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レビュー一覧

幻魔大戦 《オリジナル完全版》 2

読後レビュー

全6件

  • 今も語り継がれている、これぞ名作

    第1巻に続き、すでに何度も読み返したことのあるものだけれど、雑誌連載時の復刻で、雑誌サイズで読めるというのが最大の魅力でしょう。
    加えて、巻末には単行本との異同について解説されているのは復刊ドットコムだからこそ。そしてさらに、平井和正の筆になる企画書や石森章太郎の製作メモに、最終回についてのメモや平井和正の最終回原稿まで収められていて、最後の最後まで読みどころ満載という、これぞ《完全版》でしょう。
    内容は今さら言うまでもないですが、さあこれから幻魔軍団と地球エスパーたちの総力戦が始まるぞというところで、でもきっとこれは地球は滅びてしまうんだろうなあという予感をもたせながら終わるというもので、一応未完とされているし、今回収められた資料からも少なくとも第一部の終りであって続きはあるのだぞと思わせられるのですが、でもやっぱりこれはこの終わり方だからこそ私達にインパクトを与え続けるのだと思えてなりません。
    結果的に、その後『新』が作られ、小説版があり、石ノ森マンガ版があり、今尚描かれ続けているという、なんとも壮大な物語になっているというのをみても、これを名作と言わずして何と言おうという感じです。 (2020/07/12)

    GOOD!2
  • 幻魔大戦 《オリジナル完全版》 2

    半世紀前からの本作品の読者ですが、「月が」で終わる衝撃的ラストで今まで見落としていた事がありました。何とエッチャンもエスパー軍団に加わっていたのですね。現在進行中の作品に「何で?」と思っていましたが、これで得心しました。
    この次はSFマガジンの月が落ちた後の幻魔正雪との対決ですよね。 (2019/07/16)

    GOOD!0
  • オリジナル完全版1・2が揃った

     オリジナル完全版1・2が揃いました。
     現時点で読むことができる最高の資料です。
     満足です。 (2019/06/26)

    GOOD!0
  • 大判での石ノ森作品の素晴らしさ

    手塚作品もそうですが大判で読む石ノ森作品も素晴らしい。
    白黒ページの印刷状態も紙の質も流石の復刊仕様で大満足です。
    大判で、石ノ森氏の迫力あるコマ割りをより堪能できます。
    あの頃の作品をこんな素晴らしい品質で、しかもオリジナル版で読めることの幸せを噛み締めながら一気に読みました。
    おススメです。 (2019/06/25)

    GOOD!0
  • 幻魔大戦 《オリジナル完全版》

    雑誌原寸での、この本かなり良いです
    このサイズを、手元におけて良かったです。 (2019/06/02)

    GOOD!0
  • 幻魔大戦二次シリーズはやはり幻魔大戦一次シリーズの続編だった!

    第1巻では魔法大戦 原案原稿が収録されましたが、この第2巻ではLPレコード用のカラーイラストが初収録(1967年にキングレコードから発売された少年マガジン マンガ大行進にこのP288のイラストは掲載されなかったため、正真正銘の初収録!)、
    そして、平井和正先生による幻魔大戦の企画書(今回は活字化されています!)、石森章太郎先生による制作メモやラフスケッチが収録されています。

    これらを読むと、少年マガジン幻魔大戦に関して、平井和正先生は、少年マガジン版の先の話を企画時点で考えていたことが伺えます。
    申し訳ありません、表現が稚拙ですね。少年マガジン版の幻魔大戦では温めていたネタや構想を出し切らないまま、打ち切りを迎えてしまっていたことがわかります。
    平井和正は言霊作家でお筆先に従って書いて行き当たりばったりに書いていると言われることがありますが、
    少なくとも1967年頃はそうではなかったことが覗える資料です。
    8マンは桑田次郎の銃刀法違反逮捕が無ければ、超古代文明編に入る構想だったと言われていますが、
    この幻魔大戦の企画書にも超古代文明が登場します。
    またこれ以外にも
    (a)「善・光・生命の大意志」と「悪・闇・死の大意志」の永劫に続く宇宙の大戦争
    (b)超能力ロボット(企画書の時点では<魔人>と呼称)は古代の超科学が再興される文明を見越して用意した装置
    (c)「超能力ロボット<魔人>に見出される三人のニッポンの超能力者」と「人類にそむく野望家の超能力者と彼を陰で操ろうとする<大魔王>」
    (d)結集しつつも野望家により内部分裂の危機にさらされる人類
    というアイディアが1967年の3月頃までには構想されていたというのは驚きです。

    (a)や(c)のアイディアは前年1966年に第1部完になったエリートの発展形だと思いますが、
    (b)のアイディアは新幻魔大戦でのお時の幻視シーンや、徳間の真幻魔大戦/角川文庫版幻魔大戦/ハルマゲドンの少女の幻魔大戦二次シリーズに活かされています(幻魔大戦の2巻や10巻や真幻魔大戦の第2部の鬼の岩場やハルマゲドンの少女の地底都市アリエス)。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B00QWGZ718/
    https://www.amazon.co.jp/dp/B00PVWPKMK/
    https://www.amazon.co.jp/dp/B00PVWPMZU/
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    https://www.amazon.co.jp/dp/B0728KRY7X/

    (d)のアイディアは、角川文庫版幻魔大戦の4巻以降で平井和正先生が挑もうとしていた浄化の時代の物語とルシフェル伝の構想につながるものだと思います。

    幻魔大戦二次シリーズは、某新興宗教の世界観を背景として描くことが目的だったという向きがあります。
    しかし、これは単なる触媒に過ぎず、平井和正先生としては1967年に構想しつつも未消化だった幾つかのアイディアを二次シリーズで実現させようという試みだったのかもしれません。

    あと石森章太郎先生の制作メモ
    講談社の原稿用紙にメモ書きをしているのですが、
    もしかして、これ、伝説の内田勝・平井和正・石森章太郎の三者MTGでのメモかもしれません。
    (※こちらの巻末に掲載されている石森・平井・永井の座談会を参照)
    https://www.amazon.co.jp/dp/B01L27PKYU
    イマドキならば、ホワイトボードに書きなぐってスマホのカメラでパシャっと取ってみんなにメールで共有して、必要ならば、wordやパワポに起こして…みたいな。
    魔法大戦第二回のあらすじメモがあったり・・・・

    平井和正先生直筆の幻魔大戦最終回の最後の1ページを読んだら
    あのラストシーンをアニメ化するなら、この描写の通りに映像化して欲しいなぁと思いましたね。

    あと、P296とP297の図説ですが、第22回 P71の2コマ目のドクタイガーが読んでいるマンガの題名に関して、
    言及が抜けています。このオリジナル完全版では雑誌初回掲載時の通りに、漫画のタイトル「ボンボン」をつぶしていますが
    秋田書店サンデーコミック単行本化の際は明確に「ボンボン」と読めてタイトルがつぶされていませんでした。 (2019/05/26)

    GOOD!0

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