コンちゃんさんのページ
レビュー
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【バーゲンブック】イラストノート No.51 漫画編集部のリアル。
2019年時点での編集部のリアル
まもなく50周年を迎える、小学館を代表する児童誌「コロコロコミック」編集部の業務を紹介。
常に現役キッズに向け作られている(刊行時点ではOB読者向けの「コロコロアニキ」もあったが)ため、大半は「イラストノート」読者世代に馴染みの薄い作品および作者の紹介だが、創刊当時から変わらぬ熱量で制作されている空気感を伝えている。
白眉は70年代から表紙デザインを手掛ける佐藤多利爾氏の制作風景を紹介するコーナー。手書きによる職人技が今なお振るわれていることは、筆舌に尽くしがたい感激を覚える。
和田編集長のロングインタビュー、記事・付録制作の舞台裏など、各所に読み応えのある特集だった。(2025/07/17) -
【訳あり品特価】闇への憧れ [新編] <実相寺昭雄叢書 I>(30%OFF)
最も濃い「実相寺」本
「闇への憧れ : 所詮、死ぬまでの《ヒマツブシ》」を一部再編し復刊。刊行されたのは1977年だが、TBS局員時代から書かれたエッセイ、コラム、論評などを収録しており、大岡信らとの対談は続編にあたる「実相寺、かく語りき」に収録される。
あとがきの庵野秀明氏のインタビューにもある通り、ATG作品などを経て最も円谷特撮と距離を置いている時期に著されたため、後年、顕著になる怪獣モノへのファンサービス的発言も特になく、率直な(かつ淡白な)コメント。特撮関連本として購入されるのは注意されたし。
映像作品や文芸作品全般への、実相寺氏のまなざしが非常に濃くまとめられた一冊であり、「私のテレビジョン年譜」は氏の前半生がシニカルに描かれており、興味深い。(2025/07/09) -
【バーゲンブック】アニメディスクガイド80’s レコード針の音が聴こえる
かくも鮮やかなりき80年代アニソン
80年代アニメブームを彩ったサントラをシングル、アルバム各種別からレビューする一冊。レビュアー陣は放送作家氏からアニソンDJなどバラエティに富む執筆陣。レビューにはバンドメンバーや作曲家、作詞家の手癖などを読み解くマニアックなものもあれば、外形をなぞっただけの薄味なものまで、筆のムラはありつつも、それがまた凸凹なアニソン史を多様に語っており、魅力でもある。
80年代はアイドルブームとも重なっており、当時のレコード業界におけるジャンルの趨勢を読み解く上でも興味深い。出版ワークス社「オリジナルビデオアニメ80's」も携えながら読みたい。(2025/03/18) -
プラモウォーズ 4
プラリーガーハートよ永遠に!
Gタワー編終盤、ガンマジン戦をまるっと収録。
勇斗サイドは全員フルスクラッチ(サディスティックミカクイーンに関してはガレキでの作例のみ)だが、いずれのガンプラも商業展開も見込まれていたのでは、と思われるデザイン。ライバルの得物の射程が遠くて間合いが取れない、など、「いや、SD使わなければ良いだけでは」と思いつつも、他社ではビー〇マンが勢いがあり、バンダイもSDでもうひと勝負、という時代だったのでは、と思わせる。
敵方のガンマジンも進化(変態)など育成の設定が導入されており、随所に時代を感じさせる。
ていうかガンマジン、完全に有機生命体なデザインでガンダムとは違うような。あと、不破が操るガンダムロード、ロッ〇マンのライ〇アーマーにしか見えん…。随分高い素材で勝負したな。ガンプラは自由だ!
巻末には恒例の作例集に加え、コミックス各巻の表紙イラストも収録。作者の今木商事氏による描き下ろしのあとがきもあり、最後まで充実した内容。(2025/02/03) -
プラモウォーズ 3
勇斗、武者頑駄無しか作らなくなる
作品とコラボした商品ということもあってか、とにかくムシャガンダムシンおよびガイを基本とした活躍オンリーになる。3巻でのリアルタイプの登場は首なしZガンダムのみ(!)という感じで、当時の武者頑駄無の人気ぶりがうかがえる。
嶺院はお色気要員として、もしくは勇斗のガールフレンドとしての登場が基本となり、ほとんどガンプラは作らなくなる(まともに操作したのは運動会くらい)。本巻収録のエピソードは、前巻に続くGタワー編中盤のもので、浩一などをはじめ各キャラの掘り下げエピソードも増える。(2025/01/29)
復刊リクエスト投票
マシュランボー 全2巻
【著者】東堂いづみ 原作 / 岩本佳浩 漫画
ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー
【著者】今木商事
セカンドの直接の続編になっており、感動的な大団円を迎えるストーリー、ボンボン誌上でしか見られていないため、今一度目に焼き付けたいです!(2023/03/29)
ミクロマン レッドパワーズ
【著者】松本久志
ガンプラ甲子園
【著者】帯ひろ志
現在でも通じる面白さで、ビルドシリーズなどで認知が広まったガンプラファンにも今こそ読んでいただきたい作品です。(2022/02/19)
プラモウォーズ 全7巻
【著者】今木商事
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