低い所に自分達を定義しているのだろう。つまり、基本的に彼等は鬱屈としているし、自分達が周囲から受けた仕打ちは死ぬまで忘れない。だからこそ興味深い語りはいつまでも新鮮さを失わないのだが。 そんな巨匠たちの鬱屈を、「ダハハハハ!」と笑い飛ばす、吉田豪の話術。無神経なのではなく、時間が経った/赤の他人が聞いているからこそ、面白い話として昇華している。そのインタビュー術が巧みであるからこそ、相手の話がどんどん引き出されていく。(2024/05/05) 【バーゲンブック】みんなの建築ミニチュア 子供も大人も楽しめる 世界の建造物1000 橋爪紳也 遠藤秀平 編 意外にもボリュームのある一冊 世界の有名、無名を問わず建築物のミニチュアを蒐集した一冊。国別の分類が細かくなされており、意外にもボリュームのある内容。 実際に読むまでは(多分、海洋堂のミニチュアが大半なのだろうな)と思っていたが、海外の土産物屋で売られているもの等、幅広く掲載されており、各国のランドマークに対する捉え方の違いも垣間見えて楽しい。(2024/03/22) 【バーゲンブック】日本プラモデル 世界との激闘史 西花池湖南 日本模型メーカー奮闘史 戦後、国内模型メーカーが歩み、発展を遂げて今日に至るまでの歴史が読みやすくまとめられています。 ガンプラはそれだけを取り上げると本著の論旨から逸れるので、ブーム時の現象についてのみ触れられる程度だったり、専らミリタリーモデルを中心とした内容のため自動車/バイクについての記述は端折られ気味だったりとややムラはありますが、非常に読みやすいボリュームと文章で分かりやすいです。(2024/03/22) 変身忍者 嵐 1972 [完全版] 2 石ノ森章太郎 萬画オリジナル展開が色濃くなる後半を完全収録 週刊少年マガジン連載時の扉や、予告コマなどを完全復刻したシリーズの後半。巻末にはソノシート萬画など、今回もレアな内容が収録されている。内容としては嵐の変身もワンカットのみなど、最小限での登場が続きいよいよ萬画オリジナルの展開が色濃くなり、一気に終盤を駆け抜けていく。 石ノ森特撮ヒーローは毎回萬画版でビターな結末を迎える事が多いが、今回もその例に漏れず。 今回、「希望の友」連載の新・変身忍者嵐は復刊ならず。今後の展開を楽しみにしたい。(2023/11/12) 変身忍者 嵐 1972 [完全版] 1 石ノ森章太郎 少年マガジン版の完全復刻 石ノ森ヒーローシリーズの復刊としては現状、最新版。判型は落ちたものの、変わらず内容は充実。マガジン連載時の扉や最終ページの予告コマなども収録。たのしい幼稚園連載版も石森章太郎名義の回を抜粋してフルカラー収録など、今回初となる収録内容も。 作品としては、石森章太郎プロデュースの特撮ヒーローとしては仮面ライダーに次ぐ2作目。ヒット作の後とあって、作品そのものにも力が入っている事が窺える。カスミ、ツムジ、タツマキなどのTV版レギュラー陣は1・2話のみの登場など、萬画版ならではのビターな展開が続くが、これも作品の味になっている。(2023/11/12) 【訳あり品特価】闘神デビルマン(30%OFF) 永井豪 原作 / 岩本佳浩 作画 20世紀末に颯爽と現れたデビルマン、再び! 「ロックマンX」などボンボンでも数多くの作品を発表してきた岩本佳浩氏による、新機軸のデビルマン作品です。 当時、幻のコミックス化作品となってしまった本作が、18年の時を経て初の単行本に!というだけでも感慨ひとしおです。 本作は、コロコロにはない、より踏み込んだエログロ描写が行われていたボンボンならではの作品という趣で、改めてデビルマンを世紀末に復活させるにあたって格好の媒体だったのではと思わされます。 壮大なデーモン達の描写や戦闘シークエンスに岩本氏の筆も冴え渡っており、同氏への94問に及ぶQ&Aや、設定資料も盛り込まれた後書きマンガなど、18年目の刊行ならではの見どころも多いコミックスです。(2023/10/17) ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー 今木商事 今木版トランスフォーマーの決定版! ベクターシグマの存在が示されていたり、ユニクロンとの全面対決を迎えるなど、メタルス放映以前で、まだビーストがG1シリーズと地続きであることを示される以前から作品間の繋がりを暗示させる、良アレンジが加えられた作品です。 また、玩具では微妙なプロポーションのビースト戦士も、プロポーションがカッコ良くアレンジされたり、変形途中での戦闘など玩具でも再現可能なポージングが描かれたり、「セカンド」からさらに進化した戦闘描写も必見です。 後書きでの執筆中エピソードなど、臨場感あふれる内容も満載です。 プレミア化している本作を入手できるまたとないチャンスなので、購入はお早めに!(2023/10/17) 小さな巨人 ミクロマン マグネパワーズ編+レッドパワーズ編 下 松本久志 ファン必携の下巻。掲載当時の誌面をそのまま収録! マグネパワーズ編KC3巻までの内容に加え、今回初の単行本化となるレッドパワーズ編を掲載当時の誌面そのまま収録。さらに特典として、レッドパワーズの玩具に付属したミニブック収録のコミックも別冊で付属。 本書後書きにはファンとして知られる作家の池田明季哉氏、作者の松本久志氏のインタビューを掲載。連載に至る経緯なども語られており、いずれもファン必読の内容。プレミア化する前に新刊で手に入れよう!(2023/09/25) 小さな巨人 ミクロマン マグネパワーズ編+レッドパワーズ編 上 松本久志 98〜99年の熱き思い出、再び 小さな巨人ミクロマン(マグネパワーズ編)のKC1〜2巻に相当する内容を収録。上巻は後書きに国内屈指のコレクターである指田稔氏のインタビューが掲載されており、当時の雰囲気を呼び起こしてくれる。 作者インタビューなどは下巻に収録となっており、上巻のオマケ要素は最小限だが、2巻収録のおまけページが収録されているなど抜かりない。 実際の玩具写真を使用していたため難しいと思われるが、KC版表紙カバー袖部分のアーサーの切り抜きスタンドフィギュアなども再現されていたら、というのは望みすぎか。(2023/09/25) ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー 今木商事 今木コミカライズ作品の決定版! ビーストウォーズⅡのコミカライズ作品はコミックボンボン7月号からの連載開始のため、インセクトロンやオートローラーズなどが登場済みの第1話からスタート。玩具、TV展開が4月からスタートしていたはずなので、なぜシーズン途中から?という経緯の真相などが今回の復刊版の後書きで明らかになります。 慌ただしく始まった、また難産だったとは思えないほどバラエティに富んだエピソード群と怒涛の最終回までの展開がスッキリまとまっており、今でも今作が今木商事コミカライズ作品の決定版と思っています。 少し残念なのは、KC版表紙カバーの袖部分に描かれた、前後編の作者マンガが未収録の点。 ネオには是非収録していただきたい!(2023/09/25) 【訳あり品特価】実相寺、かく語りき <実相寺昭雄叢書 II>(30%OFF) 実相寺昭雄 実相寺、かく語りき 「闇への憧れ」以降の時代に書かれたエッセイや対談を中心にした、続編、あと語りといった趣きの内容。 加藤泰、大岡信両氏との対談やその周辺の時代のエッセイは非常に高尚な昭和史観、映画史観を戦わせているが、時代が降るにつれて、内容もだいぶマイルドに。特に寺田農、河崎実らとの対談は思わずクスリとするようなくだらない話も盛り込まれていて、バラエティに富んだ内容。 前作で好評だった「私のテレビジョン年譜」の続編も収録されており、平成以降に手がけた作品にもコメントが添えられていて一読の価値ありの内容。(2023/09/12) 童夢 大友克洋全集 大友克洋 入手困難だった名作が大判での復刊 大友克洋の漫画家キャリア中期の名作、「童夢」が判型を大きくして待望の復刊。 扉絵集や後書きなど内容も充実しており、細密な描写力を大きな紙面で堪能できる。双葉社のコミックスは他の作品と比べて比較的入手が困難だったため、まさにファン垂涎の一冊がOTOMO THE COMPLETE WORKSシリーズ内でも早々の復刊というのは非常に有難い。(2023/04/04) 【訳あり品特価】7人ライダー [復刻版] 仮面ライダー210怪人せいぞろい!(30%OFF) 冒険王編集部 編 ストロンガー放映中の珍しいタイミングでの刊行物 シリーズ第5作「仮面ライダーストロンガー」放映中という珍しいタイミングで刊行された児童向け書籍の復刻版。 ショッカー、ゲルショッカー、デストロン(後半は省略)の詳細な怪人名鑑は読み応え十分。XのNGスーツなど、大きな図版で見る機会が少ないカットも盛り込まれていたり、当時の冒険王読者には必見の内容。萬画版からの採用カットもあり、独特の紙面構成となっている。(2023/04/04) ウルトラセブン・クロニクル よくある周年もののムック。平成セブンを押さえた所がポイント。 55周年といいながらなんの新たな動きもないのでしょうがないですが、前半部分は既に星の数ほど世に出ているセブンのムック本とそう変わらない一冊です。 珍しいのは平成セブン、ULTRA SEVEN Xも押さえた所でしょうか。関係者が続々と鬼籍に入る中、神澤信一監督、山崎勝之、鵜川薫両氏のインタビューを収録したところは評価できるポイント。(2023/01/03) 【バーゲンブック】アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち 中川右介 読み応え十分。虫プロの功と罪の歴史。 氏の代表作「手塚治虫とトキワ荘」の続編的な流れを汲むノンフィクション作品。主役は虫プロ。国産TVアニメの創始者として歩み始めた同社の栄枯盛衰を主軸に、国産TVアニメ王国の群雄割拠する時代を戦時中〜ヤマトの時代まで描く。広範な時代にわたる物語は読み応え十分。一時代を築き、現在もサブカルチャーの主流として君臨するアニメーション業界で、虫プロ-手塚治虫-の功と罪を描き出す。(2022/12/24) 【バーゲンブック】特撮の地球科学 古生物学者のスーパー科学考察 芝原暁彦 大内ライダー 著 / すざ木しんぺい 絵 地学修学中の中高生特オタにはおすすめ 特撮作品を地球科学の視点から考察する一冊。いわゆる「空想科学読本」や「すごい科学で守ります」系の一冊だが、配信番組を文字起こしした内容なので、対談形式でやや薄味。 あまりドップリと紹介しているわけではないのです、中高生が地学教材の取っ掛かりにするのにちょうど良いかも。読書感想文を書くのも面白いぞ!(2022/11/20) 機動警察パトレイバー 30th HEADGEAR EXHIBITION 「TV- 劇パト2 展」 30周年展パンフに並ぶ内容の充実ぶり パトレイバー30周年記念展に次いで開催された劇パト2+TV版展のパンフレット。パンフレットとは言いながらも書籍として見応えのある内容の充実ぶりは30周年記念展のパンフレットにも通ずる。 冒頭の中島紳介氏による文章は劇パト1パンフレットの評論を時を経てなぞった内容だが、30年前の浮いた文体よりいくぶん落ち着いたトーンでアニメ史、パトレイバーの歴史を俯瞰している(しかしこの人の文章は誇大広告気味で好きになれない)。(2022/05/15) 機動警察パトレイバー 30周年展 MEMORIAL BOOKLET パンフレットだが充実の内容 パトレイバー30周年の回顧録として書籍としても十分な情報量を備えた一冊。30周年記念展に参加できなくとも内容の充実ぶりに追体験が可能なパンフレットとなっている。(2022/05/15) 【バーゲンブック】おすすめキャラゲー集 偏りはあるが好テーマの小品 各ハード別の「キャラゲー」かつ「良ゲー」縛りのレビュー本。いわゆるレトロゲームの類のみの紹介となっており、最新ハードはゲームボーイアドバンスまでとなっている。 幅広いジャンルから選ばれた良品が紹介され、中古屋漁りに一役買うのかと思いきや、かなり作品の偏りが目立つ。 例えば、PSでは何故かチョロQの紹介が4作品も占め、その他はほぼガンダムという具合。編集者の趣味が出過ぎだが、今のところこうしたキャラゲー縛りのレビュー本は(作品単体の紹介はあろうが)不世出。貴重なジャンル本として楽しみたい。(2022/05/08) 前へ 1 2 次へ
レビュー
【バーゲンブック】アニメディスクガイド80’s レコード針の音が聴こえる
MOBSPROOF編集部 編
かくも鮮やかなりき80年代アニソン
80年代アニメブームを彩ったサントラをシングル、アルバム各種別からレビューする一冊。レビュアー陣は放送作家氏からアニソンDJなどバラエティに富む執筆陣。レビューにはバンドメンバーや作曲家、作詞家の手癖などを読み解くマニアックなものもあれば、外形をなぞっただけの薄味なものまで、筆のムラはありつつも、それがまた凸凹なアニソン史を多様に語っており、魅力でもある。
80年代はアイドルブームとも重なっており、当時のレコード業界におけるジャンルの趨勢を読み解く上でも興味深い。出版ワークス社「オリジナルビデオアニメ80's」も携えながら読みたい。(2025/03/18)
プラモウォーズ 4
今木商事
プラリーガーハートよ永遠に!
Gタワー編終盤、ガンマジン戦をまるっと収録。
勇斗サイドは全員フルスクラッチ(サディスティックミカクイーンに関してはガレキでの作例のみ)だが、いずれのガンプラも商業展開も見込まれていたのでは、と思われるデザイン。ライバルの得物の射程が遠くて間合いが取れない、など、「いや、SD使わなければ良いだけでは」と思いつつも、他社ではビー〇マンが勢いがあり、バンダイもSDでもうひと勝負、という時代だったのでは、と思わせる。
敵方のガンマジンも進化(変態)など育成の設定が導入されており、随所に時代を感じさせる。
ていうかガンマジン、完全に有機生命体なデザインでガンダムとは違うような。あと、不破が操るガンダムロード、ロッ〇マンのライ〇アーマーにしか見えん…。随分高い素材で勝負したな。ガンプラは自由だ!
巻末には恒例の作例集に加え、コミックス各巻の表紙イラストも収録。作者の今木商事氏による描き下ろしのあとがきもあり、最後まで充実した内容。(2025/02/03)
プラモウォーズ 3
今木商事
勇斗、武者頑駄無しか作らなくなる
作品とコラボした商品ということもあってか、とにかくムシャガンダムシンおよびガイを基本とした活躍オンリーになる。3巻でのリアルタイプの登場は首なしZガンダムのみ(!)という感じで、当時の武者頑駄無の人気ぶりがうかがえる。
嶺院はお色気要員として、もしくは勇斗のガールフレンドとしての登場が基本となり、ほとんどガンプラは作らなくなる(まともに操作したのは運動会くらい)。本巻収録のエピソードは、前巻に続くGタワー編中盤のもので、浩一などをはじめ各キャラの掘り下げエピソードも増える。(2025/01/29)
プラモウォーズ 2
今木商事
武者頑駄無要素が強まり、バラエティに富むライバルが多数登場
プラリーガージャパンカップ'95の中盤戦からスタート。前巻のシャッフル四天王、本巻のデビルズヘッド戦とバトルものによくあるトーナメント戦はひとまずここで収束し、以降はバラエティに富むライバルたちとのバトルが続く。
(この後、ジャパンカップ'96は開催されない。トラブルだらけで中止になったのか?!)
序盤のライバルで非道の限りを尽くした怒門は、匂わせ的なゲストキャラになり(同級生だった気がするが何故か等身が勇斗より高くなった)、勇斗を陰ながら叱咤激励する形での登場に。
今回も巻末カラーページの作例再現は圧巻。ボンボン本誌にも未掲載のプラモは再現しない割り切った形での登場。(2025/01/29)
プラモウォーズ 1
今木商事
プラリーガーハートが再燃する!
ボンボンコミックス1~2巻の内容を収録。小学生時代、連載終了後(ビーストウォーズⅡにハマっていた頃)に1巻だけ購入したものの、程なく絶版になってしまい、地保出戦の前半までしか読めなかったので続きが気になっていましした。今回、約25年ぶりに続きが読めて感慨ひとしおです。
復刊版は関係者インタビュー(1巻は今木商事氏)に加え、巻末に当時の作例を再現したギャラリーもカラーで収録。コミックス巻末にも当時の特写(モノクロ)を再録していましたが、こんなところまで再現されていることに感動を覚えます。(2025/01/29)
手塚治虫 増補新版
河出書房新社 編
15年の時を経て、増補新版
1999年発行の「総特集 手塚治虫」に手塚プロ資料室長の森氏、単行本未収録インタビューを追加し、2014年に刊行された増補新版。2010年代の漫画家本ムーブメントの先駆けとも言える本著は、手塚治虫本人のインタビューを随所に挟みつつ、名だたるゲストの論評や鼎談が収録された、99年だからこその顔ぶれとも言える内容。トリビュートアルバムからの縁でキャスティングされた関係か、ミュージシャンの参加が目立つ。
増補版の内容としては、戦後の漫画界を代表する作家ならではの、原稿の品質管理維持の苦労が、森氏のインタビューから伺える。さらに新版刊行から10年が下った2024年現在、手塚プロ資料室の苦労はいかばかりか。
25年前のムックにして相当なマニア向けの内容であり、決して他の漫画家本のような入門編では無いことは確かだろう。(2024/12/29)
【バーゲンブック】アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ
三沢典丈 著 / 中川右介 監修
今となっては貴重なインタビュー集
中日新聞にて連載されたアニメ関係者へのインタビュー連載記事を再販した一冊。今となっては鬼籍入りをしてしまったレジェンドが多く、また、曲がり角にあったアニメ業界(人気の面でも、制作上の観点からも)の00年代半ばの時代感を写す内容という面からも非常に貴重な書籍。中村右介氏の肝入りで書籍化されたという点からも、「アニメ大国建国記1963-1973」と合わせて読みたい。(2024/08/16)
【バーゲンブック】サージェント・ペパー50年
マイク・マッキナニー ビル・ディメイン ジリアン・G・ガー 著 / 野間けい子 訳
うーん…
ビートルズのサイケデリック期を代表する名盤「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リリース50周年を記念して刊行された懐古本。
正直、ビートルズは好きでも60年代当時の英米のカルチャー史にまで興味がない読者にとっては、全体の約1/3もの分量を占める第1章は苦痛であり冗長な章だと思います(私はここで一旦挫折しました)し、読み飛ばしてもまったく読後感には影響がありませんでした。
むしろ本題はそれ以降の章に書かれていることでは、と思います。
あとは洋書特有の、文章の途中で突然コラムが挿入され、コラム明けにはまた文章の途中から再開する、ひどく読みにくい構成も本著の難解さを助長しています。
とはいえ、装丁へのこだわりや豊かなビジュアルには目を惹かれます。色々もったいない著作だと思いました。(2024/07/05)
【バーゲンブック】吉田豪の巨匠ハンター
吉田豪
あっけらかんと巨匠の鬱屈を笑い飛ばす
掲載されているのは、いずれ劣らぬアニメ界の巨匠十傑。通底するのは、「アニメ界に西崎義展/宮崎駿/手塚治虫が残した爪痕」についての話。巨匠たちは、いずれも自身の業績を誇らない。謙遜からくるものではなく、率直にカルチャーとして一段低い所に自分達を定義しているのだろう。つまり、基本的に彼等は鬱屈としているし、自分達が周囲から受けた仕打ちは死ぬまで忘れない。だからこそ興味深い語りはいつまでも新鮮さを失わないのだが。
そんな巨匠たちの鬱屈を、「ダハハハハ!」と笑い飛ばす、吉田豪の話術。無神経なのではなく、時間が経った/赤の他人が聞いているからこそ、面白い話として昇華している。そのインタビュー術が巧みであるからこそ、相手の話がどんどん引き出されていく。(2024/05/05)
【バーゲンブック】みんなの建築ミニチュア 子供も大人も楽しめる 世界の建造物1000
橋爪紳也 遠藤秀平 編
意外にもボリュームのある一冊
世界の有名、無名を問わず建築物のミニチュアを蒐集した一冊。国別の分類が細かくなされており、意外にもボリュームのある内容。
実際に読むまでは(多分、海洋堂のミニチュアが大半なのだろうな)と思っていたが、海外の土産物屋で売られているもの等、幅広く掲載されており、各国のランドマークに対する捉え方の違いも垣間見えて楽しい。(2024/03/22)
【バーゲンブック】日本プラモデル 世界との激闘史
西花池湖南
日本模型メーカー奮闘史
戦後、国内模型メーカーが歩み、発展を遂げて今日に至るまでの歴史が読みやすくまとめられています。
ガンプラはそれだけを取り上げると本著の論旨から逸れるので、ブーム時の現象についてのみ触れられる程度だったり、専らミリタリーモデルを中心とした内容のため自動車/バイクについての記述は端折られ気味だったりとややムラはありますが、非常に読みやすいボリュームと文章で分かりやすいです。(2024/03/22)
変身忍者 嵐 1972 [完全版] 2
石ノ森章太郎
萬画オリジナル展開が色濃くなる後半を完全収録
週刊少年マガジン連載時の扉や、予告コマなどを完全復刻したシリーズの後半。巻末にはソノシート萬画など、今回もレアな内容が収録されている。内容としては嵐の変身もワンカットのみなど、最小限での登場が続きいよいよ萬画オリジナルの展開が色濃くなり、一気に終盤を駆け抜けていく。
石ノ森特撮ヒーローは毎回萬画版でビターな結末を迎える事が多いが、今回もその例に漏れず。
今回、「希望の友」連載の新・変身忍者嵐は復刊ならず。今後の展開を楽しみにしたい。(2023/11/12)
変身忍者 嵐 1972 [完全版] 1
石ノ森章太郎
少年マガジン版の完全復刻
石ノ森ヒーローシリーズの復刊としては現状、最新版。判型は落ちたものの、変わらず内容は充実。マガジン連載時の扉や最終ページの予告コマなども収録。たのしい幼稚園連載版も石森章太郎名義の回を抜粋してフルカラー収録など、今回初となる収録内容も。
作品としては、石森章太郎プロデュースの特撮ヒーローとしては仮面ライダーに次ぐ2作目。ヒット作の後とあって、作品そのものにも力が入っている事が窺える。カスミ、ツムジ、タツマキなどのTV版レギュラー陣は1・2話のみの登場など、萬画版ならではのビターな展開が続くが、これも作品の味になっている。(2023/11/12)
【訳あり品特価】闘神デビルマン(30%OFF)
永井豪 原作 / 岩本佳浩 作画
20世紀末に颯爽と現れたデビルマン、再び!
「ロックマンX」などボンボンでも数多くの作品を発表してきた岩本佳浩氏による、新機軸のデビルマン作品です。
当時、幻のコミックス化作品となってしまった本作が、18年の時を経て初の単行本に!というだけでも感慨ひとしおです。
本作は、コロコロにはない、より踏み込んだエログロ描写が行われていたボンボンならではの作品という趣で、改めてデビルマンを世紀末に復活させるにあたって格好の媒体だったのではと思わされます。
壮大なデーモン達の描写や戦闘シークエンスに岩本氏の筆も冴え渡っており、同氏への94問に及ぶQ&Aや、設定資料も盛り込まれた後書きマンガなど、18年目の刊行ならではの見どころも多いコミックスです。(2023/10/17)
ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー
今木商事
今木版トランスフォーマーの決定版!
ベクターシグマの存在が示されていたり、ユニクロンとの全面対決を迎えるなど、メタルス放映以前で、まだビーストがG1シリーズと地続きであることを示される以前から作品間の繋がりを暗示させる、良アレンジが加えられた作品です。
また、玩具では微妙なプロポーションのビースト戦士も、プロポーションがカッコ良くアレンジされたり、変形途中での戦闘など玩具でも再現可能なポージングが描かれたり、「セカンド」からさらに進化した戦闘描写も必見です。
後書きでの執筆中エピソードなど、臨場感あふれる内容も満載です。
プレミア化している本作を入手できるまたとないチャンスなので、購入はお早めに!(2023/10/17)
小さな巨人 ミクロマン マグネパワーズ編+レッドパワーズ編 下
松本久志
ファン必携の下巻。掲載当時の誌面をそのまま収録!
マグネパワーズ編KC3巻までの内容に加え、今回初の単行本化となるレッドパワーズ編を掲載当時の誌面そのまま収録。さらに特典として、レッドパワーズの玩具に付属したミニブック収録のコミックも別冊で付属。
本書後書きにはファンとして知られる作家の池田明季哉氏、作者の松本久志氏のインタビューを掲載。連載に至る経緯なども語られており、いずれもファン必読の内容。プレミア化する前に新刊で手に入れよう!(2023/09/25)
小さな巨人 ミクロマン マグネパワーズ編+レッドパワーズ編 上
松本久志
98〜99年の熱き思い出、再び
小さな巨人ミクロマン(マグネパワーズ編)のKC1〜2巻に相当する内容を収録。上巻は後書きに国内屈指のコレクターである指田稔氏のインタビューが掲載されており、当時の雰囲気を呼び起こしてくれる。
作者インタビューなどは下巻に収録となっており、上巻のオマケ要素は最小限だが、2巻収録のおまけページが収録されているなど抜かりない。
実際の玩具写真を使用していたため難しいと思われるが、KC版表紙カバー袖部分のアーサーの切り抜きスタンドフィギュアなども再現されていたら、というのは望みすぎか。(2023/09/25)
ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー
今木商事
今木コミカライズ作品の決定版!
ビーストウォーズⅡのコミカライズ作品はコミックボンボン7月号からの連載開始のため、インセクトロンやオートローラーズなどが登場済みの第1話からスタート。玩具、TV展開が4月からスタートしていたはずなので、なぜシーズン途中から?という経緯の真相などが今回の復刊版の後書きで明らかになります。
慌ただしく始まった、また難産だったとは思えないほどバラエティに富んだエピソード群と怒涛の最終回までの展開がスッキリまとまっており、今でも今作が今木商事コミカライズ作品の決定版と思っています。
少し残念なのは、KC版表紙カバーの袖部分に描かれた、前後編の作者マンガが未収録の点。
ネオには是非収録していただきたい!(2023/09/25)
【訳あり品特価】実相寺、かく語りき <実相寺昭雄叢書 II>(30%OFF)
実相寺昭雄
実相寺、かく語りき
「闇への憧れ」以降の時代に書かれたエッセイや対談を中心にした、続編、あと語りといった趣きの内容。
加藤泰、大岡信両氏との対談やその周辺の時代のエッセイは非常に高尚な昭和史観、映画史観を戦わせているが、時代が降るにつれて、内容もだいぶマイルドに。特に寺田農、河崎実らとの対談は思わずクスリとするようなくだらない話も盛り込まれていて、バラエティに富んだ内容。
前作で好評だった「私のテレビジョン年譜」の続編も収録されており、平成以降に手がけた作品にもコメントが添えられていて一読の価値ありの内容。(2023/09/12)
童夢 大友克洋全集
大友克洋
入手困難だった名作が大判での復刊
大友克洋の漫画家キャリア中期の名作、「童夢」が判型を大きくして待望の復刊。
扉絵集や後書きなど内容も充実しており、細密な描写力を大きな紙面で堪能できる。双葉社のコミックスは他の作品と比べて比較的入手が困難だったため、まさにファン垂涎の一冊がOTOMO THE COMPLETE WORKSシリーズ内でも早々の復刊というのは非常に有難い。(2023/04/04)
【訳あり品特価】7人ライダー [復刻版] 仮面ライダー210怪人せいぞろい!(30%OFF)
冒険王編集部 編
ストロンガー放映中の珍しいタイミングでの刊行物
シリーズ第5作「仮面ライダーストロンガー」放映中という珍しいタイミングで刊行された児童向け書籍の復刻版。
ショッカー、ゲルショッカー、デストロン(後半は省略)の詳細な怪人名鑑は読み応え十分。XのNGスーツなど、大きな図版で見る機会が少ないカットも盛り込まれていたり、当時の冒険王読者には必見の内容。萬画版からの採用カットもあり、独特の紙面構成となっている。(2023/04/04)
ウルトラセブン・クロニクル
よくある周年もののムック。平成セブンを押さえた所がポイント。
55周年といいながらなんの新たな動きもないのでしょうがないですが、前半部分は既に星の数ほど世に出ているセブンのムック本とそう変わらない一冊です。
珍しいのは平成セブン、ULTRA SEVEN Xも押さえた所でしょうか。関係者が続々と鬼籍に入る中、神澤信一監督、山崎勝之、鵜川薫両氏のインタビューを収録したところは評価できるポイント。(2023/01/03)
【バーゲンブック】アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち
中川右介
読み応え十分。虫プロの功と罪の歴史。
氏の代表作「手塚治虫とトキワ荘」の続編的な流れを汲むノンフィクション作品。主役は虫プロ。国産TVアニメの創始者として歩み始めた同社の栄枯盛衰を主軸に、国産TVアニメ王国の群雄割拠する時代を戦時中〜ヤマトの時代まで描く。広範な時代にわたる物語は読み応え十分。一時代を築き、現在もサブカルチャーの主流として君臨するアニメーション業界で、虫プロ-手塚治虫-の功と罪を描き出す。(2022/12/24)
【バーゲンブック】特撮の地球科学 古生物学者のスーパー科学考察
芝原暁彦 大内ライダー 著 / すざ木しんぺい 絵
地学修学中の中高生特オタにはおすすめ
特撮作品を地球科学の視点から考察する一冊。いわゆる「空想科学読本」や「すごい科学で守ります」系の一冊だが、配信番組を文字起こしした内容なので、対談形式でやや薄味。
あまりドップリと紹介しているわけではないのです、中高生が地学教材の取っ掛かりにするのにちょうど良いかも。読書感想文を書くのも面白いぞ!(2022/11/20)
機動警察パトレイバー 30th HEADGEAR EXHIBITION 「TV- 劇パト2 展」
30周年展パンフに並ぶ内容の充実ぶり
パトレイバー30周年記念展に次いで開催された劇パト2+TV版展のパンフレット。パンフレットとは言いながらも書籍として見応えのある内容の充実ぶりは30周年記念展のパンフレットにも通ずる。
冒頭の中島紳介氏による文章は劇パト1パンフレットの評論を時を経てなぞった内容だが、30年前の浮いた文体よりいくぶん落ち着いたトーンでアニメ史、パトレイバーの歴史を俯瞰している(しかしこの人の文章は誇大広告気味で好きになれない)。(2022/05/15)
機動警察パトレイバー 30周年展 MEMORIAL BOOKLET
パンフレットだが充実の内容
パトレイバー30周年の回顧録として書籍としても十分な情報量を備えた一冊。30周年記念展に参加できなくとも内容の充実ぶりに追体験が可能なパンフレットとなっている。(2022/05/15)
【バーゲンブック】おすすめキャラゲー集
偏りはあるが好テーマの小品
各ハード別の「キャラゲー」かつ「良ゲー」縛りのレビュー本。いわゆるレトロゲームの類のみの紹介となっており、最新ハードはゲームボーイアドバンスまでとなっている。
幅広いジャンルから選ばれた良品が紹介され、中古屋漁りに一役買うのかと思いきや、かなり作品の偏りが目立つ。
例えば、PSでは何故かチョロQの紹介が4作品も占め、その他はほぼガンダムという具合。編集者の趣味が出過ぎだが、今のところこうしたキャラゲー縛りのレビュー本は(作品単体の紹介はあろうが)不世出。貴重なジャンル本として楽しみたい。(2022/05/08)